著者
大川 周治 篠原 希和 橋原 真喜夫 足立 真悟 操田 利之 小村 育弘 吉田 光由 西中 寿夫 阿部 泰彦 津賀 一弘 赤川 安正 福場 良之
出版者
Japanese Society of Stomatognathic Function
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.165-173, 1994
被引用文献数
5

今回我々は, プロサッカーチーム・サンフレッチェ広島に所属する男性6名を対象として, キック時における咀嚼筋の活動様相をテレメータを用いて記録分析するとともに, 記録された咀嚼筋の活動様相とキック・フォームとの関連性について分析した.その結果, 個人差が存在するものの, キック時における明らかな咀嚼筋筋活動の発現が6名中2名に認められ, しかもキック動作の強弱に同調して咀嚼筋筋活動も変化した.このことから, 咀嚼筋機能とサッカーボールのキック動作との間には関連があることが示唆された.
著者
福場 良之 辻 敏夫 林 直亨 三浦 朗 山岡 雅子
出版者
県立広島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

昼食後の眠気による作業効率低下対策として知られている短時間仮眠が,その後の運動パフォーマンスやそれを支える基礎的な生理機能に与える効果について,包括的かつ実践的な検討を行った。結果として,1)昼食後に睡眠ステージ2までの浅い短時間仮眠(napと呼ばれ,10-20分程度)をとると,覚醒したまま安静で過ごすよりも,スポーツ競技時に必要と想定される脳の情報処理能力や視力に正の効果がありそうであること,2)昼食後に睡眠ステージ4まで含む1時間程度のより深い仮眠をとると,安静やnapをとる過ごし方よりも,無酸素性最大発揮パワーに正の効果がありそうであること,の2点が示唆された。
著者
眞竹 昭宏 佐藤 広徳 三浦 朗 佐藤 陽彦 福場 良之
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.16-21, 2003-02-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
29
被引用文献数
6 5

咬合力の低下は顎顔面領域の成長を抑制し, その顎顔面領域の疾病のみならず, 全身の身体健康や機能障害を招く一因となっていることが憂慮されている. そこで本研究では, 咬合力を発揮する咀嚼筋の中で最も形態的に大きく, 強大な力を発揮するといわれる咬筋に着目し, 超音波法を用いた左右咬筋の弛緩時および緊張時における横断面積と, ストレインゲージによる一歯間の咬合力測定を行い, 咬筋の筋横断面と咬合力との関係について検討した. 咬筋が咬合力を発揮する緊張時の形態的変化として, 筋厚, 筋横断面積が増加し, 筋幅が減少するといった特徴がみられた. また, 最大咬合力は右側で683.7±204.9N (CV=0.299), 左側で693.6±208.7N (CV=0.300) であり, 有意な左右差はみられなかったものの, 左右ともにその標準偏差および変動係数から, 個人差の大きいことがうかがえた. さらに, 咬合力と左右全ての咬筋形態計測値との間で有意な正の相関がみられ, 咬合力の発現には咬筋形態の大きさが影響していることが示された.
著者
大川 周治 篠原 希和 橋原 真喜夫 足立 真悟 操田 利之 小村 育弘 吉田 光由 西中 寿夫 阿部 泰彦 津賀 一弘 赤川 安正 福場 良之
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.165-173, 1994-12-21
被引用文献数
4

今回我々は, プロサッカーチーム・サンフレッチェ広島に所属する男性6名を対象として, キック時における咀嚼筋の活動様相をテレメータを用いて記録分析するとともに, 記録された咀嚼筋の活動様相とキック・フォームとの関連性について分析した.その結果, 個人差が存在するものの, キック時における明らかな咀嚼筋筋活動の発現が6名中2名に認められ, しかもキック動作の強弱に同調して咀嚼筋筋活動も変化した.このことから, 咀嚼筋機能とサッカーボールのキック動作との間には関連があることが示唆された.
著者
大川 周治 篠原 希和 橋原 真喜夫 足立 真悟 操田 利之 小村 育弘 吉田 光由 西中 寿夫 八塚 信博 阿部 泰彦 津賀 一弘 赤川 安正 福場 良之
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.33-44, 1994-12-21 (Released:2010-10-13)
参考文献数
12
被引用文献数
1 7 2

今回我々は, JTバレーボール部に所属する男性10名 (平均年齢24.7歳) , 及び湧永製薬ハンドボール部に所属する男性10名 (平均年齢25.3歳) を用いて, バレーボールのスパイク時ないしハンドボールのシュート時における咀嚼筋の活動様相をテレメータにより記録分析するとともに, 記録された咀嚼筋の活動様相とスパイク・フォー・ムないしシュート・フォームとの関連性について分析した.その結果, スパイク時及びシュート時における明らかな咀嚼筋筋活動の発現が被験者全員に認められた.しかも, 運動動作の強弱に同調して, 咀嚼筋筋活動も変化した.これらのことから, バレーボールのスパイク動作及びハンドボールのシュート動作と咀嚼筋機能との間には密接な関連があることが明らかとなり, スポーツにおける全身運動に咀嚼筋が関与している可能性が示された.
著者
古賀 俊策 福場 良之 福岡 義之 近藤 徳彦 西保 岳
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-10-31

人類が直立二足歩行によって獲得した身体活動能力、とりわけ全身持久的運動能力は他の動物よりも優れた生理機能(循環調節や発汗など)によって支えられる。実際の持久的身体活動時には、活動強度や温度などの環境刺激が時間と共に変化する非定常状態が多くみられる。この状態では潜在的な統合生理機能(全身的協関)が顕著に抽出されるので、ヒトが進化過程で獲得した持久的運動能力の特性がより明らかになる。しかし、各々の生理機能(呼吸、循環、筋肉、体温など)が統合的に調節される仕組みについては不明な点が多い。今回は全身的協関がより顕在化する非定常状態に着目して、生理人類学的視点からヒトの持久的運動能力を総合的に検討した。
著者
吉田 敬義 福場 良之
出版者
日本生理人類学会
雑誌
The Annals of physiological anthropology (ISSN:02878429)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.479-493, 1992-09-01
被引用文献数
2