著者
鈴木 誉保
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.031-035, 2021 (Released:2021-01-29)
参考文献数
10
著者
大塚 雄一郎 茶薗 英明 鈴木 誉 大熊 雄介 櫻井 利興 花澤 豊行 岡本 美孝
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.116, no.11, pp.1200-1207, 2013-11-20 (Released:2014-01-16)
参考文献数
14
被引用文献数
1 5

石灰沈着性頸長筋腱炎の8例を経験した. いずれも頸部痛, 頸部可動制限, 嚥下痛を主訴に来院した. 診断と鑑別にはCT, MRIが有用であり, CTで頸長筋腱の石灰沈着を認めた. また造影CTでは咽後膿瘍においてみられる造影効果 (ring enhance) を認めなかった. MRIでは頸長筋が腫大しT2強調画像で高信号を呈した. これらの画像検査で咽後膿瘍, 化膿性脊椎炎を否定した上で7例を入院加療, 1例を外来加療とした.本疾患は特別な治療は不要とされるが, 症状が強いため咽後膿瘍, 化膿性脊椎炎が否定しきれず抗生剤を投与することが多い. 今回の8例でも全例で抗生剤が投与されていた. 本疾患は周知されておらず, 加療中に本疾患と診断された症例は4例だけであり, 残りの4例は咽頭後間隙炎, 咽後膿瘍の疑いの診断で加療されていた.
著者
瀬筒 秀樹 笠嶋(炭谷) めぐみ 近藤 まり 小林 功 高須 陽子 鈴木 誉保 米村 真之 飯塚 哲也 内野 恵郎 田村 俊樹 坪田 拓也 立松 謙一郎
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.138, no.7, pp.863-874, 2018-07-01 (Released:2018-07-01)
参考文献数
33
被引用文献数
6

We have been constructing a platform for the development of pharmaceutical and medical applications using the domesticated silkworm, Bombyx mori, as a new animal model for drug development and evaluation. Because silkworm larvae originally have the capacity to synthesize up to 0.5 g of silk proteins, genetically modified silkworms (transgenic silkworms) are expected to have high potential in the production of recombinant silks/proteins. An innovative method for generating transgenic silkworms was established in 2000, and ever since this epoch-defining technological development, longstanding efforts have succeeded in developing novel silks that enable the manufacture of new textile materials for regenerative medical uses. Furthermore, we have succeeded in developing a new system of recombinant protein production. This recombinant protein production system is currently capable of producing a maximum of approximately 15 mg recombinant protein per silkworm larva. Transgenic silkworms have also been shown to produce a wide variety of useful proteins, including antibodies and membrane proteins. Some of these recombinant proteins have been in commercial use since 2011. In addition, we have been developing transgenic silkworms as a novel animal model for testing medicines based on metabolic similarities between silkworms and mammals. These applications show the suitability and potential of transgenic silkworms for medical use. Here, we will describe the challenges faced in creating a transgenic silkworm-based platform for pharmaceutical and medical applications.
著者
園田 高広 金山 貴明 鈴木 誉子
出版者
福島県農業試験場
雑誌
福島県農業試験場研究報告 (ISSN:03887723)
巻号頁・発行日
no.37, pp.11-18, 2006-08

(1)アスパラガス新品種「ハルキタル」および「春まちグリーン」を育成した。(2)「ハルキタル」は、生産ほ場の「メリーワシントン500W」の中から若茎の形質が優れていたことで選抜された優良雌株9307と、「メリーワシントン500W」と「Gijnlim」自殖一代の後代から選抜された超雄株9701を交配して得られた全雄一代雑種である。(3)ほ場試験の結果、「ハルキタル」は「UC157」よりも規格内収量が多く、若茎頭部のしまりが緊密で、若茎のアントシアニンの発現が少なく、揃いが良かった。また、アスパラガス斑点病の発生程度は、「UC157」よりも少なかった。(4)「春まちグリーン」は、「信濃ヨーデル」から若茎が太いことで選抜された優良雌株9436と、「Gijnlim」の自殖後代から選抜された優良雄株9324を交配して得られた一代雑種である。(5)ほ場試験の結果、「春まちグリーン」は、「UC157」よりも萌芽が遅く、若茎が太かった。
著者
天笠 正孝 鈴木 誉一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.1037-1038, 1971-05-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
6
被引用文献数
1
著者
足立 明彦 小林 英一 渡邉 義之 米山サーネキー 智子 早坂 典弘 鈴木 誉 岡本 美孝 佐伯 直勝
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.8, pp.597-603, 2011-08-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
13
被引用文献数
3 8

CBS(carotid blowout syndrome)は,頭頚部腫瘍に対する放射線治療後に,遅発性に動脈破裂をきたす致死的疾患として知られている.今回,放射線治療後36年および2年を経て大量出血で発症し,血管内治療で良好な結果が得られた2例を報告する.1例目は,瘤内塞栓をしたものの,2週間後に再出血し,母動脈を閉塞した.2例目は,虚血耐性を確認できたため,同様にtrappingにて止血を得た.大量出血で発症するCBSは緊急の止血処置を要する.将来的には膜付きステントに期待が寄せられるが,現時点では閉塞試験が不可能な際にも,救命目的に母動脈閉塞を要する場面は少なくない.その際,照射野を外してのendovascular trappingは永続的止血を得る確実な方法であり,有効と考えられた.
著者
天笠 正孝 斎藤 善郎 鈴木 誉一 内田 武士 古川 保
出版者
工業化学雑誌
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.1841-1849, 1970
被引用文献数
1

シクロヘキセンを出発原料とし,硝酸酸化によりアジピン酸を製造することを目的とし,反応条件を研究した。1)シクロヘキサノールの硝酸酸化:この反応において硝酸消費量はシクロヘキサノール1molにつき2.2~3molであり,アジピン酸収率が高くなる反応条件下においては硝酸消費量が少なくなることがわかった。2)シクロヘキセンの硫酸水和-硝酸酸化2段法によるアジピン酸の製造:硫酸水和反応で副生する黒色物質はシクロヘキセン中の微量過酸化物を除くことにより解決された。シクロヘキセンと硫酸の反応で上層に分かれてくる有機層を分離し,これよりシクロヘキセンを留去したものを硝酸酸化して92%の収率でアジピン酸を得た。3)シクロヘキセンの硝酸酸化によるアジピン酸の製造:過塩素酸添加濃度,反応温度,触媒濃度の変化に対し,それぞれアジピン酸収率72%,グルタル酸19%,コハク酸6%,油状物5wt%であった。