著者
小野 佑大 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.23, pp.61-66, 2009-02-26

近年、大規模楽曲データベースの中から類似した楽曲を検索するシステムの構築が期待されている。そして、楽曲の類似性を判断する指標として、楽曲を聴いたときに受ける印象を推定する研究が行われている。代表的なものに、Thayerの音響心理学実験で得られたモデルによって定義される4つの印象を表現するクラスタへ楽曲を分類する手法があるが、その印象は曖昧なもので、音楽情報検索に応用することが難しかった。そこで本稿では、ThayerモデルにおけるArousal-Valence値を求め、楽曲を印象の分布として表現する。そして、特定の領域において非排他的クラスタリングを行ない、精度の向上を図る。Recently, construction of the system that retrieves similar music from the large-scale music data base is expected. As a metric of the music similarity, estimation of the emotion feeling in listening to music has been studied. As a typical method, music emotion classification to four emotion clusters defined by Thayer's musical psychology experiment had been proposed. However, categorized emotions are too ambiguous for music information retrieval. Therefore, in this paper, we calculate arousal and valence values of Thayer's model, and show distribution of music emotions. Furthermore, overlapping clustering is applied to improve accuracy.
著者
中塚 正之 岩谷 周 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.171-176, 2009-02-24

近年様々な場所において、自動監視システムや各種ユーザアプリケーションを目的として、環境中における人間の数を求めることが重要なトピックとなっている。既存手法としてはカメラベースの手法が多数あり、歩行者にRFIDを付与した人数カウントシステムも考えられる。しかし、これらの方式では設置の制約や展開コスト、プライバシーが問題になるため、本稿においては、既存の無線通信インフラを用いたPassiveな混雑推定システムについて検討を行う。具体的には無線通信時のRSSI(Received Signal Strength Indicator)やLQI(Link Quality Indicator)の平均値・分散値を利用して混雑度を推定する。そのために回折などの人間による電波への影響に関して調査も行った。
著者
石先広海 舟澤慎太郎 帆足啓一郎 小野 智弘 甲藤二郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1263-1274, 2013-04-15

本研究ではユーザが入力した楽曲に対して,楽曲の歌詞に基づいて検索したWeb画像と楽曲を同期させて再生するスライドショー生成システムについて提案する.楽曲歌詞の内容に適した画像を楽曲と同期させて再生することで,楽曲の情景表現を向上させ,より印象深い音楽体験の実現を目指す.具体的には,歌詞中の単語と,歌詞から推定した全体印象語から最適な画像検索クエリを抽出し,表示候補となる画像をWeb上から取得する.取得した画像に付与されているソーシャルタグと全体印象語の適合度を用いることで,歌詞の各行と連動して表示させる画像を選定する.さらに,歌詞の各行を表示する時間の最頻値を利用してスライドショー再生時の画像切替えを自動化する.最終的に,被験者評価実験により本システムの有効性を示す.
著者
石先広海 舟澤慎太郎 帆足啓一郎 小野 智弘 甲藤二郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1263-1274, 2013-04-15

本研究ではユーザが入力した楽曲に対して,楽曲の歌詞に基づいて検索したWeb画像と楽曲を同期させて再生するスライドショー生成システムについて提案する.楽曲歌詞の内容に適した画像を楽曲と同期させて再生することで,楽曲の情景表現を向上させ,より印象深い音楽体験の実現を目指す.具体的には,歌詞中の単語と,歌詞から推定した全体印象語から最適な画像検索クエリを抽出し,表示候補となる画像をWeb上から取得する.取得した画像に付与されているソーシャルタグと全体印象語の適合度を用いることで,歌詞の各行と連動して表示させる画像を選定する.さらに,歌詞の各行を表示する時間の最頻値を利用してスライドショー再生時の画像切替えを自動化する.最終的に,被験者評価実験により本システムの有効性を示す.In this paper, we propose a system to generate slide shows for music which users selected, by utilizing Web images retrieved by queries constructed from song lyrics. The proposed system aims to provide new and impressive user experiences by using synchronized Web images with lyrics line. First, we propose a method to select images to compose the slideshow from the result of Web image retrieval based on queries extracted from lyrics. The system selects matched images with the whole impression of lyrics and removes images which have many social tags not related to the image content. Furthermore, we propose a method to adjust presentation periods of the images in the slides. Finally, subjective experiments are conducted to evaluate effectiveness of our system.
著者
野崎 寛也 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.448, pp.633-638, 2011-02-24
被引用文献数
1

