著者
細山田 康恵 Yasue HOSOYAMADA 千葉県立衛生短期大学
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 = Bulletin of Chiba College of Health Science (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.51-56, 2008

植物ステロール入りジアシルグリセロールとセルロースを含む高コレステロール食を5週齢SD系雄ラットに2週間投与したところ,以下の1~3の結果が得られた。1.血清総コレステロールおよび肝臓脂質濃度はHC食でN食より高値を示し,セルロースによる低下効果は認められなかった。2.後腹壁脂肪および睾丸周辺脂肪重量が,HC食役与でN食より低下傾向を示した。3.糞便量は,N食,HC食ともセルロース有で有意に高値を示した。これらから,ジアシルグリセロールの脂肪を抑える効果とセルロースの糞便増加など相乗効果が期待される。油脂とセルロース相乗効果が示唆され,内臓脂肪などの蓄積低下に役立つと考えられる。
著者
榎本 麻里 高橋 房恵 宮腰 由紀子 石川 みち子 渡辺 誠介 Mari Enomoto Fusae Takahashi Yukiko Miyakoshi Michiko Ishikawa Seisuke Watanabe 千葉県立衛生短期大学看護基礎理論 千葉県立衛生短期大学成人看護学 千葉県立衛生短期大学看護基礎理論 千葉県立衛生短期大学成人看護学 千葉県立衛生短期大学内科学 Chiba College of Health Science Chiba College of Health Science Chiba College of Health Science Chiba College of Health Science Chiba College of Health Science
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 = Bulletin of Chiba College of Health Science (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.37-45, 1983
被引用文献数
1

脳血管疾患は,我が国の死因の首位を昭和56年より悪性新生物に譲ったとは言え,依然第2位を占めている疾患である。幸いにして救命し得た場合でも,後遺症の1つである片麻痺は患者が社会復帰する上で大きな問題となっている。特に利き手側に片麻痺が生じた場合には,日常生活動作上の支障をきたし,利き手変換を余儀なくされることが多い。そこで,今回,我々は,日常生活動作の中でも重要と思われる食事動作と,コミュニケーションの大きな要素である書字について,健常者を対象として利き手変換を行ない,筋電図を用いて検討したので,その結果を報告する。
著者
坂口 輝子 池谷 幸子 中村 春美 湊 真理子 日下 和代 高橋 喜久雄
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.9-14, 2002

Edema, pain and limited jaw opening are common sequel after extraction of the impacted third molar tooth. We studied the efficacy of easy cold dressings in 111 patients, and compared it with a control group (n=118). The material of the dressing pad is packed frozen polydichlorosodium that is applied to the facial surface immediately following the removal of the tooth. The major findings are summarized as follows : 1) There was no statistical difference between the two groups with respect to body temperature, degree of swelling, maximum incisal opening and frequency of intake of analgesics. 2) Pain level and degree of difficulty in mouth opening were determined by patient self-assessment using visual analog scales (VAS). In these subjective findings, the cold dressing group showed a better outcome compared with the control group. 3) In the cold dressing group, 74.8% of the patients felt relief from the application of the cold pads. 4) There was no difference between the two groups in wound healing and the frequency of complications. The results of this study document the advantages of easy cold dressings following the extraction of the impacted lower wisdom tooth.
著者
石川 みち子
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.65-71, 1984

ウィーデンバックは「看護婦が看護をしているときに感じたり,考えたりしていることは重要であり,それは看護婦が何をするかということだけでなく,それをどのように行うかということに密接な関係がある」と述べ,「考えたり,感じたりすることは,もし看護婦がそれらを重んじるならば重要な手段として役立てることができる」と指摘している。そして,自分が行った看護をふりかえり,反省し,洞察をうる学習手段としてウィーデンバックぱ再構成をあげている。看護は患者との相互関係のなかで展開されていくものであるから,もし学生が,ウィーデンバックが指摘していることを,体験をとおして自覚できるなら,学生は患者との相互関係のなかで自分が感じたり,考えたりしたことを活用しようと動機づけられよう。そこで私は,ウィーデンバックの理論をもとに,人の成長の出発点といわれている現実を直視することを教育の一方法として試みようと考えた。対象の学生は第1看護学科3年生全員(75名)で,各実習グループ毎に看護場面の再構成を用いて,学生1人1人が行ってきた看護場面をグループでふりかえる体験学習である。この体験学習のねらいは,学生が患者との相互関係のなかで自分が何を感じ,考えたか,それぱ自分の行為にどのように影響していたかを知ることである。それが自分自身が行った看護を吟味することになると考えるからである。今回は,この試みの実践の一例として学生Yのグループワークを遂語録にして考察したので報告する。
著者
福岡 安則 石川 准
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.39-46, 1985

