著者
渡辺光祐 小林亜樹
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.379-380, 2014-03-11

本稿では、利用者の嗜好や気分を反映し、心地よく聴取を続けられるような楽曲推薦方式について述べ、試作システムによる評価を行う。本方式では、利用者の嗜好や気分を楽曲のテンポに基づき表現するため、基準となるテンポとして精神テンポを用いる。また、心地よく聴取を続けられるようにするため、楽曲の再生履歴を用いて楽曲間の聴取時のつながりの良さを指標化し、これらを使ってプレイリストを生成する。試作システムでは、音楽プレーヤ内の最終の再生ならびにスキップ日時を用いて、楽曲間のつながり行列を得ておき、これとタッピングにより取得した精神テンポ、つながり情報を反映して楽曲の推薦評価値を求めることでプレイリストを生成する。実験により本手法の有効性について検証した。
著者
渡辺 光太郎 吉川 勝好
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.948-949, pp.257-260, 1967 (Released:2006-10-31)
参考文献数
12
被引用文献数
2 8

ヤマザクラPrunus jamasakura•エゾヤマザクラP. sargentii•オオシマザクラP. lannesiana var. speciosa•イトザクラP. subhirtella var. pendulaおよびソメイヨシノP. yedoensisには, いずれも自家不和合の性質があることがわかった. ソメイヨシノは自家•他家受粉とも種実を形成しない. この植物の結実は他種のサクラとの交雑の結果と見てまずあやまりがない.われわれは多年同一地域の, ほゞ同じ環境下にある16本のヤマザクラについて調査し, 開花状態や花• 葉などの諸形質に顕著な個体差のあることを認めた. 自家不和合性は, このような著しい変異を生ぜしめた一因であると考えてよかろう.
著者
渡辺 光義
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.263-266, 2001-04-05
被引用文献数
1 1

化学蒸着法により合成された炭化ケイ素(CVD-SiC)は純度, 密度, 強度及び耐酸化性が共に高い. このち密で硬いCVD-SiCをアルカリ融解するために微粉砕すると粉砕器からの汚染を避けられず, 粗粉砕すると汚染は避けられるが, より高温でのアルカリ融解を要し, 融解反応が不均一かつ瞬発的に激しく進むため, 試料の飛散損失を招きやすい. 粗粉砕(0.35〜1.5mm)した試料0.25gを炭酸ナトリウムとホウ酸の6:1混合融剤3gで融解する際, 酸化鉄(III)0.1gを添加すると反応は穏やかに進み, 試料の飛散は全くなく融解時間も短縮できた. 融解生成物を塩酸に溶解後, 凝集重量法により主成分の全ケイ素を定量した結果, 相対標準偏差<0.04%と, 酸化鉄を添加しないときに比べて約10倍の高精度で定量できた. なお, 5試料の並行分析に約2日間を要した.
著者
山口 正洋 薮上 信 中田 浩一 荒井 賢一 板垣 篤 板垣 喜一 斎藤 昇 布田 孝一 渡辺 光春 高橋 洋 田母神 隆 桜田 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.97, no.342, pp.7-12, 1997-10-27

多層プリント配線板によりシールディドループ構造の平面形コイルをアレイ化することにより, 電子回路近傍の電磁ノイズマッピング装置を開発した。パルスモータによる可動装置を用いることで0.1mm刻みの高分解能計測を実現し, 直交する2つの磁界検出コイルを用いることにより磁界の強度および方向を2次元ベクトルとして測定できるようにした。
著者
山口 正洋 薮上 信 中田 浩一 荒井 賢一 板垣 篤 板垣 喜一 斎藤 昇 布田 孝一 渡辺 光春 高橋 洋 田母神 隆 桜田 幸雄
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.849-852, 1998-04-15
被引用文献数
3

We developed a near-field magnetic noise mapping system by using a shielded-loop type coil array. High-resolution(01.mm)two-dimensional magnetic field vector detection was realized. We demonstrated a noise map of the loop antenna, microstrip line, and printed circuit board of a personal computer.
著者
赤塚 純一 西島 寛典 渡辺 光則 永井 伸治
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.197-202, 2012 (Released:2012-10-23)
参考文献数
8

This paper proposes a new method to predict an unstart of a supersonic wind tunnel. The pressure loss caused by both of a model and structures in the wind tunnel and cross-sectional area distribution are considered as well as blockage ratio in the conventional method. The prediction based on the proposed method was obtained by using quasi-1D numerical simulation. In order to validate the proposed method, a wind tunnel test was performed. The predicted maximum blockage ratios quite agreed with experimental ones except for a few cases in which strong shock wave-boundary layer interaction was observed. The method is expected to be available for various wind tunnels and it gives us more accurate prediction than that by conventional theory.
著者
渡辺 光一
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.109-130, 2006-04-30 (Released:2007-08-01)
参考文献数
20

社会的影響力とは、ある主体が社会/集団全般から一般的な注目をどの程度得ているかを表わす特性であり、社会的評価やその結果としての社会的資源が配分される程度の尺度と考えることもできる。理想環境のように人間が他の全てのメンバに注意を払い判断を下すことは、現実環境では組み合わせ爆発により不可能である。そのため、現実環境では、複雑系における初期値敏感性により、本来的価値(能力)と影響力が対応しない局所均衡に陥る。すると、本来的価値に見合う影響力がないメンバが存在する(「埋もれた才能」)、本来的価値があまり高くないのに影響力を独占するメンバが存在する(「僭越」)、などの現象が生じ、社会的不公正やコミュニケーションの非効率が生じ、社会/集団全体で見ても非常に大きな損失となる。本研究では、そのような影響力などの特性の相互依存関係のモデルを構築し、理想環境においてはメンバの本来的価値(能力)の高低が影響力の高低を一意に決定すること、一方の現実環境(に近似した環境)においては「埋もれた才能」「僭越」という現象が生じることをそれぞれ確認した。その上で、そのような現実環境における問題点を解決すべく、新たなコミュニケーションの制御プロトコルのモデルを開発しその挙動を調べた。さらに、当該モデルが効率的で公正な影響力の実現に資することをシミュレーションで確認し、併せて電子掲示板によるユーザ参加の社会実験を行った。
著者
渡辺 光由
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.392, pp.15-18, 2005-11-04
被引用文献数
1

愛・地球博において、ブラザー工業(株)は、「モノづくり、ユメづくりBrother Output Fantasy」というテーマで出展を行った。その中のアトラクションのひとつ「ファンタジーシアター」では、当社NID開発部で開発中の網膜走査型ディスプレイ(RSD)と呼ばれる技術を使用している。RSDは、光束を走査して、網膜上に直接画像を形成するディスプレイである。本稿では、この技術の高いポテンシャルについて言及する。