ストリーミングは、かつてはRTP/UDPとRTSPを用いる方式が主流であり、HTTP(TCP)ストリーミングはファイアウォールを超えられない場合の代替手段として用いられていた。 しかし、ネットワークの広帯域化の進展と共に、最近はYouTubeなどに代表されるHTTPストリーミングが主流となりつつある。さらに、Appleが提案したHTTP Live StreamingがiPhone、iPad等の普及により注目を集めている。そこで本研究では、HTTP Live Streamingを想定してTCPの比較評価実験を行った。ネットワークの広帯域化に伴い、様々な輻輳制御方式のTCPが提案されてきたが、その中で、Loss-based手法としてのTCP-Reno、Delay-based手法のTCPとしてのTCP-Vegas、Loss-based手法で、現在、Linux標準となっているCUBIC-TCP、Hybrid手法として筆者らが提案したTCP-Fusionを評価対象としている。
著者
折橋 翔太 高田 涼生 松尾 康孝 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.459, pp.131-136, 2015-02-23

本稿では,8K動画におけるH.265/HEVCの符号化方式制御の手法を提案する.8K動画では,その解像度の高さに伴い,動き量が大きなものとなる.このような動画に対しては,画面間予測における動き探索の探索範囲を拡大する必要があるが,動き探索は計算コストが大きいため,必要以上の探索範囲の設定は望ましくない.そこで本手法では,外部処理によって動画の動き量を推定し,推定された動き量に合わせて探索範囲を設定することによって,高効率な符号化を行う.ここで,探索範囲を拡大する場合には,HMの動きベクトル内挿機能を活用して,GOP間隔毎の探索範囲の拡大を行う.また,動きがランダムな動画に対しては,画面内予測のみで符号化することにより,低負荷な符号化を行う.
著者
折橋 翔太 高田 涼生 松尾 康孝 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.459, pp.131-136, 2015-02-16

本稿では,8K動画におけるH.265/HEVCの符号化方式制御の手法を提案する.8K動画では,その解像度の高さに伴い,動き量が大きなものとなる.このような動画に対しては,画面間予測における動き探索の探索範囲を拡大する必要があるが,動き探索は計算コストが大きいため,必要以上の探索範囲の設定は望ましくない.そこで本手法では,外部処理によって動画の動き量を推定し,推定された動き量に合わせて探索範囲を設定することによって,高効率な符号化を行う.ここで,探索範囲を拡大する場合には,HMの動きベクトル内挿機能を活用して,GOP間隔毎の探索範囲の拡大を行う.また,動きがランダムな動画に対しては,画面内予測のみで符号化することにより,低負荷な符号化を行う.
著者
舟澤慎太郎 北市 健太郎 甲藤二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.22, pp.1-5, 2008-03-06
被引用文献数
1

本稿では,楽曲の音響的特徴と歌詞情報を利用した類似楽曲検索手法を述べる.典型的なContent-based楽曲検索において,楽曲の特徴はベクトルで表現され,それらの類似度を基に検索をする.この際に,楽曲の特徴ベクトルを構成する要素には,"ユーザが楽曲から受ける印象に影響を与える特徴量"を用いることで,対応できる検索要求の幅を広げ,検索精度の向上につながる.そこで本稿では,楽曲波形から得られる音響的特徴量に加えて,歌詞情報を特徴量として利用する.そして,ユーザによる評価実験を行い,この手法の有効性を評価した.This paper presents similar music retrieval that uses acoustic features and lyrics features of musical pieces. In typical content-based music retrieval, the features of music pieces are expressed by vectors, and music pieces are retrieved based on their similarities. When generating the features vectors, using "features that influence impression that users receive from music" as elements improves retrieval accuracy. Therefore, in this paper, we use lyrics features in addition to acoustic features that are extracted from music signals. Furthermore, we estimate the efficacy of this music retrieval method by a subjective evaluation experiment.
著者
泉川 晴紀 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.440, pp.43-48, 2002-11-07
被引用文献数
1

インターネットの普及に伴い、移動しながらインターネットへ接続することへの要求が高まってきており、現在Mobile IPがモバイルユーザをサポートするプロトコルとして提案されている。本稿では、地理的位置情報を用いることで地理的に最適なローカルドメインを形成し、ハンドオーバ遅延によるデータ損失やインターネットへのシグナリングを減少させるとともに、Fast Handoverに必要な、ARが隣接AR群の情報を保持することのできる提案を行う。さらに計算機シミュレーションによる性能評価を行い、提案手法の有効性を定量的に評価する。
著者
國近 洋平 甲藤 二郎 大久保 榮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.691, pp.7-12, 2004-02-26
被引用文献数
3

本稿では単一ソースノードからツリー状に構成されるアプリケーションレベルマルチキャストにおいて、各ノードが親ノードの離脱に備えて効率よく予備親を探索するアルゴリズムを提案する。従来の手法ではマノkチキャストツリーから離脱するノードがそのノード以下のサブツリーに対してメツセージを送信し、新たな親の探索を促すことになる。これに対して、各ノードがあらかじめ親の候補となるノード情報を保持しておくことにより、効率的なツリー再構築を行うことを目標とする。
著者
藤川 知樹 甲藤 二郎 泉川 晴紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.525, pp.241-246, 2008-02-28
被引用文献数
1

