著者
岡村 保 松久 次雄
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.236-241, 1968-11-30 (Released:2009-11-16)
参考文献数
8

東京, 名古屋, 京阪神を主とした全国各地の水道水のフッ素含有量をしらべた。 フッ素含有量の高かったのは愛媛県西条市1.080p. p. m., 沖縄県宜野湾市1.008p. p. m., 大阪市の一部0.840p. p. m. などであり, 東京都も一部0.300p. p. m. 以上の値をしめすものがあった。 大半は0.200p. p. m. またはそれ以下で, 最低値は, 愛媛県久万町の0.016p. p. m. であるが, ほかに岩手県下数都市の水道水はすべて0.100p. p. m. 以下で低値をしめした。従来食品からのフッ素摂取量については余り問題にされていなかったが, 日本人は毎日いろいろの食品から5~10mgのフッ化物を摂取しており, 本実験の結果から飲料水からのフッ素摂取量に比べて10~20倍の値になっており, 日本人のフッ素摂取量は過剰であっても少なすぎることはないものとおもわれる。このような点から, 水道水のフッ素化は食品面から再検討すべきではないかと考えるにいたった。
著者
小原 章裕 松久 次雄
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.333-340, 2010-12-05

各種調理条件の違いによって豚肉を加熱処理した際に生じる変異原性をAmes testで測定した。豚肉を焼いたものは,鶏肉を焼いたものよりも多くの変異原物質を含んでおり,試料を高温処理して調理した際に多量の変異原物質量を生成した。また,野菜6種(ナス,キャベツ,モヤシ,ニンジン,タマネギ及びダイコン),香辛料(ショウガ,ピーマン,コショウ,トウガラシ)及び調味料4種(ミソ,ショウユ,穀物酢,黒酢)を豚肉を焼く際に添加すると変異原物質の生成量が減少した。そこで,これら試料を利用して実際に豚肉野菜炒めを調理してみると,モヤシやキャベツと同程度に変異原物質生成を抑制した。
著者
小原 章裕 松久 次雄
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.333-340, 2010 (Released:2014-08-22)
参考文献数
27

各種調理条件の違いによって豚肉を加熱処理した際に生じる変異原性をAmes testで測定した。豚肉を焼いたものは,鶏肉を焼いたものよりも多くの変異原物質を含んでおり,試料を高温処理して調理した際に多量の変異原物質量を生成した。また,野菜6種(ナス,キャベツ,モヤシ,ニンジン,タマネギ及びダイコン),香辛料(ショウガ,ピーマン,コショウ,トウガラシ)及び調味料4種(ミソ,ショウユ,穀物酢,黒酢)を豚肉を焼く際に添加すると変異原物質の生成量が減少した。そこで,これら試料を利用して実際に豚肉野菜炒めを調理してみると,モヤシやキャベツと同程度に変異原物質生成を抑制した。
著者
小原 章裕 松久 次雄
出版者
The Japan Society of Cookery Science
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.333-340, 2010

各種調理条件の違いによって豚肉を加熱処理した際に生じる変異原性をAmes testで測定した。豚肉を焼いたものは,鶏肉を焼いたものよりも多くの変異原物質を含んでおり,試料を高温処理して調理した際に多量の変異原物質量を生成した。また,野菜6種(ナス,キャベツ,モヤシ,ニンジン,タマネギ及びダイコン),香辛料(ショウガ,ピーマン,コショウ,トウガラシ)及び調味料4種(ミソ,ショウユ,穀物酢,黒酢)を豚肉を焼く際に添加すると変異原物質の生成量が減少した。そこで,これら試料を利用して実際に豚肉野菜炒めを調理してみると,モヤシやキャベツと同程度に変異原物質生成を抑制した。
著者
岡村 保 松久 次雄
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.382-385, 1965-08-05 (Released:2010-03-01)
参考文献数
14
被引用文献数
2 6

筆者らは紙巻タバコのフッ素量を測定した結果, 意外に多量のフッ素がタバコ中にあることを知った. しかもそれが, 煙となって大半が吸煙されると考えられるのでかくれた煙害として再検討されるべきではないかと思われる.
著者
梅 琳 小原 章裕 松久 次雄
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.141-145, 2006-12-30 (Released:2017-12-01)
参考文献数
18

