著者
藤野 武彦 村田 晃 宇都宮 弘子 森田 ケイ 武谷 溶
出版者
九州大学
雑誌
健康科学 (ISSN:03877175)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.59-64, 1983-03-30
被引用文献数
1

Effects of ascorbic acid on common cold and influenza were studied in 352 young students from 1978 to 1980. Ascorbic acid was administered by the following manner ; 6g per day (1g every hour) on 1st day, 4g per day (1 g at each meal and before sleep) on 2nd to 4th day, 2g per day (1g in the morning and the evening) on 5th to 7th day, Ascorbic acid values in plasma were measured in the part of subjects during and after cold, and in the healthy students. A question, whether the ascorbic acid was effective or not, was asked to the subjects after the treatment. The answers of "effective", "fairly effective" and "not effective" were 59.6%, 31.6% and 8.8%, respectively in 1978 to 1979, 47.1%, 42.6%, and 10.3% in 1979 to 1980. Plasma level of ascorbic acid was lower in the subjects during the cold than in the healthy students who did not have a cold for 4 years. The seven of subjects showed the lower level of ascorbic acid during cold than after recovery. These results are suggestive of effectiveness of ascorbic acid on common cold.
著者
村田 晃 白浦 義則
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.65-72, 1973
被引用文献数
3

食品防腐剤であるパラオキシ安息香酸のアルキルエステルが, J1ファージ感染<i>L. casei</i>菌細胞の早期溶菌を誘起することを見い出した.この早期溶菌は,感染初期に添加されたときでも生起した,早期溶菌誘起作用力は, iso-ブチル><i>n</i>-ブチル><i>n</i>-プロビル>iso-プロビル>エチルの順であった.エステル化されていない遊離のパラオキシ安息香酸は,この作絹を有しなかった.<br> 早期溶菌は,ファージ感染による菌細胞膜の透過性の変化に起因するものであって,感染後に合成されるファージェンドリジンは,関与していないことが示された.<br> 早期溶菌が起こる条件下で,遊離ファージは不活性化されなかった.種々検討して,細胞内ファージ定量のための条件を設定した.<br> パラオキシ安息香酸エステルの菌生育,菌生体高分子生合成,遊離ファージ,ファージ吸着およびファージ増殖に対する影響について検した結果も合わせ記述した.
著者
村田 晃 辻正 信 添田 栄一 猿野 琳次郎 桜井 稔三
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.35-44, 1972

<i>L. casei</i>のJ1ファージの増殖機構究明の一手段として,宿主菌のDNA合成を特異的に阻害するマイトマイシンCを阻害剤として用い,この阻害剤のファージ増殖阻害の機作について研究した.まず,マイトマイシンCが, J1ファージの増殖を阻害することを確認した.マイトマイシンCは,遊離ファージを不活性化せず,吸着, DNA注入も阻害しなかった.一方,マイトマイシンC存在下で,ファージDNAの複製, serum-blocking powerを有するファージタンパク質,ファージエンドリジンの合成はみられなかった.放射線生物学的研究,およびマイトマイシンC・パルス実験は,初期の増殖段階がマイトマイシンCにより阻害されることを示した.<br>以上およびその他の実験結果,ならびにマイトマイシンCの一般知見とから,マイトマイシンCのJ1ファージ増殖阻害の機作は,菌細胞内に注入されたファージDNAが,マイトマイシンCの作用を被り,分子内にクロスリンクを形成することに基づくもので,このために子ファージDNA複製のプライマーとしての活性を喪失し,ファージDNAの複製がブロックされるためと考えられた.<br>なお,比較的低濃度のマイトマイシンCを<i>L. casei</i>S-1菌株に作用させると,処理一定時間後に溶菌が誘起されることが示された.電子顕微鏡観察は,溶菌液中にファージ粒子の存在することを示した.さらに,この粒子の感染性も,プラークを形成する感受性菌株を見い出し証明した.これらの結果は, L. casei S-1菌株は溶原菌であることを示し,また溶菌誘起はファージの増殖が,マイトマイシンCによって誘発されたためであることを示した.
著者
村田 晃
出版者
日本醗酵工学会
雑誌
醗酵工学雑誌 (ISSN:03675963)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.125-133, 1973-02

