著者
高橋 強 村島 和男 坂田 寧代
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会誌 (ISSN:18822770)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.1077-1080,a1, 2008-12-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
6

石川県能登半島地域を事例として過疎・高齢化の進行の現状を分析した結果, 地域内に有力な進学・就職先が少ないために中学・高校を卒業すると都市部に転出すること, 耕作放棄と高齢化の問には高い相関があることが確認され, 耕作放棄地率は高齢化の進行とともにますます増加することが予測された。活性化の方向としては若者の定住を図るための企業や住宅の誘致を求める声が圧倒的に多い。都市住民の新規居住についても移住を歓迎する意向を示しており, 地域の受入れ意欲は大きいといえるが, そのためには, 立ち遅れている下水道や医療・福祉関係の整備などの居住環境整備が大切であることが示された。
著者
高橋 強
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.469-473, 1970-12-05 (Released:2010-02-22)
参考文献数
5

硫酸第一鉄にピロリン酸ナトリウムを反応させてコロイド状のピロリン酸第一鉄塩を生成させる際に, 硫酸第一鉄に添加するピロリン酸ナトリウム量を種々に変えたときの可溶性鉄量を調べた. ピロリン酸ナトリウム添加量が反応当量点付近のときに, 可溶性鉄量は最も少ない. 反応当量点付近で得られたピロリン酸第一鉄液は, コロイド状であり, 熱およびpHの変化に安定であり, かつまた可溶性鉄量が少ないからタンニンに対する反応性が少なく, 油脂に対する酸化触媒として作用することが少ないことを示唆するものと考えられる. しかしこのコロイド状ピロリン酸第一鉄液をろ過風乾すると, コロイド性がまったく失われ, しかも大部分の鉄が第二鉄に酸化されてしまう.このコロイド状ピロリン酸第一鉄液をそのコロイド性を失わせることのないように粉末化させるために, デンプンの酸分解または酵素分解によって調製した溶性多糖類溶液に添加して, 熱風噴霧乾燥を行なうことによって, 粉末状のピロリン酸第一鉄塩を得た. このものは水に溶かしたとき, コロイド状に復元し, かつ第一鉄の形を保持している. この粉末状ピロリン酸第一鉄塩がコロイド性を保持しているのは, 噴霧乾燥時にコロイド状鉄塩が一部含水の形で微粉化されると共に, デンプン分解物の粘度と還元力が一部関与しているものと考えられる.この粉末状ピロリン酸第一鉄塩を粉乳ならびにホットケーキに強化したときの影響について調べたが, これら食品に悪影響を与えなかった.
著者
高橋 強 西口 猛
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.139-144,a1, 1987
被引用文献数
1

集落排水処理施設において, 地形条件の異なる2ヵ所の施設へ流入する汚水量を観測した結果, 雨水の流入が顕著であり, 計画値として用いられた地下水流入量をはるかに上回る雨水の流入が観測された。<BR>そこで, 雨水の流入経路を探るために汚水管内の送煙試験, テレビカメラによる管内観察を行い, その結果に基づいて, 雨水の流入を防止するための対策について考察した。
著者
古川 徳 高橋 強 山中 良忠
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.153-159, 1996-02-25
被引用文献数
1

パイェル板細胞と胸腺細胞および脾臓細胞との相互関係を明らかにするため,ケフィール粒から分離した菌体区分(KGM),多糖区分(KGP)およびタンパク質区分(KGPP)を添加してin vitroで培養したパイエル板細胞の培養上澄液(PPS)が胸腺細胞ならびに脾臓細胞のマイドジェン応答性に及ぼす影響を検討した.<br>正常C3H/HeJマウスから得た胸腺細胞の増殖は,KGMおよびKGPPを添加して培養した正常C57BL/6マウスならびにLewis担癌C57BL/6マウスのPPSの添加によっても影響されなかった.KGPを添加して培養したバイエル板細胞から得たPPSの添加は,胸腺細胞に対するフィトヘマグルチニンーP(PHA-P)のマイトジェン活性を高めた.この傾向は,正常C57BL/6マウスのPPSに比べてLewis担癌C57BL/6マウスのPPSで高い傾向を認めた.また,胸腺細胞に対するPHA-Pのマイトジェン活性は,KGPPを添加して培養したLewis担癌C57BL/6マウスのPPSの添加によっても促進された.しかしながら,これらのPPSの添加は,胸腺細胞に対するコンカナバリンA(Con A)およびリポポリサッカライド(LPS)のマイトジェン活性に影響しなかった.<br>正常C57BL/6マウスから得た脾臓細胞の増殖ならびにCon A, LPSおよびPHA-Pに対するマイトジェン応答は,KGM, KGPおよびKGPPを添加して培養した正常C57BL/6マウスPPSの添加によって影響されなかった.いっぽう,Lewis担癌C57BL/6マウスのパイェル板細胞にKGPおよびKGPPを添加して培養し,分離したPPSは,正常C57BL/6マウスから得た脾臓細胞の増殖と脾臓細胞に対するCon Aのマイトジェン活性を高めた.さらに,KGPを添加して培養したLewis担C57BL/6マウスのPPSは,脾臓細胞に対するLPSおよびPHA-Pのマイトジェン活性をも高めた.
著者
林 直樹 高橋 強
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画論文集 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.139-144, 1999-11-20
被引用文献数
4