Effects of linoleic acid, α-linolenic acid and soybean oil administration on the autoimmune factors of MRL/lpr strain mice. Male mice of 5 weeks of age were divided into three groups; Group 1(Soybean oil group), Group 2(Linoleic acid group), Group 3 (α-linolenic acid group). Mice were individually housed in steel cages and the diets and water were fed ad libitum. Weight of alae lymph node of mice fed α-linolenic acid diet was significantly lower than that of mice fed linoleic acid diet. Protein urea concentration of the mice fed α-linolenic acid diet was lower than that of the linoleic acid diet group. Serum anti-dsDNA antibody titre , IL-18 and TNF-α of mice were decreased by administering α-linolenic acid. Mice fed α-linolenic acid showed highest survival rate. Soybean oil diet gave the intermediate value between α-linolenic acid and linoleic acid. These results well agreed with the previous reports of cooking oils such as perilla oil, fish oil etc.
著者
岡村 保 松久 次雄
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.382-385, 1965
被引用文献数
6

筆者らは紙巻タバコのフッ素量を測定した結果, 意外に多量のフッ素がタバコ中にあることを知った. しかもそれが, 煙となって大半が吸煙されると考えられるのでかくれた煙害として再検討されるべきではないかと思われる.
著者
岡村 保 松久 次雄 南部 朔郎 斎藤 利晴 芦田 憲義
出版者
JAPAN SOCIETY OF NUTRITION AND FOOD SCIENCE
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.356-361, 1970

米の理化学性に及ぼす外因の影響を知ろうとし, 本報では外因として, 機械脱穀において外部から与えられる"衝撃"をとりあげ, これと米の2~3の理化学性との関係を調べ, さらに発芽との関連についても検討し, これら理化学性や発芽に影響を及ぼす米粒の状態を, 可視的な胴割粒や損傷粒の面からだけでなく, 不可視的な組織的損壊としての"歪み (仮称) "なる考え方からも見ようとした。<BR>結果は下記のとおりである。<BR>1) 脱穀機の回転数を異にしたばあいの米の水溶性乾固物量を調べたところ, 回転数が高いものほど小となった。<BR>2) 全糖量についても同様に, 回転数が高いものほど小となった。<BR>3) pHは高速回転のものほど小となった。<BR>4) 米粉末の水浸出液の比電導度は, 高速回転のものほど大となった。<BR>5) 機械脱穀籾の発芽率が低下することは従来の知見のとおりであるが, 発芽速度は大となった。これは稔実度などの差異によるものとは説明し得ず, 米粒に外部から力が加わって起こる"歪み (仮称) ", 胴割れ, 籾殻のずれなどにより, 米粒の吸水性・酸素供給量などが増加し発芽速度が早まったものと推察された。<BR>6) 脱穀機の回転数が大の場合, 籾米粒浸漬水の比電導度 (および糖量) が大となった。
著者
小原 章裕 松久 次雄 森 一雄
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.725-729, 2000-08-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
17

10種類の薬味として用いられる香辛料 (白コショウ, 黒コショウ, サンショウ, トウガラシ, ネギ, タマネギ, ショウガ, ニンニク, 黒ゴマ, 白ゴマ) の抗変異原性を調べた.抗変異原性の測定は変異原物質としてTrp-P1, 1-ニトロピレン (1-NP), 薬物代謝酵素群により活性化されたact.Trp-P1及びact.Trp-P2に対する変異原性の抑制分を Salmonella typhimuriumTA98菌株を用いるAmestestで行った.また, これら試料の各種変異原物質に対する抗変異原性の強弱から活性発現メカニズムについても検討した.薬味10種類のメタノール抽出物の内, 黒コショウ, サンショウ, トウガラシ, ネギ, タマネギ, ショウガの6種類の試料に1-NPに対する抗変異原1生が認められた.一方, Trp-P1に対しても白コショウ, トウガラシ, タマネギ, ネギ, ショウガ, ニンニクの6種類が活性を示した.さらに, それぞれの薬味のメタノール抽出物をヘキサン画分, ベンゼン画分, 酢酸エチル画分及びメタノール画分に分画し, Trp-P1, 1-NP, act.Trp-P1及びact.Trp-P2に対する抗変異原性を検討した.その結果, 多くの試料は薬物代謝系酵素にではなく変異原性を示す物質に直接に作用していた.この結果よりこれらの薬味は各種変異原物質に作用して抗変異原性を示す事が分かった.