著者
竹下 隆晴 野村 尚史 松井 信行
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.420-427, 1995-03-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
10
被引用文献数
5 11

This paper presents a position sensorless drive of a brushless dc motor with a sinusoidal flux distribution. The estimation of position and emf is performed by using the integration of the current differences between the actual motor and model. The estimation speed is calculated by the differential calculus of the estimated position. The stability of the proposed algorithm and the design of the estimation gains are explained and it is shown that the parameter differences do not give serious effects on the estimation characteristics.In the experimental results using a 6-pole 1.2kW test motor, the speed control range from 35 to 1500rpm is obtained. To verify the proposed algorithm, the estimation and speed control characteristics are shown. Furthermore, the starting characteristics of the motor from arbitrary rotor position are shown.
著者
森島 保 早原 悦朗 松井 信行 平山 弘三
出版者
Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子通信学会論文誌. C (ISSN:03736113)
巻号頁・発行日
vol.J65-C, no.4, pp.257-262, 1982-04-20

DC-DCコンバータやDC-ACインバータに広く用いられているロイヤー回路は,回路構造が簡単にもかかわらず回路解析が面倒なため,従来,スイッチング時間や電力損失の評価はほとんどなされていなかった.本論文は比較的低負荷時のロイヤー回路の動作解析を行ったものである.回路素子のモデルは磁心のB-H特性は平行四辺形の折線で近似し,トランジスタは電荷蓄積効果を考慮した Ebers-Mollのモデルを用いた.又,計算方法は状態推移法を使用した.計算機によるシミュレーションの結果は実用上十分な精度であることを実験によっても確めた.
著者
外山 浩司 竹下 隆晴 松井 信行
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.117, no.8, pp.1033-1038, 1997-07-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
9
被引用文献数
2 5

PWM control is promising to achieve a unity power factor and to improve the input current distortion in a high performance current-source three-phase AC/DC converter system. In contrast to the voltage-source converter, the LC filter connected between the source and the converter may cause an LC resonance both in steady and transient states. Many reports have been published to improve the current distortion in steady state and to suppress the current oscillation in transient state of the current-source PWM converter by using the feedback control.This paper gives an analysis of the transient oscillation of the filter voltage and current, and proposes a simple open-loop suppression method by using the rate limiter of the input current reference. Furthermore, the design rule of the LC filter for the suppression control of the transient oscillation is described. The effectiveness of the proposed approach has been verified by experiments.
著者
渡辺 周一 上野 良光 大森 正英 山沢 和子 佐竹 泰子 松井 信子 Shuichi Watanabe Yoshimitsu Ueno Masahide Omori Kazuko Yamazawa Yasuko Satake Nobuko Matsui 東海女子大学:東海女子短期大学バイオサイエンス研究センター
雑誌
東海女子短期大学紀要 = The journal of Tokai Women's Junior College (ISSN:02863170)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.13-25, 1994-03-31

