著者
成田 奈緒子 原田 ゆかり 樋口 大樹 田副 真美 成田 正明
出版者
文教大学
雑誌
文教大学教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.81-89, 2011-12-20
被引用文献数
1

前頭葉の実行機能のひとつである抑制機能は,生後発達する高度な脳機能として知られている.今回,この抑制機能の向上に有効であるとされるじゃれつき遊びを,特別支援学級児童,及び成人ボランティアを対象として行った.その前後で抑制機能を要するストループ課題を施行し,その得点の変化により,じゃれつき遊びの前頭葉抑制機能への影響を検証したところ,児童,成人いずれにおいてもじゃれつき遊び刺激により,ストループ課題得点の増加が認められた.さらに成人においては,じゃれつき遊び特異的な増加も認められ,これらの結果より,じゃれつき遊びは前頭葉抑制機能の賦活に寄与することが示唆された.
著者
神崎 晶 小川 郁 熊崎 博一 片岡 ちなつ 田副 真美 鈴木 法臣 松崎 佐栄子 粕谷 健人 藤岡 正人 大石 直樹
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.3, pp.236-242, 2019

<p> 聴覚過敏を主訴とした患者に対して, ほかの感覚器の過敏症状を問診・質問票による検査をしたところ, 複数の感覚過敏を有する5例を発見した.「感覚過敏」と本論文では命名し, その臨床的特徴を報告する. 主訴に対する聴覚過敏質問票に加えて, 複数の感覚過敏に対する質問票「感覚プロファイル」を用いて過敏, 回避, 探求, 低登録について検査した. 同時に視覚過敏は5例で, 触覚過敏は4例で訴えたが, 嗅覚と味覚過敏を訴えた例はなかった. 病態には中枢における感覚制御障害が存在することが考えられる. 感覚過敏の検査法, 診断法, 治療についてはまだ確立されておらず, 今後の検討を要する.</p>
著者
神崎 仁 浅野 恭子 田副 真美 國弘 幸伸
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.93-104, 2001-04-01
参考文献数
33
被引用文献数
19 6

In collaboration with otologists and psychotherapists, psychotherapy was performed together with the administration of drugs for patients with Meniere's disease in whom medical treatment, surgical treatment, or intratympanic streptomycin therapy had been ineffective and for a patient with intractable tinnitus. We report in detail 7 patients for whom psychotherapy was effective for vertigo, stabilization of hearing fluctuation, or the acceptance of tinnitus.<BR>It is important to consider psychosomatic aspects in the treatment of patients with Meniere's disease, and it was possible to avoid unnecessary surgery in some Meniere's disease patients using a combination of psychotherapy with medication.
著者
神崎 晶 熊崎 博一 片岡 ちなつ 田副 真美 鈴木 法臣 松崎 佐栄子 粕谷 健人 藤岡 正人 大石 直樹 小川 郁
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.3, pp.236-242, 2019-03-20 (Released:2020-04-08)
参考文献数
15

聴覚過敏を主訴とした患者に対して, ほかの感覚器の過敏症状を問診・質問票による検査をしたところ, 複数の感覚過敏を有する5例を発見した.「感覚過敏」と本論文では命名し, その臨床的特徴を報告する. 主訴に対する聴覚過敏質問票に加えて, 複数の感覚過敏に対する質問票「感覚プロファイル」を用いて過敏, 回避, 探求, 低登録について検査した. 同時に視覚過敏は5例で, 触覚過敏は4例で訴えたが, 嗅覚と味覚過敏を訴えた例はなかった. 病態には中枢における感覚制御障害が存在することが考えられる. 感覚過敏の検査法, 診断法, 治療についてはまだ確立されておらず, 今後の検討を要する.