著者
木庭 顕 両角 吉晃 松原 健太郎 原田 央 桑原 朝子 森田 果 金子 敬明 加毛 明 滝澤 紗矢子 岩原 紳作 神作 裕之 太田 匡彦 齋藤 哲志 川村 力
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

近代のヨーロッパ・アメリカのみならずギリシャ・ローマ、イスラム、中国、日本の専門家が借財・土地担保・金融等々の社会史的分析をもちより、同時にこれらを(同じく歴史的に多様な)法的な枠組との間の緊張関係にもたらした。そしてそれらをめぐって比較の観点から激しい討論を行った。その結果、現代の信用問題を見る眼と信用問題の歴史を見る眼が共有する或る視座の限界が明らかになった。これは新しい視座の構築方向を示唆する。
著者
齋藤 哲史
出版者
医用画像情報学会
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.37-39, 2008-07-01 (Released:2008-10-03)
参考文献数
7

日本の医療体制は崩壊の瀬戸際にある, といっても過言ではありません. 政府による医療費抑制策が原因です. しかし, 医療費は本当に抑制し なければならないのでしょうか. 医療は, 健康・長寿を実現するのに必要なサービスです. また, 高齢化や所得水準の向上に伴って支出に占める割合が上昇するのは必然です . それは他の先進国の例からも明らかでしょう. それにもかかわらず, 政府は財政的見地から医療費抑制策を30 年近くも続けてきました. 現在の 状況は, その報いと言えるのかもしれません. 今回の講演では, 医療崩壊の経済学と題して, 「医療費抑制の是非」, 「後期高齢者医療制度」, 「将来の医療保険設計」の3 点について言及し ましたが, 内容を一部変更・省略しております. 何卒ご容赦ください.
著者
齋藤 哲
出版者
東北学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

翻訳3点の原本は、ノルウェーにおける刑事和解手続の推進者ニルス・クリスティーエの著作である。我が国においては司法制度改革の一環として、刑事裁判における私人の損害賠償請求制度や被害者参加制度が施行されたが、ノルウェーでは刑事事件そのものの和解を民事上の和解とともに試みる制度がある。オスロ大学の刑事政策の正教授クリスティーエは、ノルウェーにおけるその精神的基盤を確立した人物であり、民事及び刑事の手続きの融合の思想を知る上で、上記の翻訳は意味があると考えている。簡易裁判所の本来的機能と将来についての発表は、裁判所のアクセスの観点から、ドイツ及び英国の調査を踏まえ、これらの国の裁判所の位置的事情を比較の対象に、我が国において裁判所の位置や数のあるべきかたちについて報告したものである。論説「守秘義務について」は、裁判員制度の設計、施行にともない、にわかに世間の衆目を集め賛否の議論が活況を呈するものの、いまだ十分な基礎的研究のなされていない守秘義務のあり方について、これまで我が国において民事及び刑事に関わり市民の司法参加の認められていた制度における守秘義務や、同じ司法に携わる職業裁判官のそれとの相違や日本国の母法国であるドイツ制度の裁判官や名誉職裁判官の守秘義務の沿革にまで遡り歴史的意義を探求し議論することで、今後の民刑量手続きにおける司法機関の判断主体の守秘義務に対する考え方に関する基本的な資料を提供するものである。
著者
齋藤 哲史
出版者
MEDICAL IMAGING AND INFORMATION SCIENCES
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.37-39, 2008

日本の医療体制は崩壊の瀬戸際にある, といっても過言ではありません. 政府による医療費抑制策が原因です. しかし, 医療費は本当に抑制し なければならないのでしょうか. 医療は, 健康・長寿を実現するのに必要なサービスです. また, 高齢化や所得水準の向上に伴って支出に占める割合が上昇するのは必然です . それは他の先進国の例からも明らかでしょう. それにもかかわらず, 政府は財政的見地から医療費抑制策を30 年近くも続けてきました. 現在の 状況は, その報いと言えるのかもしれません. 今回の講演では, 医療崩壊の経済学と題して, 「医療費抑制の是非」, 「後期高齢者医療制度」, 「将来の医療保険設計」の3 点について言及し ましたが, 内容を一部変更・省略しております. 何卒ご容赦ください.