女子学生(18~22歳 743名)の喫煙の実態および彼女達の生下時体重と両親(父 421名 母 434名)の妊娠時の喫煙状況を分析し,以下の結果を得た。 1.学生の喫煙率は5.0%,以下喫煙していた者は12.2%であった。 2.学生の喫煙は,年齢が20歳,居住状態では自宅通学,勉学の内容では医学領域の科目の少ない専攻に在籍する者で高率を示した。 3.学生の喫煙の動機は,何となく好奇心でとか友人の影響が多く,情報メディアによる影響は少なかった。 4.喫煙学生の75.6%は毎日喫煙し,約60%の学生が1日当り6~10本の喫煙量であった。 5.学生の出生時期の両親の喫煙率は,父70.9%,母3.6%であった。 6.父・母の喫煙率は,母の妊娠回数や年令が増すに従い減少した。 7.学生の生下時平均体重および低体重児(2500g)出生率は,妊娠時の母および両親ともの喫煙と関連が認められ,喫煙者では非喫煙者に比し生下時平均体重ではおおよそ150g軽く,低体重児出生率では3~4倍であった。 青年期女性の喫煙習慣について,女子学生を対象に調査し,考察を試みたが,本調査対象の学生の喫煙率は諸家^17)~^22)の同年令の調査結果約10%より低く,さらに高校生の喫煙率である7%前後よりも低い5.0%(18~22才)を示した。なお,本対象者で未成年期の18~19才の喫煙率は3.2%,成人期の20~22才では5.5%と集団的観察では高年齢ほど上昇傾向を示した。喫煙動機は児童・生徒および今回対象の学生のいずれも,半数近くの者で「好奇心」が第1にあげられ,さらに,女性特有の喫煙に対する感覚的イメージによるものが大きく影響していると考えられた。 既述の如く,女性の喫煙習慣は本人は勿論,妊婦・分娩・育児と続くすべての過程で種々な悪影響を及ぼすことになる。若年期の喫煙習慣の形成は,その後,常習となることが多く,この習癖を遮断することは極めて重要なことと考えられる。 児童・生徒の場合は未成年であり,法に抵触することもあり,現在までいろいろ指導が試みられている。昭和63年厚生省編集の「喫煙と健康」^39)によれば,青少年に対する喫煙防止教育として,環境面へのアプローチと主体面へのアプローチについて述べている。前者の社会的種々の側面では,タバコの生産・販売の禁止・制限,現在各方面に拡がりをみせている喫煙ゾーンの設置,などなどの社会運動といったものが考えられており,このうちでも特に自販機禁止は極めて有効なものと思われる。後者の主体面については,健康教育的アプローチによる喫煙行動の変容過程へのアプローチとして(1)習慣喫煙者の喫煙を中止させ,喫煙習慣に戻らせない(2)喫煙経験者が習慣喫煙者になるのを防ぐ(3)非喫煙者が喫煙者になるのを防ぐ,の3つを挙げ,保健教育の必要性を提起し,喫煙が健康に及ぼす影響について,科学的な知識を児童・生徒に与えるためには,現行の教科書の内容に対する検討の必要性をのべている。このために,健康教育研究者,保健科目担当教師,養護教論など保健教育の実践に携わる者の努力を期待している。 しからば,学生への禁煙アプローチは…。基本理念は,青少年への対処と同様と思われる。それぞれの教科の中での保健教育の実施が必要と考えられるが,小・中・高校とは異なり,やや難しい点もある。学生の日々の行動は自由で殆ど制約されることはないので,課外活動である文化祭,学生集会,学生の集まる学生ホール・食堂等におけるポスター・パネル等によるPRを継続的に種々内容をかえて視覚に訴えたり,ある時にはスポットアナウンスなどを通して学生にアプローチすることが有効と考えられる。また,今回の調査で喫煙と生下時体重について,妊娠中の父・母の喫煙状況との関係をみた。概して諸家の報告^29)~38)と一致した。今回の調査でも1日父11本以上,母6本以上の喫煙者に低体重(2500以下)児出生がやや高率を示した。このことは母の喫煙と同時に父からの受動喫煙(passive smoking)の影響を示している。この現状の回避として,まず母親の喫煙については,市町村における婚姻届,妊娠届の際の母子手帳交付などと同時に,喫煙にたいする正しい保健指導用のパンフレットを交付するなど,更に保健所,市町村が中心として行ない婚前(新婚)学級,妊娠検査の場を利用して十分な指導を行なう。さらには地域社会における母性を対象とした保健教育の中の1項目として喫煙をとりあげるなど地域社会の公的組織の協力などを考えるべきである。また,医療機関,病院,診療所関係者の協力も忘れてはならない。現在妊婦の95%以上は施設の医師のもとで分娩しており,この点からも,特に産婦人科医の指導は極めて重要なものと考えられる。今一つ考えなくてはいけないのいは受動喫煙で,種々の有害物質を多量含有する副流煙に対して,妊婦である母親ないし分娩後の乳児さらには幼児に対する影響を考えねばならない。
著者
松井 信義
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.76-83, 2007-03-15

広告(advertisement)は,一般にテレビ,ラジオ,新聞,雑誌,広告板(billboard),パンフレット(pamphlet)などの媒体(medium)を通して受け手(receiver)に伝達(communicate)される。そして広告の主たる目的は,'to tell the public about a product or a service in order to encourage people to buy or to use it'(OALD, 6^<th> ed.2000)の定義からもわかるように,受け手にその内容について興味・関心を抱かせ,結果として何らかの行動(action)を起こさせるよう仕向けることである。本稿では主に,リーフレット(leaflet)タイプのパンフレットを取り上げ,広告はどのように受け手に行動の動機付けを与えようとしているのか,その言語ストラテジー(linguistic strategies)について考察する。とりわけ,'だじゃれ'(pun)などの'言葉遊び'(play-on-word)を含むレトリックは効果的な言語ストラテジーだと言える。
著者
松井 信 池本 智之 高柳 大樹 小紫 公也 荒川 義博
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.27-31, 2006 (Released:2006-09-30)
参考文献数
21

