著者
長谷部 史彦
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.34, pp.165-186, 2019

はじめに1. オスマン朝期カイロにおける石鹼の供給2. ハサン・パシャの施政とカイロの市場動向3. 『マバーヒジュ』にみえる石鹼騒動おわりに研究ノート
著者
関 哲行 豊田 浩志 多田 哲 三浦 清美 大稔 哲也 長谷部 史彦 根津 由喜夫 松木 栄三
出版者
流通経済大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

平成15年度は初年度でもあるので、研究会全体の方向性を確認しつつ、研究分担者と外部報告者による研究会を組織した。研究会のうちの1回では、ロシア人研究者を招聘してシンポジウムを開催し、ギリシア正教を含む比較宗教学の視点から、巡礼の歴史的意味を考察することができた。平成16年度の研究会では文化人類学や四国巡礼に関する報告も組み込み、地中海世界の巡礼研究との異同を確認した。豊田はサンティアゴ巡礼路を自ら徒歩で歩む一方、多田はイギリスの国際学会での報告を行った。平成17年度は豊田が聖地イェルサレムを訪れ、イエスゆかりの聖所についての現地調査を実施した。関と大稔は国際シンポジウム「四国巡礼と世界」に参加し、アジア諸国の巡礼との比較研究の上で多くの知見を得た。平成18年度は科研の最終年度であるので、研究の総括に取り組み、おおよそ以下のような研究成果を確認できた。(1)キリスト教、イスラム教、ユダヤ教という地中海世界の三つの一神教には、教義や教会組織(教団)などの点で相違点が見られる一方で、巡礼については親近性が少なくない。(2)巡礼は教会や教団により敬虔な宗教的営為とされる反面、民衆信仰の要素を常に包摂しており、教会や教団による保護と統制を必要とした。病気治癒に代表される民衆信仰こそが、多くの民衆を巡礼に駆り立てた主要因の一つであった。(3)ユダヤ教がキリスト教やイスラム教の母体となっていることから、三つの一神教に共通する聖地や聖人は少なくない。(4)差別と緊張を孕む地中海世界の総体的把握には、教会や教団の言説だけでなく、民衆信仰の表明としての巡礼にも目を向けなければならない。(5)研究者自身による現地調査や巡礼体験の重要性も、再確認できた。これらは今後の巡礼研究の動向に、影響を与えるはずであるし、その一端が各研究者の著書や論文に垣間見られる。
著者
長谷部 史彦
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.441-456, 2003

論文はじめに一 一五〇六年五月,ダマスクスにおける住民の運動二 一五七一年六月,カイロにおける知識人たちの運動三 一七五一年五月,アレッポにおける女たちの抗議行動四 アズハル・モスクのムジャーウィルたちによる抗議行動 (1) 一七七七年六月 (2) 一七八五年一二月五 アズハル・モスクにおけるフサイニーヤ地区住民の運動 (1) 一七八六年三月 (2) 一七九〇年一〇月まとめと考察