著者
太田 英利 増永 元 佐藤 寛之 安川 雄一郎
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学会報 (ISSN:13455826)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.2, pp.78-87, 2003-09-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
32

A book entitled “A Photographic Guide; Amphibians and Reptiles in Japan” (coauthored by Ryu Uchiyama, Norio Maeda, Kenji Numata, and Shintaro Seki; ISBN4-582-54232-8; soft bind.; modified A 5 size; 336 pp.; 2800 JY exclusive of tax) was published in 2002 from Heibonsha, Tokyo. While showing with mostly attractive photographs all amphibian and reptile taxa known from Japan to the present (i. e., native Japanese taxa plus exotic taxa now having feral populations in Japan), the book also attempts in text to summarize up-to-date information regarding the diversity and natural history of Japanese herpetofauna. The first print, dated in colophon as 20 September 2002, however, has numerous errors of various categories, such as erroneous identifications of animals photographed, misleading statements regarding morphological and ecological features of taxa, and adoptions of obviously inappropriate classifications and scientific names. Many of these errors were corrected in the second version, which, despite its rather substantial changes from the original edition, was published simply as “the second print of the original edition” on 25 November of the same year (according to the date printed in its colophon). Obviously publication of this “second print” much preceded sellout of the first print, and surprisingly the first print was still in sell after publication of the second print despite its numerous errors. Such an attitude of the publisher should be severely criticized from an ethical point of view.
著者
横畑 泰志 横田 昌嗣 太田 英利
出版者
広島大学平和科学研究センター
雑誌
IPSHU研究報告シリ-ズ (ISSN:13425935)
巻号頁・発行日
no.42, pp.307-326, 2009-03
被引用文献数
1

松尾雅嗣教授退職記念論文集 平和学を拓く
著者
倉林 敦 大島 一彦 松田 洋一 森 哲 細 将貴 佐藤 宏 長谷川 英男 太田 英利
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

我々は、ヘビからカエルに水平伝播した奇妙なLINE転移因子(以降TE-X)を発見した。本研究ではこの水平伝播現象について、(1)水平伝播発生地域の解明、(2)水平伝播の系統学的起源、(3)ベクター生物の特定、を目的とした。世界各地からカエル類29科161種194サンプル、ヘビ類17科125種139サンプル、寄生虫類166サンプルを収集し、各サンプルのTE-XをPCRと次世代シークエンサーを用いて解析した。その結果、TE-Xの水平伝播は、世界各地で複数回生じており、特にマダガスカルでは様々な寄生虫に仲介されて、現在進行形で脊椎動物間TE-X水平伝播が生じている可能性が高いことを明らかにした。
著者
山城 彩子 太田 英利
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.152-155, 1998-12-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
14
被引用文献数
3

単為生殖のヤモリであるオガサワラヤモリLepidodactylus lugubrisの雄型個体が,琉球列島の石垣島から発見された.この“雄”は,よく発達したヘミペニス,前肛大腿孔,外見的には正常な精巣をもっていた.しかし,生殖腺の組織切片を観察してみると,精巣内における精子形成は不完全で,成熟した精子は精巣上体中にほとんど観察されなかった.したがって,この“雄”は生殖能力がないと考えられる.石垣島や,隣接する島嶼には両性生殖する同属種が存在しないことから,この雄型個体が,南太平洋の島々の個体群で報告されているような,雌のオガサワラヤモリと同属の両性の雄の間での交雑や,後者の同定ミスに由来するとは考えられない.
著者
太田 英利 藤井 亮 岡本 卓 疋田 努
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学会報 (ISSN:13455826)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.2, pp.128-137, 2004-09-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
29