近年リアルタイム系サービスの普及に伴い,TFRCやVTPといった,リアルタイム性を必要とするIP通信の輻輳制御手法が新たに提案されている.それらの輻輳制御方式は,TCP-RenoのAIMDアルゴリズムや平衡状態のレート式に基づいて設計されている.しかしRenoでは,単位時間あたりの輻輳ウィンドウの増加量がRTTによって異なるので,RTTの異なるフローが競合する場合,帯域が不公平に分配されてしまうという問題がある.コンピュータシミュレーションの結果,Renoを元にしたこれらの方式でも同様の問題を抱えていることが分かった.そこで本稿では,特にVTPに着目し,増加係数をRTTに比例するパラメータに設定することで,RTTの異なるフロー間での公平性を実現する輻輳制御方式を提案する.また,コンピュータシミュレーションによって評価を行い,提案手法の有効性を示す.
著者
佃 卓磨 甲藤二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.14, pp.39-44, 2002-02-15

学習波形データをwavelet変換しその周波数分布を誤差逆伝搬で学習させる効率のよい方法を検討する。出力層と目標値を勝者ユニット方式で音源識別できるように設定し,結合係数を目標値に合わせて制御するリセットアルゴリズムを提案する。その結果,1回の誤差逆伝搬の計算量は増えるが全体の学習効率は向上することが示せた。また単音学習させたものを和音に適用させ,認識率と処理速度が向上する方法を検討する。2和音から1音をNeural Networkで識別し,仮音源分離を行い残りの1音を識別するアルゴリズムを提案する。その結果,音源同定の認識率は向上し,処理速度も向上することが示せた。In this paper, we investigate an effective learning way for back propagation using frequency spectrums which are transformed from PCM data with wavelet transform. We suggest a winner unit algorithm that output layers and target values are set so as to identify a sound source, and a reset algorithm that coupling coefficient is controlled according to the target values. As a result, we have confirmed that the total learning efficiency is improved though the calculated amount for each back propagation step increases slightly. We also investigate a way that improves the recognition rate and the processing speed by applying Neural Network learned with single sound waves to choral sound waves. We suggest an algorithm that Neural Network identifies a single sound wave from mixed two sound waves, and after one wave is separated from the mixed wave, the other wave is identified by the same Neural Network. As a result, we have confirmed that the recognition rate of the sound source identification and the processing speed are improved.
著者
鈴木 惇也 板垣 秀星 境田 慎一 井口 和久 甲藤二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.125, pp.51-56, 2007-12-13
被引用文献数
4

本稿では、デコーダに付加情報を与えて復号画像の画質改善を行う動画像符号化方式に関する検討を行なう。はじめに、一枚の静止画像を互いに独立に符号化し、その復号画像を重ね合わせることによる量子化誤差の低減効果を示し、次に、その効果の動画像符号化への応用として、デコーダに補助情報として符号化規格を超える精度の動きベクトルを与えることによる符号化画質改善手法を提案する。さらに、エンコーダでのベクトル検出条件と動き補償・合成の参照画像について改善を加えた動画像符号化方式を提案し、画質改善効果と圧縮効率の向上を ITE 標準動画像を用いた実験によって示す。This paper presents a new video coding method which improves PSNR of decoded pictures by using additional information. Firstly, we show a pixel shift effect which brings PSNR improvement by composing multiple compressed images extracted from an original image and, as an application of the pixel shift effect, we then propose a video coding method which sends higher precision motion vectors to a decoder as additional information. We especially focus on how to select effective motion vectors at an encoder and how to decide mixture of decoded pictures for improving PSNR. Finally, we show experimental results that present improving R-D characteristics of H.263+.
著者
岩谷 周 中塚 正之 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.130, pp.37-42, 2007-07-02
被引用文献数
2

本研究では,今後の発展が期待されるユビキタスネットワーク社会において,ユーザが携帯端末を用いて近辺の環境情報の視覚化を行い,ユーザに対して効果的な提示を行うアプリケーションの設計とその要素技術について検討を行なう.アプリケーション設計に関しては,Webサービスの利用を想定し,汎用的なインターフェースの利用によって,開発を容易にすることを視野に入れている.要素技術に関しては,空間中に配置したマーカーの検出と拡張現実感を活用し,さらに無線技術を併用した混雑表現アプリケーションについても検討を進める.
著者
岩谷 周 中塚 正之 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.129, pp.37-42, 2007-07-02

本研究では,今後の発展が期待されるユビキタスネットワーク社会において,ユーザが携帯端末を用いて近辺の環境情報の視覚化を行い,ユーザに対して効果的な提示を行うアプリケーションの設計とその要素技術について検討を行なう.アプリケーション設計に関しては,Webサービスの利用を想定し,汎用的なインターフェースの利用によって,開発を容易にすることを視野に入れている.要素技術に関しては,空間中に配置したマーカーの検出と拡張現実感を活用し,さらに無線技術を併用した混雑表現アプリケーションについても検討を進める.