著者
針山 孝彦 高久 康春 鈴木 浩司 石井 大佑 下村 政嗣
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.201-206, 2015-04-10 (Released:2015-04-21)
参考文献数
8

Scanning electron microscopy (SEM) has become an essential tool for observing the biological materials, however, various complex procedures preclude observation of living organisms to date. Here we present a new method to observe living organisms by a SEM. We observed the active movements of animals in vacuo (10−5—10−7 Pa) by coating them with a thin polymer membrane, NanoSuit®, made by polyoxyethylene (20) sorbitan monolaurate and found that the surface fine structure of the living organism is very different from that of traditionally fixed samples. After observation of the larvae of mosquitos, despite the high vacuum, we could rear them in normal culture conditions. We also found that the NanoSuit® and self-standing biocompatible films were able to produce by plasma polymerization from various monomer solutions. Our method will be useful for numerous applications, particularly in the electron microscopic observation of life sciences.
著者
鈴木 浩司
出版者
日本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本研究の目的は,競技,種目,ポジションによってマウスガードデザインが異なると言うことを調査し,また装着する人によっても変化することがあり得ると言うことを明らかにすることである。アメリカンフットボール,アイスホッケー,ボクシングあるいは空手と言ったコンタクトスポーツでは外傷発生の危険性が高く,特に,顎口腔系の外傷予防にはマウスガードの装着が有効であり,我が国においても歯科関係者の努力とスポーツ関係者の理解によって広く認められるようになってきた。そして,一部の競技では試合中のマウスガード装着が義務化されたり,ラグビーやバスケットボールのようにトッププレーヤーが自主的に装着するようにもなってきている。また,一般市民の健康志向の高まりや,スポーツ少年少女の低年齢化などからマウスガードは一部のスポーツアスリートばかりのものでなく,一般歯科保健や学校歯科保健の見地からも重点目標として捉えられている。マウスガードに関しては,歯科医師が提供するカスタムメイドタイプのマウスガードの方が装着感,使用感に優れていることは明らかであり,いまや,その上の段階である競技特性や,個人の状況等,選手個々のニーズにまで応えた真のカスタムメイドマウスガードというものが必要とされている。その道の一流の選手が認めたマウスガードは一般競技者にとって良いアピールとなり,普及につながるからだ。そこで各種スポーツに対しマウスガードを装着し,空手道,サッカー,アメフト,フロアホッケーなどの競技におけるマウスガードのデザインを検討し,学会発表および誌上発表をしてきた。一方,コンタクトスポーツにおける外傷予防効果を目的とした使用方法以外のマウスガードの用い方についても着目し検討をしてきた。その結果トレーニング時のマウスガード装着により,より効果的なトレーニングが行えると言うことで,今後さらなる検討をしていきたい。