著者
胡麻田学 長名優子
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.333-334, 2012-03-06

本研究では、MIDIキーボードによる検索キーの入力が可能な不応性を有する自己組織化特徴マップを用いた曲の一部をキーとする音楽検索システムを提案する。提案システムでは、キーとして曲の一部や曲に含まれるリズムの一部を入力することで検索を行う。提案システムでは、マップ層のニューロンにおいて不応性を考慮することにより、入力データに類似した特徴を持つ複数のニューロンが順次発火できるようにすることで複数の曲の検索を実現する。
著者
久米 博士 長名 優子 萩原 将文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.98, no.674, pp.261-268, 1999-03-19

本報告では、特徴統合理論に基づく視覚ニューラルネットワークモデルを提案する。提案モデルは視覚情報処理の並列階層性および視覚的注意による情報選択性に着目した構成となっており、人間の視覚系をモデリングする際に問題となる結び付け問題を解決することができる。提案モデルは特徴認識段階と特徴統合段階から構成される。特徴認識段階には図形認識モジュールと色認識モジュールがあり、各モジュールで特徴量が並列分散処理される。図形認識モジュールには階層型ニューラルネットワークであるネオコグニトロンを、色認識モジュールには学習ベクトル量子化によるニューラルネットワークを用いている。特徴統合段階では、各モジュールで認識された特徴を特徴統合理論に基づき統合する。特徴統合理論とは、視覚探索研究に基づいた理論であり、視覚情報処理過程におけるすべての現象を一貫して説明する理論の代表的なものである。この理論により、視覚に入ってくる複数の情報を認識し、統合することが可能となるので、結び付け問題を解決することができる。計算機シミュレーションにより提案モデルの有効性を示した。
著者
廣澤 一輝 長名 優子
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.25-38, 2010-02-15

本論文では,ニューラルネットワークを用いた MaC モデルに基づく感情生成システムを提案する.提案システムは,感情を価値判断に用いる心のメカニズムと,選択的注意や反射・熟考のプロセスを処理する意識のメカニズムという2つのメカニズムを持つ心と意識の概念モデルであるMaC(Mind and Consiousness)モデルに基づいたモデルであり,MaC モデルの感情生成部分にカオスニューラルネットワークとボルツマンマシンを導入している.ボルツマンマシンは同じ入力に対して確率的に複数の出力を行うように学習させることができる.提案システムでは,この性質を利用することで,同じ外部入力に対しても時には違った感情が生成されるという人間らしさを実現する.一方,カオスニューラルネットワークは外部入力と履歴を考慮して学習したデータを動的に出力することができる.提案システムでは,この性質を利用して,過去の履歴を考慮した感情の生成を行い,人間らしさを実現する.計算機実験とロボットを用いた実験を行い,提案システムにおいて,外部入力のみに依存しない自然な感情生成が行えること,提案システムを実装したロボットにおいて手動で操作したロボットに近い自然な行動が実現できることを確認した.
著者
長名 優子 服部 元信 萩原 将文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.95, no.598, pp.73-80, 1996-03-18
参考文献数
22
被引用文献数
1

本報告では, 1対多の連想を可能とするカオス双方向連想メモリ(Chaotic Bidirectional Associative Memory : CBAM)を提案している. 従来の多くの連想記憶モデルでは, 想起時に生じる干渉のために1対多の連想を行うことはできない. また, 1対名の連想が可能なモデルでも, 想起時に生じる干渉を取り除くために人為的な制御や特別なネットワークを必要とする. これに対して, 提案モデルは従来の双方向連想メモリ(Bidirectional Associative Memory : BAM)の一部にカオスニューロンを用いた非常にシンプルな構造で, 1対多の連想を実現している. 提案モデルでは, 学習パターンに文脈情報を付加して学習し, この文脈情報に相当する部分にカオスニューロンを用いている. カオスニューロンが想起時につくり出すカオスによって文脈情報が遷移することで, 1対多の連想を可能にしている. 計算機シミュレーションを行い, 提案モデルの動作を確認し, 有効性を示した.
著者
亀浦駿 長名優子
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.373-374, 2012-03-06

メロディに伴奏をつける場合には、一般には、まずメロディに対してコードを割り当て、そのコードに対して和音を鳴らすリズムのパターンを考えることになる。しかし、コードの割り当てやリズムパターンを考える際には音楽的な知識が必要となってくるため、音楽の知識があまりない人にとっては難しい場合もある。本研究では、対話型遺伝的アルゴリズムを用いたメロディに対する伴奏生成システムを提案する。提案システムでは、ダイアトニックコードを用いてコードの割り当てを行い、対話型遺伝的アルゴリズムを用いることでユーザの嗜好を反映した伴奏の生成を実現する。
著者
岡 優希 長名 優子
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.545-546, 2020-02-20

吃音症には大きく分けて3種類の症状があるが、音声からそれらの症状を自動的に分類することができると吃音症の治療や吃音者に利用しやすい音声認識を用いた製品の開発などを行う際に有効であると考えられる。一方で、ディープラーニングの手法の1つである畳み込みニューラルネットワークは音声認識の分野においても優れた成果をあげ、注目されている。吃音者の話し方には音の繰り返し以外にも様々な特徴があると考えられるため、吃音の分類においても畳み込みニューラルネットワークを用いることでそのような特徴を学習によって抽出し、分類に活かすことができると考えられる。本研究では、畳み込みニューラルネットワークを用いた吃音症の分類を提案する。
著者
藤田 佳奈 長名 優子
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.453-454, 2016-03-10

本研究では、遺伝的アルゴリズムを用いた合唱パートの生成を提案する。提案システムでは、与えられたメロディに対して、和声のルールを考慮してバスパートの生成を行う。続いて、メロディと生成されたバスパートを考慮して、遺伝的アルゴリズムを用いてアルトパートの生成を行う。
著者
小林港 長名優子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.301-303, 2012-03-06

本研究では、Profit Sharingを用いて落ち物パズルゲームの1つであるぷよぷよの学習を行う。Profit Sharingのような強化学習では一般に試行錯誤を繰り返していくことで、報酬を得るためのルールを獲得していくが、ここでは、人間が実行した操作データをエピソードとして用いることで学習を行う。また、Profit Sharingにより獲得したルールを解析することで、学習に用いる操作データの違いにより、学習されるスキルの違いがみられることなどを確認する。