乳酸菌利用醗酵に使用されているLactobacillus caseiのJ1ファージの増殖機構を究明する一手段として, 生体高分子物質の生合成に影響を与える抗生物質を阻害剤として用い, それら阻害剤のファージ増殖阻害の機作について追求し, 正常なJ1ファージ増殖過程の解析を行なおうとした.既に, DNAの生合成を阻害するマイトマイシンC, DNA依存RNAの生合成を阻害するアクチノマイシンDについて報告した.今回は, タンパク質の生合成を阻害すると知られているクロラムフェニコール(CM)について検討した.1)CMは, L. casei S-1菌株式会社に対して静菌的に作用しその生育・増殖を抑制すること(最小生育阻止濃度は20μg/ml), ならびに, 最小生育阻止濃度において, タンパク質の生合成を阻害するが, DNAおよびRNAの生合成に対してはほとんど影響を与えないことが示された.2)CMは, 遊離状態のJ1ファージを不活性化しなかった.3)CMは, J1ファージの宿主菌細胞表面への吸着, 引き続いてのファージDNAの菌細胞内注入を阻害しなかった.但し, 吸着速度はCM存在下で若干低下した.4)CMは, J1ファージの増殖を阻害した.20μg/ml以上では, 増殖阻害は完全であったが, それ以下では, 濃度に応じて潜伏期は延長され, バースト・サイズは減少した.5)CMによるJ1ファージの増殖阻害は, ファージDNA注入以後の菌細胞内増殖段階のブロックによると示されたので, CMの菌細胞内増殖阻害の機作を追求した.CM存在下で成熟ファージ粒子は形成されないことから, CMの作用段階は暗黒期の段階であると示された.CM存在下でファージエンドリジンおよびファージ構成タンパク質は合成されなかった.細胞内における増殖型ファージの紫外線感受性を指標にしてファージDNAの複製に対するCMの影響を検したところ, CM存在下で, 注入された親ファージDNAの状態の変化は認められたが, 子ファージDNAの複製は認められなかった.化学的にもCM存在下ではファージDNAの生合成は認められなかった.CM・パルス実験の結果から, 注入された親ファージDNAはCM存在下で完全にintactな状態に保たれていること, CMによる阻害は可逆的なものであること, CMが系から除去された場合一定時間のlag後に反応が再開されること, CMによるファージ増殖阻害の段階はごく初期の段階であることなどが示された.CMが感染時から存在する場合には, ファージDNAは合成されないが, ファージDNAの合成が開始された後にCMを作用させた場合には, ファージDNAの合成は影響を受けず正常に続行された.一方, ファージタンパク質の合成は作用後すぐ停止された.以上の諸結果を総合して, CMは, ファージDNAの複製の開始に必須のタンパク質の合成をブロックすることによりJ1ファージの増殖を阻害すると考えられた.
著者
西口 沙也加 村田 晃一 宇部 尚樹 上野 琴巳 手林 慎一 寺石 政義 奥本 裕 森 直樹 石原 亨
出版者
Pesticide Science Society of Japan
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.191-197, 2018-08-20 (Released:2018-08-20)
参考文献数
46
被引用文献数
2

イネにおいて1 mM のジャスモン酸を処理することで蓄積量が増加する化合物の探索を行った.その結果,2つの化合物1と2の蓄積量が増加することがわかった.マススペクトルとHPLCにおける保持時間を標準品と比較することで,1と2をそれぞれ13-oxooctadeca-9,11-dienoic acid(13-KODE)および9-oxooctadeca-10,12-dienoic acid(9-KODE)と同定した.これらの化合物の蓄積はイネごま葉枯病菌の感染によっても誘導された.一方で,各KODEをイネの葉に処理すると,抵抗反応に関連する二次代謝産物のサクラネチンやナリンゲニン,セロトニンの蓄積が誘導されたため,これらのKODEが病害応答に関与していることが示唆された.KODEと同じくα,β-不飽和カルボニル構造を持つ化合物について,同様の活性があるか調べたが,KODEの作用は再現されなかった.二次代謝産物の誘導には一定の長さをもった炭素鎖など他の構造因子が必要であると考えられた.
著者
村田 晃 大嶋 一夫 横尾 金浩 加藤 富民雄
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.1045-1051, 1985 (Released:2008-11-21)
参考文献数
21

AsAによるJ1ファージ不活化に対するアミノ酸の促進作用の機序について研究し,次のことがわかった. (1) この不活化促進作用に関与するアミノ酸の官能基は, α位のアミノ基とカルボキシル基である. (2) AsAとグリシンによるファージ不活化は,分子状酸素が存在しAsAが自動酸化される条件下で起こる. (3) この不活化に関与するのは, AsAの自動酸化に伴って生成する酸素ラジカルである.すなわち,不活化反応にフリーラジカル反応機構が関与している. (4) 酸素ラジカルのうち,ファージに直接作用するのは,主としてOHである. (5) OHの作用を受けたファージでは, DNAの1本鎖切断が起こっていると考えられる. (6) AsAの自動酸化がグリシンによって促進される. (7) 以上のことから, AsAによるファージ不活化に対するアミノ酸の促進作用は,分子状酸素によるAsAの自動酸化がアミノ酸によって促進されることによって,酸素ラジカルであるOHの生成量が増大し,そのためにAsAによるファージ不活化(DNA鎖切断)が促進されることであると結論できる.
著者
村田 晃一
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6420号)
著者
高木 理 竹内 泉 高橋 孝一 和泉 憲明 村田 晃一郎 池田 満 橋田 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

複数の医療機関の間で医療サービスの質を公平に比較可能にする質指標を定義しその値を計算する方法を論ずる。特に、本発表では、医療サービスという公共性の高いサービスに対して、質評価の定性的な内容や趣旨の説明可能性を維持しつつ、量としての計算可能性や数値比較が厳密に出来ることを両立させる質指標の設計および運用の枠組みと、その効果・課題・問題点を整理する。