著者
津川 定之
雑誌
研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2009-ITS-39, no.9, pp.1-8, 2009-10-29

この報告は 1950 年代に R&D が始まった自動車の自動運転システムのサーベイを述べ,その特長と課題について考える.1950 年代,1960 年代の自動運転システムは路面に埋設した誘導ケーブルに基づいていたが,1970 年代,1980 年代にはマシンビジョンに基づく自律車両の研究が行われている.1980 年代に始まる各国の大規模な ITS プロジェクトでは自動運転システムが重視され,単独車両の自動運転だけでなく小さな車間距離で走行する自動隊列システムが開発されている.自動運転の特長はヒューマンエラーをなくすることによる安全と,精密な車両制御による道路容量の増加,隊列走行による空気抵抗減少による渋滞の発生抑止と省エネルギー化にある.しかし法的課題があって公道上での実用化には至っていない.
著者
津川 定之
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.797-802, 2015-11-10 (Released:2015-11-20)
参考文献数
27
被引用文献数
2
著者
津川 定之
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.135, no.7, pp.417-420, 2015
被引用文献数
2

1.はじめに 自動車の自動運転<sup>(1) (2)</sup> の目的は,自動車交通へのオートメーションの導入による,事故,渋滞,エネルギー消費,環境負荷という自動車交通問題の解決とドライバへの快適性と利便性の提供にある。オートメーションの導入によって機械による早期の認知,判断,遅れのない操作,ヒュー
著者
津川 定之
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.13, no.7, pp.946-949, 1995-10-15 (Released:2010-08-10)
参考文献数
10
著者
久野 和宏 津川 定之
出版者
The Japan Joint Automatic Control Conference
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.76-76, 2005

N.ウィーナーの著作「サイバネティクス」にある,凍った路面を自動車で走行するときにハンドルを高速で左右に小さく操作すると,滑りにくくなるという記述に関して,ラジコンカーを用いて実験的に考察した.このような操作を行う場合と行わない場合のブレーキをかけた場合の停止距離を比較した.
著者
津川 定之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.233, pp.59-62, 2002-07-18

IEEEのITSカウンシルが主催する2002年度のインテリジェントビークルズシンポジウム(IV2002)が,2002年6月18日から20日までフランス,パリ近郊のベルサイユにあるベルサイユ会議場(Palais des Congres-Versailles)で開催された.6月17日にはベルサイユのINRIAでチュートリアル講演が3件あり,21日にはベルサイユ郊外のサトリーでデモ2002が行われた.シンポジウム参加登録者は約335名,発表論文数100件,キーノート講演2件であった.
著者
津川 定之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.11, pp.1958-1965, 1999-11-25
被引用文献数
30

高度道路交通システム(ITS)で用いられる路車間通信システムと車両通信システムの展望を述べる.路車間通信システムは,1940年ごろから実験が行われ,交通情報提供,経路誘導,有料道路の自動料金収受など,現在実用化あるいは普及段階にある多くのシステムで用いられている.車両間通信システムは1980年ごろから研究が開始され,自動運転システムにおける車群協調走行など車両制御システムの実験に使用されているが,通信媒体やプロトコルに多くの課題が残されており,現在のところ研究段階にとどまっている.