- 著者
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渡邊 彩花
相馬 一義
末次 忠司
佐野 哲也
大石 哲
柿澤 一弘
石平 博
- 出版者
- 水文・水資源学会
- 雑誌
- 水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会2013年度研究発表会
- 巻号頁・発行日
- pp.116, 2013 (Released:2013-12-01)
XバンドMP(Multi Parameter)レーダー(中心波長3.2cm,覆域約64km)は,気象庁のCバンドレーダー(中心波長5.7cm,覆域約120km)に比べ細かい降雨情報が取得可能であり,さらに水平偏波に加えて鉛直偏波を用いることで様々なパラメータを得ることを可能とし,全国的に導入され防災への活用が期待されている.しかし,山梨県では甲府盆地という山岳地域に囲まれた独特の地形により,レーダービームの遮蔽等により十分な精度を見込めず,XバンドMPレーダーによる降雨量推定には未だ多くの課題が残ることが指摘されている.本研究では,山梨大学が所有するXバンドMPレーダー(以下UYレーダー)から得られた降雨量推定値と地上雨量計での観測値を比較することでUYレーダーの精度評価を行った.その結果,雨の降り方によって推定精度にばらつきがあることがわかった.層状性の降水事例においては,低仰角のレーダーデータが取得可能な地点ではレーダーサイトから遠く離れた地域でも精度よく観測されていることがわかった.