An arc-heater using a zirconium cathode was developed as an atomic-oxygen generator. With pre-mixed argon-oxygen injection, stable discharge was maintained for more than three hours, and the cathode erosion rate was as low as 1.7x10-5 g/s. The plume temperature and velocity distributions were measured and chemical composition and total specific enthalpy was evaluated by laser absorption spectroscopy. As a result, in the center area of the plume, the degree of dissociation in oxygen was found almost 100% with the total specific enthalpy of 4.5±0.1 MJ/kg.
著者
加納 善明 小坂 卓 松井 信行 中西 俊人
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.135, no.6, pp.725-733, 2015-06-01 (Released:2015-06-01)
参考文献数
26
被引用文献数
1

This paper presents a torque ripple reduction design of a concentrated-winding IPMSM with a new flux barrier for saliency-based sensorless drives. The proposed IPMSM is designed for use in general-purpose sensorless industrial drives. In order to reduce torque ripple, its rotor employs a V-shape-magnet arrangement and circular flux barrier which is placed at the center of a rotor yoke between N- and S-poles. A 45-Nm 5.5-kW IPMSM is manufactured as a prototype in order to confirm the design validity, and experimental studies using the prototype demonstrate the expected drive characteristics and validate the proposed design procedure.
著者
竹下 隆晴 市川 誠 李 宙〓 松井 信行
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.117, no.1, pp.98-104, 1996-12-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
9
被引用文献数
31 37

This paper presents a position sensorless drive of a salient-pole brushless dc motor with a sinusoidal flux distribution. The algorithm is based on the estimation of back emf which is identified by the errors between the actual and estimated currents. Since the direction and amplitude of the estimated emf correspond to the rotor position and speed respectively, the position and speed can be estimated. The stability of the estimation and the design of the estimation gains are examined.The proposed algorithm were verified by using a 6-pole, 200W, 3000rpm test motor. In the results, the sensorless speed control range from 50rpm to 4000rpm under 0_??_100% load was obtained. The estimation algorithm is stable for any position error and any emf error.
著者
栗山 敏秀 青井 利一 前田 裕司 伊東 隆喜 上野 吉史 中家 利幸 松井 信近 奥村 浩行
出版者
近畿大学生物理工学部
雑誌
Memoirs of the Faculty of Biology-Oriented Science and Technology of Kinki University = 近畿大学 生物理工学部 紀要 (ISSN:13427202)
巻号頁・発行日
no.27, pp.39-46, 2011-03-01

[要旨] 冬季に、自動車のドアや玄関の金属製ノブに手が触れた瞬間、「パチッ」と火花が飛んで痛みを感じた、という事はよく経験する。これは、身体にたまった静電気が金属との間で放電したためで、この時、身体の電圧は10,000ボルト以上になっている。カミナリも、よく知られているように、雲が帯電(静電気を帯びること)し、雲と雲、雲と地面などの間で放電する現象である。 我々は、医療、福祉、そして生活の向上に貢献したいと願い、人体の帯電を含め、さまざまな静電気を測定する技術を開発している。とくに、最近のLSI(集積回路)や液晶パネルにおいて、静電気により壊れるという現象が頻繁に起こっており、人体だけではなくモノ同士の接触、剥離による静電気の発生にも取り組んでいる。静電気は目に見えないので対策が困難であるが、これを見ることができる装置ができれば、それを防ぐ設計や対策に役立つと考えられる。今回、シリコン・マイクロマシーニング技術(半導体製造技術などによりシリコンを微細加工する技術)を用いシリコン製マイクロミラーを製作し、これを光学的な手段と組み合わせて静電気を測定する装置を開発し、摩擦帯電装置を用いた人体の帯電モデルについて適用した。 [Abstract] A silicon micro-mirror array fabricated by MEMS (Micro Electro-Mechanical Systems) process has been made for an electrostatic field distribution measurement system. Each silicon micro-mirror is suspended by two thin torsion bars, which is made by semiconductor process. Deflection of each micro-mirror is measured optically by using an optical scanner and PSD(Position Sensitive Detector). The electrostatic field distribution measurement system is applied to a human body model.
著者
外山 浩司 竹下 隆晴 松井 信行
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.116, no.3, pp.354-360, 1996-02-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
9
被引用文献数
2 4

The authors already proposed the new control scheme of the PWM converters where the control scheme was performed on the estimated voltage and phase of the source, thus eliminating the voltage sensor.The paper deals with a stability problem of a sensorless PWM converter control. Under consideration of the parameter error, the stability analysis of the proposed control is examined. In addition to that, a design procedure of the estimation gains is also examined. For the stable starting of the system, the initial estimation of the amplitude and phase angle of the source voltage is proposed.The effectiveness of the theoretical stability and estimation gain design has been confirmed by experiments.