著者
大谷 圭 山本(矢田) 恵麗奈 卯津羅 雅彦 武田 聡
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.95-99, 2021-12-28 (Released:2021-12-28)
参考文献数
5

2型糖尿病でipragliflozinなどを経口内服治療中の51歳の男性。受診の7日前から嘔吐と下痢が始まり, 症状が改善せずに救急受診となった。初診時は高血糖やケトーシスを認めず急性胃腸炎と診断され帰宅となったが, すぐに症状が再燃し, 嘔吐に加え脱力の症状も出現したため翌日に再度救急受診となった。このときに患者が過度の食事制限を行い, 3週間で17kgと著明な体重減少をきたしていたことが判明した。検査所見と上記情報から本症例は正常血糖ケトアシドーシスと診断し, 緊急入院で輸液・カリウム補充・インスリン投与を行い, 第15病日に軽快退院した。Sodium glucose co-transporter (SGLT) 2阻害薬内服患者が体調不良などで救急診療をする際には正常血糖ケトアシドーシスを発症している可能性もあるが, 本症例のように初診で急性胃腸炎や脱水症などと診断される恐れもあり, 救急医にとってこの疾患を想起することは重要であると考えられた。
著者
森澤 紀彦 大瀧 佑平 菅野 直希 奥野 憲司 卯津羅 雅彦 三井 理華 遣田 美貴 武田 聡 横尾 隆
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.315-320, 2017 (Released:2017-05-28)
参考文献数
22

リチウム中毒は双極性障害の治療に用いられるが, 有効血中濃度領域は比較的狭く中毒域が近いこと, 多岐にわたる中毒症状が注意点としてあげられる. 今回われわれは, 炭酸リチウム24gを内服し, 意識障害およびQT延長をきたした急性リチウム中毒を経験したので報告する. 症例は26歳女性, 希死念慮を認め, 炭酸リチウム24gを過量服薬した. 意識障害を呈したため当院救急搬送され, 過量服薬後1時間程度で胃洗浄を施行, 心電図で軽度のQT延長を認め, 急性リチウム中毒を疑い, 持続的血液透析を開始した. 開始後, 症状改善し, 血中リチウム濃度の再上昇を認めず, 経過良好にて第7病日に退院となった. リチウムは非常に透析性の高い物質であり, 循環動態が不安定な場合には持続的血液透析が望ましい. 急性中毒に対して早期の血液透析開始により, 血中リチウム濃度を低下させ, 脳内および各組織におけるリチウム濃度の上昇抑制が可能となることが示唆された.
著者
小山 照幸 笠井 督雄 吉田 和彦 武田 聡 小川 武希
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生: 日本蘇生学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.33-37, 2010

2007年3月と2008年3月に同じ中学校で,3年生を対象に心肺蘇生法とAEDの講習を行い,同時に講習前にアンケート調査を行った。<br> 心肺蘇生法の講習経験のある生徒は約6割で,ひとりで心肺蘇生ができると答えた生徒は約3割と,2年間で変化はなかった。2007年秋にこの中学校にAEDが設置されたが,2008年のアンケートで,AEDの設置を知っている生徒は約8割,AEDの使用法を知っている生徒は4分の1で,2年間で変化がなかった。AEDを設置する際には,同時にその施設の関係者への教育が必須と思われた。中学生への心肺蘇生教育は救命率向上につながる可能性が高く,本人達の意欲も高いので積極的に進めるべきであると思われる。
著者
鈴木 輝明 武田 聡 鈴木 稔 黒沢 悦朗
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.29, pp.576-583, 1987-07-25

In our continuing work on the neutral extract of Laurencia obtusa (magiresozo in Japanese), which exhibited the remarkably cytotoxic properties, we previously reported the isolation and structure determination of strongly active squalene-derived polyethers. Further investigation of this extract has led to the isolation of five cytotoxic diterpenes (1)-(5), which are structurally related to parguerol or isoparguerol, along with inactive sesquiterpenes (6)-(9). The structures of these compounds were characterized by chemical and spectral methods.