- 著者
-
渡辺 昭一
木畑 洋一
秋田 茂
横井 勝彦
菅 英輝
吉田 修
木畑 洋一
秋田 茂
横井 勝彦
菅 英輝
吉田 修
都丸 潤子
波多野 澄雄
河西 晃祐
山口 育人
- 出版者
- 東北学院大学
- 雑誌
- 基盤研究(A)
- 巻号頁・発行日
- 2007
冷戦体制の確立期におけるアジア国際秩序の再編問題について、国際援助計画コロンボ・フランの実施過程との関連から検討した。第一に、コロンボ・プランは、イギリスにとってコモンウェルス体制として影響力を残存させるために、インドおよびオーストラリア、ニュージーランドにとってアジア安全保障体制の強化のために、策定されたこと、第二に、その計画のド要な財源となったスターリング・バランスの枯渇により、イギリスの支援が資本援助から技術援助へとシフトしたこと、それによって被援助のアジアは、積極的な資本援助を求めて支援の多様化を図っていったこと、第こに、イギリスのコモンウェルスの存続、アメリカのヘゲモニー支配が強化される中で、その多様化が自立したアジア地域連合という新体制の成、忙につながったことを明らかにした。