Two reptiles, Mauremys mutica kami and Hemiphyllodactylus typus typus, are newly recorded from Haterumajima, the southernmost island of the Yaeyama Group, southern Ryukyus, on the basis of voucher specimens. Of these, M. m. kami was found in large number, and this strongly suggests that this freshwater turtle has already established a breeding population on this island. With respect to H. t. typus, only one individual, juvenile female, was found. However, considering possible parthenogenetic nature of its East Asian assemblages, this gecko may have also established on this island already. Besides these new records, our survey yielded additional specimens of Lepidodactylus lugubris, another parthenogenetic gecko non-native to Haterumajim Island. Characteristics of the dorsal pattern in these specimens indicate that the Haterumajima assemblage belongs to so-called “clone C” like assemblages of this gecko from all other islands of the Ryukyus exclusive of the Daito Group. Records of reptile species from this island are reviewed and problems requiring future investigations are clarified.
著者
倉林 敦 太田 英利 田辺 秀之 森 哲 米澤 隆弘 松田 洋一
出版者
長浜バイオ大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究では、ヘビからカエルに水平伝播したLINEレトロトランスポゾン(ここではTE-X表記)について、(1)水平伝播時期と地域の解明、(2)水平伝播遺伝子の視覚化、(3)爬虫類・両生類以外のマダガスカル産脊椎動物にもTE-Xの水平伝播が生じているかの解明、(4)水平伝播を媒介した寄生虫・ウィルスの探索、(5)南アジア原産のブラーミニメクラヘビが、マダガスカルのヘビタイプのTE-Xを持っている理由の解明を目的としている。本年度は、(1)分岐年代推定と水平伝播発生地域の推定を行った。(2)シマヘビと、ネガティブコントロールのツメガエルに対して染色体FISHを行なったところ、前者では強いシグナルが出たが、後者ではシグナルが得られなかった。これにより、FISHによる染色体上のTE-X検出系が確立できた。(4)蛇の体組織からウィルス核酸抽出方の確立を試みた。現在までに行なった実験系では、ウィルス核酸よりも細菌由来核酸の出現率の方が高かった。(5)バングラデシュとスリランカにおいて、現地共同研究者により、メクラヘビの採取が進んでいる。現時点で、バングラデシュでは30個体、スリランカでは19個体のサンプルが得られている。さらに、インドでは、30個体以上のメクラヘビが収集され、そのうち1個体がブラーミニメクラヘビであったが、残りは別種のヘビであった。そのうち1種は、異種間交雑起源のブラーミニメクラヘビの父方系統に属する種である可能性が高いことが分かった。さらに、インドのブラーミニメクラヘビについては、Hi-Seq NGS によりシークエンスが行われ、130 Gbp のアウトプットが得られた。また沖縄産個体について、MinION NGSによるシークエンスを行い、40 Gbpのアウトプットを得た。南アジアにマダガスカルヘビタイプのTE-Xを運んだベクター蛇の可能性が高いスナヘビが収集できた。
著者
太田 英利
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.54-60, 1981-12-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
10
被引用文献数
6

Six species of reptiles and amphibians were collected on Hateruma Island, Ryukyu Archipelago, in March and in August 1981. They are: Microhyla ornata, Rana limnocharis, Hemidactylus frenatus, Eumeces stimpsoni, Scincella boettgeri, and Rhamphotyphlops braminus. Of these, the record of E. stimpsoni was the first one for this island. The specimens of this species, collected in March, included two yearlings both of which were already sexually mature.
著者
太田 英利
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.87-90, 1990-06-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
13

琉球列島八重山諸島の西表島より,キノボリヤモリ(Hemiphyllodactylus typus typus)の1雌が採集された.これは本種の日本からの最初の記録である.今回採集された標本の外部形態について記載し,検討を加えた.この標本は,本亜種が西表島へ最近移入されたことを示すものと思われる.
著者
疋田 努 太田 英利
出版者
京都大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

台湾から琉球列島にかけて分布するアオスジトカゲ、イシガキトカゲ、オキナワトカゲの3種は小さい島々にまで広く分布し、種内の形態的な変異も知られている。泳動データからは,これら3種のうち八重山諸島のイシガキトカゲは台湾のアオスジトカゲよりも,沖縄諸島,奄美諸島のオキナワトカゲにより近縁であることが,示された.従来,八重山諸島の動物相は,沖縄諸島よりもむしろ台湾のものに近いと考えれており,この結果はこの地域の生物地理をどのように考えるかに大きな影響を与えるものとなった.また,トカラ列島の中之島,諏訪之瀬島,口之島からには,ニホントカゲ分布すると考えられていたが,これらがむしろオキナワトカゲに近いことが明らかとなった.それぞれの種内でも,島毎に大きな変異が認められた.まず,アオスジトカゲでは,尖閣列島の集団が台湾のものと大きく異なることがが示された.つぎにイシガキトカゲでは波照間島のものが他の八重山諸島のものと異なっていることがわかった.オキナワトカゲ集団は,従来基亜種のオキナワトカゲと奄美諸島亜種のオオシマトカゲに分けられてきたが,その地理的変異はもっと複雑で,さらに細分する必要があることが示された.形態的な形質では,とくに体色や模様の変異が認められ,体鱗列数等の計数形質にも地理的変異が認められた.しかし,これらの形態的な違いは変異の重なりがかなりあり,十分な識別形質とはならなかったが,島毎の傾向が明らかとなった.