著者
南 益行
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.109-110, 1954-06
著者
加藤 ひろの 伊藤 昭治 西尾 恵一 村林 麻紀 脇坂 さおり
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.362-375, 2014-03-01

日本社会の高齢化が進む今,公共図書館では高齢者の利用増加や高齢者サービスの必要性が語られるが,その一方で高齢者サービスの理念や手法が現場で確立しているとはまだ言い難い。そこで,高齢者サービスには何が必要なのか探るため,公共図書館での高齢者の利用実態やニーズを知ることを目的として,都市近郊と地方の双方から対象館を選び,統計分析や図書館訪問調査を行った。その結果,高齢者の利用は人口構成比と比べればまだ少ないこと,利用実態としては小説の利用の多さなどに特徴はあるが,地域性や性別などにより異なり多様であること,などが分かり,一人一人に細やかに応えるサービスの必要性が明らかになった。
著者
後藤 敏行
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.256-267, 2012-11-01

本稿は,長尾真・前国立国会図書館長の「長尾構想」を検討する。長尾構想を推進する際,予算の制約上,できる範囲で資料の一部を対象にしていくやり方と,民間企業と連携してより多くの資料を対象にするやり方の2つがあると予測する。また,パブリックドメインと推定される資料,非市販または権利者不明と判断される資料を電子化して図書館内での閲覧,利用者への有償貸出に供する場合はオプトアウトを,市販中の資料を国立国会図書館のデータベースから出版社が販売するという仕組みについてはオプトインの規定を設けるべきと提言する。
著者
熊野 慎治
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.294-303, 2001-03-01

NACSIS-CAT総合目録データべースの図書書誌をローカルシステムへ取込んだ後,総合目録データべース側でどのように修正が行われているかを調査した。調査は最近5年間に商経学部図書館で取込んだ書誌から抽出した1529書誌を対象とした。全体の約50%の書誌に何らかの修正が行われていること,受入年度の古いものほど修正の割合が高いことを確認した。書誌レコードの項目別では,注記や形態に関する事項に対する修正の割合が高く,分類と件名等については項目の追加が多く認められた。修正の多くが書誌情報を補強する内容となっていることから,参加館にとって総合目録データべースとの間で書誌の整合性を取ることが望ましいと考えられるため,その方策についても検討した。