1 0 0 0 日本における数理心理学の展開XVI
1 0 0 0 因子分析への行列集約アプローチ
- 著者
- 足立 浩平
- 出版者
- 一般社団法人 日本統計学会
- 雑誌
- 日本統計学会誌 (ISSN:03895602)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, no.2, pp.363-382, 2015
現行の標準的な因子分析の定式化では,因子負荷量と独自分散は固定したパラメータであり,共通・独自因子は潜在的な確率変数として扱われる.これとは対照的に,共通因子および独自因子もパラメータと見なして,モデル部全てをパラメータ行列で表現する因子分析の定式化が近年になって提示されている.これを行列因子分析と名づけて,その諸性質を論じることが本稿の主題である.論及することには,行列因子分析の解法が,線形代数の定理だけに基づく点で明解であり,低階数近似としての主成分分析とは対照的に,因子分析をデータ行列の高階数近似と見なせる論拠を与えることが含まれる.さらに,行列因子分析の解と標準的な因子分析の解を比較する数値例を提示し,行列因子分析を発展させたスパース因子分析法にも言及する.
1 0 0 0 非ゼロ要素の下限を制約したスパース主成分分析
- 著者
- 山本 勇気 足立 浩平
- 出版者
- 日本計算機統計学会
- 雑誌
- 日本計算機統計学会大会論文集 (ISSN:21895821)
- 巻号頁・発行日
- vol.32, pp.6-9, 2018
- 著者
- 足立 浩平
- 出版者
- 日本教育心理学会
- 雑誌
- 日本教育心理学会総会発表論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.45, 2003
1 0 0 0 OA 心理統計学と多変量データ解析
- 著者
- 足立 浩平
- 出版者
- 日本計算機統計学会
- 雑誌
- 計算機統計学 (ISSN:09148930)
- 巻号頁・発行日
- vol.14, no.2, pp.139-161, 2002-09-30 (Released:2017-05-01)
- 参考文献数
- 180
計量心理学は心理データの統計解析法の研究開発を主なテーマとし,心理学の事情に応じて独自の多変量データ解析法を萌芽・発展させてきたが,その経緯や最近の研究動向を報告する.まず,現在も重要な「古典」であるサーストン尺度構成と古典的テスト理論を概観した後,記述的な多次元解析法(数量化法・拡張主成分分析・多次元尺度法),および,潜在変数分析(因子分析・構造方程式モデリング・項目反応理論)について記す.以上の報告に加え,心理学における統計法の普及(心理統計教育)や,計量心理学と関連の深い数理心理学にも言及する.
1 0 0 0 OA 因子分析の新たな母数モデルに基づく新展開
新たな母数モデル「データ=共通因子×負荷+独自因子×独自分散の平方根+誤差」に基づく同時因子分析を考案して,最小二乗法および重みつき最小二乗法のアルゴリズムを開発して,シミュレーションによる挙動の確認・実データ解析による有用性の例証と,高階数近似とみなせる数学的性質の考究を行った.開発したアルゴリズムの特徴は,データ・フィッテングの形をとりながらも,負荷行列と独自分散の推定には,データ行列がなくても標本共分散さえ与えられれば十分である点にある.以上に加えて,共通・独自因子得点の不確定性のあり方の研究と,それの推定値の算定法の提案も行った.
1 0 0 0 OA 入出力3相データの主成分分析法に関する研究
1 0 0 0 III-3 目撃者証言による顔面像のキーワード検索
- 著者
- 足立 浩平 渡辺 昭一 鈴木 昭弘
- 出版者
- 日本行動計量学会
- 雑誌
- 日本行動計量学会大会発表論文抄録集
- 巻号頁・発行日
- vol.20, pp.54-55, 1992-09-21