著者
金子 栄 山口 道也 日野 亮介 澤田 雄宇 中村 元信 大山 文悟 大畑 千佳 米倉 健太郎 林 宏明 柳瀬 哲至 松阪 由紀 鶴田 紀子 杉田 和成 菊池 智子 三苫 千景 中原 剛士 古江 増隆 岡崎 布佐子 小池 雄太 今福 信一 西日本炎症性皮膚疾患研究会 伊藤 宏太郎 山口 和記 宮城 拓也 高橋 健造 東 裕子 森実 真 野村 隼人
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.6, pp.1525-1532, 2021

<p>乾癬治療における生物学的製剤使用時の結核スクリーニングの現状について西日本の18施設を調査した.事前の検査ではinterferon gamma release assay(IGRA)が全施設で行われ,画像検査はCTが15施設,胸部レントゲンが3施設であった.フォローアップでは検査の結果や画像所見により頻度が異なっていた.全患者1,117例のうち,IGRA陽性で抗結核薬を投与されていた例は64例,IGRA陰性で抗結核薬を投与されていた例は103例であり,副作用を認めた患者は23例15%であった.これらの適切な検査と治療により,結核の発生頻度が低く抑えられていると考えられた.</p>
著者
野村 隼人 入江 英嗣 坂井 修一
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.76-86, 2019-07-29

プロセッサへのデータ供給能力は性能上最も重要な要素の1つであり,これを支えるため近年のプロセッサは大容量のLast Level Cache(LLC)を備えている.キャッシュ容量が大きくなるほど,再参照間隔のより長いキャッシュラインを的確に残すようなキャッシュマネジメントが求められるが,これは簡単なハードウェアで行うには難しい課題であり,現状,LLCには多くのデッドブロックが含まれている一方で,追い出しによるミスが発生していることが知られている.本研究では,ライン追い出しを一時的に凍結し,長期保持による統計的なヒット数向上を可能とするStubborn戦略をベースとして,その活用タイミングを適応的に決定する手法を提案し,性能向上を最大化させながら,性能低下の発生を抑えることを実現する.SPEC CPU 2006からメモリセンシティブな12本のベンチマークをシミュレーションした評価では,LRUに対して最大42.3%,幾何平均で3.8%の性能向上を示した.