著者
渋谷 恒司 深津 紘志 小松 重紀
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.146-154, 2004 (Released:2006-10-06)
参考文献数
10
被引用文献数
4

本研究では,感性情報である音色が,人間の身体運動に直接与える影響を明らかにすることを目的としている.このため,2名の職業演奏家に,28種類の音色を指定し,それぞれのイメージで演奏してもらった.そして,その際の右腕動作,弓圧等を計測し,分析を行った.同程度の弓圧,弓速となる音色表現語の演奏動作と,音色に対するイメージを分析し,音色のイメージと演奏動作について,「イメージが同じで演奏動作も同じ」「イメージが異なり演奏動作は同じ」「イメージが異なり演奏動作も異なる」の3種類に分類した.しかしながら,考察の結果,音色表現語の右腕動作への影響は限定的なものであり,感性は弓圧や弓速などの演奏パラメータ決定に影響を与えるものと結論づけた.
著者
古川 康一 植野 研 尾崎 知伸 神里 志穂子 川本 竜史 渋谷 恒司 白鳥 成彦 諏訪 正樹 曽我 真人 瀧 寛和 藤波 努 堀 聡 本村 陽一 森田 想平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.117-128, 2005 (Released:2005-02-04)
参考文献数
52
被引用文献数
4 4

Physical skills and language skills are both fundamental intelligent abilities of human being. In this paper, we focus our attention to such sophisticated physical skills as playing sports and playing instruments and introduce research activities aiming at elucidating and verbalizing them. This research area has been launched recently. We introduce approaches from physical modeling, measurements and data analysis, cognitive science and human interface. We also discuss such issues as skill acquisition and its support systems. Furthermore, we consider a fundamental issue of individual differences occurring in every application of skill elucidation. Finally we introduce several attempts of skill elucidation in the fields of dancing, manufacturing, playing string instruments, sports science and medical care.
著者
渋谷 恒司 菅野 重樹 加藤 一郎
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.395-403, 1994-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
6
被引用文献数
2 3

人間は指と腕を協調させることによって巧みな作業を行うことができる. 本研究の目的は, この指-腕協調による巧みさ (スキル) を, 人間の動作を分析することによって明らかにすることである. 本研究では巧みな動作の一例としてバイオリン演奏をとりあげ, その演奏動作を分析した. 被験者は, 職業演奏家, 音楽大学学生, 未経験者各2名の計6名とした. 実験では, バイオリン演奏において最も基本的な演奏法である全弓下げ弓を用いることとし, 被験者に弓圧および弓速を3段階に変化させて演奏してもらった. 上肢およびバイオリンの動作は三次元動態計測装置を用いて計測し, 弓圧は弓に貼ったひずみゲージを用いて計測した. 分析の結果, 未経験者は指, 腕を効果的に使えないこと, また職業演奏家のほうが音楽大学学生より, ボーイングの変化に対する動作の変化が大きいことが明らかとなった.
著者
渋谷 恒司 中島 千重子 守屋 隆之 弓削 和也 岩本 太郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2002, 2002

バリアフリーのため設置されている車椅子対応エスカレータは介助者が必要で, 車椅子が搭乗するまで大変時間がかかるため, エスカレータが本来備えている輸送力が大きく減退する。従来の方式はステップの中に複雑な機構を組み込んでおり, 特定のステップしか車椅子に対応していなかった。ステップの搭乗口にあるランディングプレートを可動にし, これをステップと同期して車椅子を運べば, 時間が大幅に短縮でき, 輸送力が向上する。
著者
一色 俊佑 渋谷 恒司 松野 行秀 丸山 信哉 山田 忠義 松下 俊 河内 弘茂
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp._1A2-A23_1-_1A2-A23_3, 2010

This study aims at the construction of a robotic system that can precisely grind metal molds instead of skilled persons. For example, in case of plastic products like cellular phones, the surface-roughness must be from about 0.1 to 0.03 micrometers. Usually, it takes seven to eight hours for rough grinding and two to three hours for finishing grinding even if a skilled person grinds, which costs a lot of money. Development of an automatic grinding system will reduce the costs. Therefore, the goal of this study is to develop such a system. We use an industrial robot with six joints, and soft and ceramic whetstone to grind molds. We conducted some basic experiment and found that the robot can grind the mold as smooth as human to some extent.
著者
渋谷 恒司
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
1998

本文PDFは平成22年度国立国会図書館の学位論文(博士)のデジタル化実施により作成された画像ファイルをPDFに変換したものである。
著者
渋谷 恒司 菅野 重樹
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.347-354, 1995-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
8
被引用文献数
3 3

人間は指と腕を協調させることによって, 対象物にかける力などを微妙に制御することができる. 本論文では, このような指と腕の協調による微妙な力制御が必要な例としてバイオリン演奏のボーイング動作をとりあげ, その弓圧制御における右腕の各関節の役割分担を工学的に明らかにすることを目的とした. 被験者は, 熟練者として職業演奏家2名, 未経験者2名の計4名とした. 演奏はバイオリン演奏において最も基本的と考えられるA線全弓での演奏とし, これを弓圧を3段階に分けて弾いてもらった. 右腕の動作は三次元動態分析装置, 弓圧は弓に取りつけたひずみゲージで計測した. それらの計測データから各関節トルクをニュートン-オイラー法で算出し, 分析を行った. その結果, 熟練者は手関節で弓圧の制御を行うなど, 各関節の役割分担が明確になっているのに対して, 未経験者では明確でないことが明らかとなった.