著者
末永 昌宏 国場 良和 田中 穣 飛永 純一 山中 秀高 初野 剛 内村 正史
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.1987-1991, 1996 (Released:2011-08-23)
参考文献数
4
被引用文献数
1

癌と免疫と地域医療を掲げ1985年に設立された当院は, 患者に正確な情報を伝え十分に理解を得た後に検査, 治療を行う-インフォームド・コンセント (IC)-が正しい医療のあり方とし, 87年IC委員会を発足し日本的土壌や当院にあったICを求めた. 医療は患者自身の意思, 選択が基本とし, 90年から入院患者と家族に医療に関しての考え方を調査した. 癌患者に対する手術, 化学療法などの治療法とその治療効果, 危険性, 副作用の説明に関して癌の告知は大きく関係するため家族や院内フォロー体制を整え, 患者の意思に従って告知を進めた. 消化器癌手術患者527名中82%が告知を希望し, 74%に告知した. 90年には52%の告知率が95年には88%となった. 生存者に対するアンケート調査では大部分の患者が当院での告知に対して満足の回答をした. 結語: 患者の意思を尊重し, フォロー体制を整えた上での癌の告知は日本的土壌の中でも進めうる.
著者
宮川 峻 宍戸 晃基 山中 太 田中 穣 北川 泉 齋藤 滋
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.12, pp.2539-2546, 2019-12-10 (Released:2020-12-10)
参考文献数
6

約1年前に経カテーテル的大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)の施行歴がある83歳,男性.発熱を主訴に来院し,心エコー検査にて,大動脈人工弁に付着する疣贅が認められ,血液培養検査結果より,Listeria monocytogenesを起因菌とする人工弁感染性心内膜炎(infective endocarditis:IE)と診断された.感染経路として消化管の可能性も疑い,臨床病期II期の進行大腸癌の診断も得た.Listeria monocytogenesを起因菌とするIEの場合には,消化管悪性腫瘍の存在を念頭に置く必要がある.
著者
田中 穣 小松原 春菜 野口 大介 市川 健 河埜 道夫 近藤 昭信 長沼 達史
出版者
日本胆道学会
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.667-672, 2016-10-31 (Released:2016-11-10)
参考文献数
16
被引用文献数
2

【目的】急性胆嚢炎に対するPTGBD後の腹腔鏡下胆摘術(以下LC)を安全に行うために,PTGBD後LC63例を対象として,その手術難易度の評価を行った.【結果】術前CRP最高値20mg/dl以上やCRP値低下までに長期間を要するもの,USでの胆嚢動脈血流Vmax値(以下Vmax値)30cm/秒以上,CTでの胆嚢壁厚5mm以上,術前PTGBD造影での胆嚢管閉塞,発症からPTGBD挿入までの時間が24時間以上,PTGBD後手術まで14日以上では術中出血量が多かった.【まとめ】急性胆嚢炎において術前の血清CRP値,胆嚢動脈血流Vmax値,PTGBD前のCTにおける胆嚢頚部壁厚,PTGBD造影の胆嚢管閉塞の有無が手術難易度の評価に有用で,発症後24時間以内にPTGBDを行い,14日以上経過してから手術を行うことが,術中出血量の軽減につながると考えられた.
著者
田中 穣 小松原 春菜 野口 大介 市川 健 河埜 道夫 近藤 昭信 長沼 達史 西出 喜弥
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1873-1880, 2016 (Released:2017-02-28)
参考文献数
17
被引用文献数
3

目的:鼠径部ヘルニア術前CTの診断能について検討した.対象と方法:平成24年1月から平成27年12月までに腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を行った鼠径部ヘルニア198例226病変を対象に,術前のCTにおけるヘルニア検出率と日本ヘルニア学会の鼠径部ヘルニア分類での分類診断率を検討した.結果:病変の検出率は92.9%と高率であったが,1cm未満の小さいヘルニアやCT撮影時の腹圧が不十分で脱出していなかった場合には検出困難な場合があった.ヘルニアの分類診断率では96.7%であり,I・II・III・V型では100%であったのに対し,IV型では30.0%と低率であって,また対側の不顕性ヘルニアの検出率は45.0%であった.結語:鼠径部ヘルニア術前のCTは病変検出率は高率であり,ヘルニア分類診断にも役立つものと考えられた.
著者
瀬戸 孝夫 田中 穣 田島 稔
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1-2, pp.34-39, 1970-08-25 (Released:2011-07-05)
参考文献数
14

Observations of magnetic variations were made by means of portable fluxgate type magnetometers at Akagane (cp = 39°10:6 N, λ =141°20:6 E), Ishibuchi (ψ = 39°06:7 N, A = 140°54:6 E), Yuzawa (ψ = 39°10:2 N, A = 140°29:8 E) and the Mizusawa Geodetic Observa-tory (ψ = 39°06:5 N, A = 141°12:4 E) for the purpose of studying the conductivity anomaly along the east-west line including the Observatory in the Tohoku district of Japan. Using the observed events having the duration time longer than 30 minutes, the ele-ments of Parkinson Vector at four stations are obtained as shown in Table, whose direc-tions are eastward and opposite from those obtained by using the data of geomagnetic micropulsations having the periods of 10-60 seconds. A brief discussion was made about the relation between the conductivity anomaly and the crust and upper mantle structure in the Tohoku district which has typical geo-physical characteristics among circum-pacific island arcs.
著者
田中 穣 中丸 幸治 大野 義夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.1494-1500, 2005-10-01

Natural object modeling is in high demand in the application of computer graphics, especially in movies and games. Research on photoreal expression of food is, however, still rare. We focus on noodles because they are widespread while modeling realistic noodles is difficult. We propose an algorithm for automatic placement of noodes and provide a user interface for rendering an arbitrary form of noodles. A user can capture, move, and twist noodles by using a mouse as chopsticks and/or a fork.