著者
飯島 勲 楠木 建 福本 容子
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.92, no.14, pp.368-376, 2014-12
著者
楠木 建
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.16-37, 2001-12-20 (Released:2022-08-03)
参考文献数
39

「機能」を基本的な分化次元としていたこれまでの組織理論は,コンセプトのイノベーションをうまく扱えなかった.そこでのコンセプト創造は特定少数の「個人」の仕事であり,組織にとっては前提条件としてえられてきた.しかし,コンセプトの創造と進化はすぐれて組織能力の問題である.コンセプトのイノベーションのための組織能力の構築が競争優位の源泉としてますます重要になる.この論文は,「価値分化」の概念に基づいて,製品コンセプトのイノベーションのための組織モデルを提示する.
著者
楠木 建
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.31-47, 2009-03-20 (Released:2022-08-20)
参考文献数
53

日本企業の実務家にとって有用な戦略論を提供するために,経営学者はどのような構えをとるべきか.因果論理のシンセシスとしての戦略は,本来は「長い話」であった.しかし,近年の戦略論は「短い話」に終始しがちである.戦略論を本来の姿である「長い話」へと押し戻していくことこそに,実務家でもコンサルタントでもない経営学者の役割がある.そのひとつの試みとして,「ストーリーの戦略論」という視点を提示する.
著者
楠木 建 阿久津 聡
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.4-18, 2006-03-20 (Released:2022-08-05)
参考文献数
16

コモディティ化の本質は,競争によって製品やサービスの価値が,価格というもっとも可視性の高い次元に一元化されているということにある.そうであれば,価値次元の可視性を意図的に低下させ,競合製品との比較が困難な状態を構築すればコモディティ化を克服することができるという発想が出てくる.こうした脱コモディティ化の思考に立脚したイノベーションとして「カテゴリー・イノベーション」の概念を提示し,既存研究が主張しているさまざまなイノベーションの概念と相対化する.
著者
楠木 建 野中 郁次郎 永田 晃也
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.92-108, 1995 (Released:2022-07-22)
被引用文献数
11

組織の保有する知識は(1)知識ベース,(2)知識フレーム,(3)知識ダイナミクスという3つのレイヤーの重なりとして把握できる.それぞれの知識のレイヤーは相互に異なる組織能力を提供しており,したがって組織能力は重層的な性格をもっているというのがわれわれの概念的フレームワークの基本的なアイデアである.この論文では上場している日本のすべての製造業企業を調査対象とした大規模サーベイに基づいて日本企業の製品開発における組織能力についての仮説を導出し,われわれの概念的フレームワークのもつ意義とインプリケーションを考察する.
著者
楠木 建 高岡 浩三
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1814, pp.28-31, 2015-11-02

それでも、期間限定商品はキットカットの戦略の本線にはしませんでした。そもそも、ネスレ日本の商品ポートフォリオの中でコンビニで売れるのはせいぜいキットカットくらいなので、コンビニの役に立てません。 そこで、期間に縛られない限定品は何だと考え…