著者
山本 憲一 松本 隆 渡辺 隆之 日向 崇教 大島 望 庄田 幹
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.424-429, 2011 (Released:2011-07-27)
参考文献数
18

外側後脈絡叢動脈(LPChA)の動脈瘤は非常に稀でこれまでの報告例のほとんどがもやもや病に伴うものである.今回我々は,脳室内出血で発症した特発性と考えられるLPChA動脈瘤の1例を経験した.症例は60歳男性で,意識障害(JCS III-100)で発症し救急搬送された.頭部CTでは右側優位の側脳室から第四脳室に及ぶ鋳型状の脳室内出血を認め,緊急で内視鏡下脳室内血腫除去術を施行した.第17病日に施行した脳血管撮影で5 mm大の右LPChA動脈瘤を認めたため,第26病日にナビゲーションガイド下に動脈瘤切除術を施行した.本来高血圧性脳内出血の原因の一つとされるmicroaneurysmがLPChAに生じ,脳室内という周囲に接する構造物がない環境のため増大し出血をきたしたのではないかと推察した.
著者
渡辺 隆之
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.121-125, 2015-10-10 (Released:2016-04-11)
参考文献数
11
著者
渡辺 隆之 Takayuki Watanabe
出版者
創価大学経営学会
雑誌
創価経営論集 (ISSN:03858316)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-22, 2009-02

*要約\n\n従来から売場に存在し既に多くの消費者に購入されている商品であれば,その情報は長期記憶 に内在化しており,購入の決定に関しては売場からの情報はさほど必要としない。したがって, 従来商品の課題は,事前情報を与えて非計画的な買物をより計画的にするか,もしくは,売場に おいて購入を喚起する情報提供,換言すれば,短期記憶の「情報取得」をより有効にする工夫が 必要となるであろうことは明白である。\n今回は特に低関与な従来商品を中心にセルフサービスの売場で消費者がどのように情報処理し ているのか,その実態を把握することを第一の課題として調査企画を立案し,実施した。\n購入のきっかけが「価格」要素に集中している場合,それは大きな問題である。何故なら, きっかけづくりが単一情報で成される場合,その情報を強化することしか,購入を促進できなく なるからである。様々なきっかけづくりを促進する情報提供によって,様々な売上改善策の実施 が可能となる。このことは,特に,EDLP 政策を推進し,また,NB より安価な PB を積極的に\n \n\n\n\n\n\n2 創価経営論集 第33巻第 1 号\n\n導入する小売業にとって必須の課題となる。 現状,既存商品の購入に関して,きっかけになっていたのは,「価格」要素のみで,「購入の\nきっかけ」と「購入理由」が明確に分かれてはいなかった。習慣化した購買では,商品に関する 消費者の長期記憶から引き出した情報を中心に意思決定が行われており,価格情報以外の売場情 報で購入のきっかけづくりがなされていないことを裏付けることとなった。\n「割安」を購入きっかけとする比率が高くなる要因として PB の存在があることは明白であっ た。こうした購入がさらに一般化すれば,「いつも買っている割安商品」を買い求める習慣が定 着し,NB は「特売されている時だけ」購入するのみになるので,チラシなどでその安さを訴求 する販売方法を採用せざるを得なくなる。これを打開する方法はただ一つ,安さを売り物にする PB のみでなく,「購買価値」を向上する様々なパターンで PB を展開し,NB も含めて,「カテ ゴリー全体の生産性」を向上する発想転換をしなければならない。\nところで, 1 商品の購入に要する時間を短くすることは,多品目を購入していただくことを命 題とする SM 業態にとって必須のことであるが,売場滞在時間の長い人に PB の購入者が多いこ とが判明した。このことは「割安」という判断さえ,スムーズに情報処理されていない可能性を 物語っている。SM 業態の命題がより多くの売場に立ち寄ってもらい,よりスムーズに,かつ, 追加的に購入してもらう(非計画的な購買を促進する)ことである限り,購入のきっかけと購入 理由を「価格」以外の要素でどれだけ実現できるかが重要であろう。\nまた,POP については,否定的な見解の中で添付されている現状ではなおさらその効果を引 き出し得ないであろう。今回の実験でも POP の掲載された場所は通過率も低く,視線の当たり にくい位置であったことと,その効果が明示的でなかったことは無関係ではない。売場の中で\n「機能する」POP の在り方を今後さらに探究する必要がある。
著者
尾辻 泰一 ヴィクトール リズィー 末光 眞希 末光 哲也 佐藤 昭 佐野 栄一 マキシム リズィー 吹留 博一 渡辺 隆之 ボーバンガ-トンベット ステファン 鷹林 将 高桑 雄二 吾郷 浩樹 河原 憲治 ドゥビノフ アレクサンダー ポポフ ヴィチェスラブ スヴィンツォフ ディミトリ ミティン ウラジミール シュール マイケル
出版者
東北大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2011

本研究は、グラフェンを利得媒質とする新規なテラヘルツ(THz)レーザーの創出に挑んだものである。第一に、光学励起したグラフェンの過渡応答におけるTHz帯誘導放出の室温観測に成功し、自ら発見したレーザー理論を実証した。第二に、グラフェン表面プラズモンポラリトンの巨大利得増強作用を理論発見し、独自の光ポンプ・近接場THzプローブ分光法により初めて実証に成功した。第三に、独自開発した高品質エピタキシャルグラフェン製膜技術とレーザー素子加工技術を用いて電流注入型グラフェンレーザー素子を試作評価し、100Kの低温下ながら、5.2THzの単一モード発振に初めて成功した。第四に、グラフェンTHzレーザー設計論を構築するとともに、より高利得化が可能な独自構造を理論実験両面から明らかにし、室温THzレーザー発振実現の見通しを得た。
著者
矢川 元基 渡辺 隆之 石渡 俊
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.46, no.401, pp.87-96, 1980-01-25
被引用文献数
1 1

本論文では, EPAS プログラムの開発と応用について論じたものである. 有限要素法による三次元連続体の非弾性解析は, 極めて多くの計算時間を要するため実用性の点で問題があった. 著者らは, 三次元構造の局部的な非弾性挙動の解析を効率よく行うためラグランジュ乗数法に基づく結合要素を EPAS プログラムに導入し, 計算時間と容量の短縮化を行った. この結合要素は, プログラム内で通常の要素と同様に取扱うことができる.