著者
横畑 泰志 横田 昌嗣 太田 英利
出版者
広島大学平和科学研究センター
雑誌
IPSHU研究報告シリ-ズ (ISSN:13425935)
巻号頁・発行日
no.42, pp.307-326, 2009-03
被引用文献数
1

松尾雅嗣教授退職記念論文集 平和学を拓く
著者
横畑 泰志 横田 昌嗣
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 : Wildlife conservation Japan (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-12, 2000-07-19

Uotsuri-jima Island in the Senkaku Islands, southwestern Japan is a small island characterized by very valuable biota with high endemicity which has formed over a long period of isolation. The ecosystem on this island is under the risk of total destruction because of the presence of domestic goats, Capra aegarus, were introduced in 1978 by a private political party in Japan and increased to more than 300 individuals. This problem is made more difficult due to the territorial conflicts over the Islands by Japan, China and Taiwan.
著者
横畑 泰志 横田 昌嗣
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1-2, pp.1-12, 2000-07-19 (Released:2017-10-06)
参考文献数
52

Uotsuri-jima Island in the Senkaku Islands, southwestern Japan is a small island characterized by very valuable biota with high endemicity which has formed over a long period of isolation. The ecosystem on this island is under the risk of total destruction because of the presence of domestic goats, Capra aegarus, were introduced in 1978 by a private political party in Japan and increased to more than 300 individuals. This problem is made more difficult due to the territorial conflicts over the Islands by Japan, China and Taiwan.
著者
國府方 吾郎 横田 昌嗣 齊藤 由紀子
出版者
独立行政法人国立科学博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

琉球列島の沖縄群島小島嶼に分布する絶滅危惧植物の固有性解明およびに分類に関するする研究を行った。特筆成果として、伊是名島産イトスナヅルを固有種とする見解の支持、琉球列島固有種マルバハタケムシロのオセアニア産との隔離分布の支持、ヤエヤマスズコウジュの久米島での新産地発見などが挙げられる。また、同小島嶼産絶滅危惧植物42種類の自生地外系統維持への追加、360点の標本データベース化、そして、得られた成果に基づく絶滅危惧植物と生物多様性等に関する企画展等を社会発信として行った。
著者
横田 昌嗣 傳田 哲郎
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

固有種を中心に琉球列島産のガガイモ科植物の染色体数の算定を行った.中琉球固有のヒメイヨカズラ(ガガイモ科)の外部形態と分子系統樹を解析し,この種はこれまで考えられていたイケマ属ではなく,オオカモメヅル属に属し,遺存固有種的な性質を多く持つ種であることを示した.琉球列島内で著しい種内倍数性を示す琉球列島固有種のミヤコジシバリ(キク科)は,雑種起源であること,その起源は複数回あることを分子系統学的な手法で証明し,ミヤコジシバリの著しい種内倍数性は琉球列島の地史と深い関わりがあり,遺存固有種的な性質を示すことを細胞地理学的に示した.アカネ科のサツマイナモリ属とボチョウジ属の染色体数を算定し,琉球列島固有のアマミイナモリは近縁なサツマイナモリの倍数体起源であることを明らかにした.分子系統学的な解析により,アマミイナモリは日本および台湾産のサツマイナモリよりも系統的に古い時代に分化した遺存固有種であることが判った.琉球列島産のヒサカキ属の分子系統学的な解析の結果,中琉球固有のクニガミヒサカキは,日本産ヒサカキ属では最も遺存的な種であり,クニガミヒサカキと同種とする見解がある南琉球固有のヤエヤマヒサカキは,クニガミヒサカキとは明瞭に異なる独立種であること,中琉球固有のマメヒサカキは,ハマヒサカキから派生した新固有の分類群であることが判った.日本では沖縄島北部にのみ産するイワヒバ科ツルカタヒバと,その異名とされることもある沖縄島固有のコクラマゴケ,沖縄島から近年日本新産として報告されたミタニクラマゴケの形態を観察した.その結果,ミタニクラマゴケはコクラマゴケにすぎないこと,ツルカタヒバとコクラマゴケは連続的に変異し,現段階では区別できないことが判った.
著者
横畑 泰志 金子 正美 横田 昌嗣 星野 仏方
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

航空写真(1978年)および高解像度人工衛星イコノス(2000年)、Quickbird(2004、2006年)およびALOS(2007年)の衛星画像を分析した。1978、2000、2006年の画像を用いて3次元立体化画像の観察と裸地面積の推定を行い、裸地の増加や崖崩れの発生などの状況を具体的に把握した。ALOS画像による植生指数値(NDVI)の分布の分析により、裸地化に至っていない森林にもヤギの影響が及んでいることが示され、場所ごとの違いが把握された。これらの結果とヤギによる変化のなかった時期に作成されていた植生図(新納・新城、1980)との比較照合によって、ヤギの影響を特に強く受けている植生区分が特定された。以上の研究成果は第55、56回日本生態学会、第31回日本土壌動物学会、第14回日本野生生物保護学会で発表され、論文などで公表されたほか、今後さらに学術論文として順次公表してゆく予定である。本研究の成果は、新聞、テレビなどのマスメディアでも繰り返し取り上げられ、関心を呼んだ。本研究の成果発表にともない、2008年3月に石垣市議会が政府に野生化ヤギの対策を要請している。
著者
山城 朝美 兼本 正 傅田 哲郎 横田 昌嗣
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 = Acta phytotaxonomica et geobotanica (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.21-29, 2000-09-12

沖縄島の固有種クニガミサンショウズルの染色体数について詳細な調査をおこなった結果,染色体数2n=16,26,38,39,52の5つのサイトタイプが確認された。このうち,2n=26以外の染色体数は初めての報告である。2n=16の染色体数を持つサイトタイプの起源は明らかではないが,残り4つのサイトタイプは,それぞれ,x=13に基づく二倍体,低数性三倍体,三倍体,四倍体であると思われる。5つのサイトタイプの中では二倍体が最も多く,分布域全体を通して高頻度で出現した。一方,倍数体は比較的稀で,二倍体の分布域の中に散在的に出現した。二倍体と倍数体は同所的に生育しており,両者の生育環境に顕著な違いは見られなかった。また,二倍体と倍数体の間に形態的差が認められないこと,クニガミサンショウズルが近縁種から地理的に隔離されていることなどから,クニガミ,サンショウズルの倍数体は同質倍数体ではないかと思われる。