- 著者
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長山 洋史
- 出版者
- 神奈川県立保健福祉大学
- 雑誌
- 若手研究
- 巻号頁・発行日
- 2018-04-01
本研究は,脳卒中患者に対する回復期リハビリテーション(以下,リハ)における適切なリハ密度(リハ時間/日:1日のリハ時間)を費用効果の視点から検討することであった.第1フェーズとして,レセプトデータを用いて,高密度リハ(1日6単位以上,1単位20分)の退院後医療費や再入院率への影響を回帰不連続デザイン,自然実験にて検討した.その結果,回復期リハ病棟における高密度リハは,低密度リハと比較し,医療費や再入院率の減少には影響しないことが明らかとなった(長山ら.2019,Nagayama et al. 2021).患者特性に応じたリハ密度の検討が重要であることが,今後の課題として明らかとなった.