著者
平和 伸仁 梅村 敏
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.778-783, 2020-04-10 (Released:2021-04-10)
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
奥山 由紀 梅村 敏
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.312-317, 2014 (Released:2015-03-10)
参考文献数
43
被引用文献数
1
著者
伊藤 陽子 鶴見 裕子 木村 寿宏 竹下 康代 常田 康夫 戸谷 義幸 梅村 敏
出版者
社団法人 日本腎臓学会
雑誌
日本腎臓学会誌 (ISSN:03852385)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.446-451, 2007-05-25 (Released:2010-05-18)
参考文献数
13

テオフィリン投与に関連したと考えられる高Ca血症の症例を経験したため報告する。症例は51歳女性, 気管支喘息のためテオフィリンを約5年間内服していた。2003年3月血清Ca濃度15.2mg/dLと著明な高Ca血症と腎機能障害のため当科を紹介受診した。過去の検査結果より, 2001年より高Ca血症が認められていた。高Ca血症の原因について精査を行ったが, 初診時には内分泌検査などの異常所見は認められなかった。そのため, 薬剤性の高Ca血症を疑った。内服中であったテオフィリンを中止したところ血清Ca濃度は低下し, 3カ月後には完全に正常値となった。過去に有効血中濃度を超えたテオフィリン投与によって高Ca血症が誘発されたという報告を認めたが, 有効血中濃度範囲内での高Ca血症の報告は認められない。本症例のテオフィリン濃度は有効血中濃度以下で保たれていた。また, 初診時では正常値であったがその後の測定で甲状腺機能亢進症が認められ, 精査の結果橋本病の合併が考えられた。甲状腺機能亢進症もしばしば高Ca血症の原因となりうる。初診時には甲状腺機能は正常であったことより, 甲状腺機能亢進症のみが高Ca血症の原因となった可能性は否定的であるが, テオフィリン, 甲状腺機能亢進症に伴う高Ca血症は, ともにアドレナリン受容体を介し高Ca血症を誘発すると考えられており, 両者の合併による増強作用が考えられた。また, これに加え本症例では高Ca血症にもかかわらず尿中Ca排泄量の増加を認めなかった。非顕性であった低Ca尿症がテオフィリン投与, 橋本病合併によってPTH作用が増強し, 高Ca血症を引き起こしたと考えられた。これらの病態が合併することにより, テオフィリンが有効血中濃度以下でも高Ca血症が誘発された可能性が疑われ, 非常に稀な症例と考えられた。
著者
三木 哲郎 上島 弘嗣 梅村 敏 小原 克彦 田原 康玄
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

多因子疾患の感受性遺伝子に関する長期縦断疫学研究を行った。これまでの断面的解析から同定された肥満、2型糖尿病、高尿酸血症の感受性遺伝子が、これら疾患の新規発症とも関連することを明示した。断面解析からは、ATP2B1が高血圧感受性遺伝子であることを突き止めた。ノックアウトマウスを用いた検討から、ATP2B1は細胞内カルシウム濃度および血管収縮性の亢進を介して血圧上昇を来していることが明らかとなった。