以下に呈示する資料は, 1985年2月5日に,栃木県下都賀郡大平町在住のTT氏からうかがった聞き取りの記録である。TT氏は, 1913 (大正2)年4月25日生まれで,聞き取り時点で71歳。高齢にもかかわらず,長時間の聞き取りに応じていただいた。TT氏の生活史から,かつての部落差別のすさまじさと同時に,現在なお根深い結婚差別の実情が,明らかにされている。記録の編集にあたっては,前回同様,語り口調をできるかぎり生かしながらも,重複部分等はカットした。また,差別問題にかかわる聞き取り資料である点を配慮して,人名・地名などの固有名詞は,原則として,イニシャルのみで表記した。〔 〕内は編集上の補足である。なお,本稿末尾に,調査メソバーの一員である石川准による,一連の聞き取り調査全体にかかわる,調査覚書を付した
著者
橋本 健一
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.25-32, 2007

1.授業の展開にワークシートを活用することにより,学習者は授業の流れを把握でき,教師は学習者の反応を考えながら設問を設定するため,効果的な授業の展開が期待できると思われる。2.ワークシートを「授業中の設問や学習者の作業を特定の流れに沿って配置し,学習者がそれらに対し,シート上に記入していきながら,ある理解に到達することを目的とした教材」と定義した。すなわち,この教材の展開にあたっては,教師の指導を前提とし,学習者の自学自習を目的としたものではない。3.わかりやすく,学習者に興味・関心を持たせるワークシートとして,次のような配列で設問を設定することを提案した。(1)導入または知識の確認の設問(2)ある事象に対し,一般的にどのように認識されているかに関する設問(3)一般的な認識に関し,疑問を生じるような設問または作業(4)生じた疑問に関し,新たな発見があったり,疑問を解決するような設問または作業(5)新たに得られた知識や理解を整理する設問(6)発展的な学習や知識・理解を定着させるような設問
著者
飯島 和子
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.17-21, 1987

今まで,雪の野山は活動しにくい,また一般に雪の世界の生き物は眠っていると思われていたため,積極的に観察に行こうとする人は少なかった。しかし,天候の安 定した時期であれば,山スキーやクロスカントリースキーを使って,容易に歩き回ることができる。実際に観察に出かけてみると,雪特有や現象や,雪上に残された動物の生活の跡を見ることができる.今回は,3月上旬に八甲田山麓において行われた雪上自然観察会での観察事項を報告するが,理科教育的な視点からも雪の特質や生物と環境との関係を考える上での好適な題材となると思われる。期日 1987隼3月7日〜8日 観察コース 八甲田山麓,青森県立青年の家周辺 参加者(財)日本自然保護協会自然観察指導員 他,45人 講師(財)日本自然保護協会研究員 青森県立青年の家職員他,5人
著者
鈴木 亜夕帆 杉崎 幸子 寺嶋 敦子 郡山 真由美 土橋 昇 渡邊 智子
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.15-18, 2000

The study was undertaken to determine the effects of ginger on the boiled mackerel used dark yellow type miso. Boiled mackerels were added ginger each of 0 %, 3 %, 5 %, 10% and 20% of mackerel weight. The evaluation on appearance of meat, appearance of the whole, color, aroma, flavor, taste of first, taste of after and overall acceptance were best in 5 % ginger group. Salt content volume decreased along with the addition ginger content.
著者
渡邊 智子 土橋 昇 高居 百合子
出版者
千葉県立衛生短期大学
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.15-21, 1986

花粉は,種子植物(顕花植物)の葯でつくられる粒状の細胞で受精の働きのある雄性配糖体を有し,下等植物の小胞子にあたる。花粉は,移動媒体により風媒花粉,水媒花粉,動物媒花粉に分類され,動物媒花粉は更に虫,鳥,人等に細分される。この中でもミツバチ花粉は,虫媒花粉の代表的なものの1つである。ミツバチは,その蜜嚢に少量の蜜をつめ,花から花へと移動する。その間に持参した蜜で顎と前肢を使い花粉を湿し団子状にした後,巣へ運搬する。この花粉団子がミツバチ花粉であり花粉荷とも呼ばれ,はち蜜と共にミツバチの自活栄養素となる。この点に注目し,古くからヨーロッパでは民間医薬品として珍重されており,日本においても真言宗の「求聞持食」に薬草類30種類の一つとして含まれている。近年では花粉荷は,巣箱の巣門口に花粉荷採取器を取りつけて採取し,食品として用いている。花粉の研究は,主に風媒花粉について花の種類別に,植物学的に行なわれている。ミツバチ花粉は,ミツバチが蜜と花粉を混合したものであり単一花の花粉から形成されていない。そのため,成分分析例も少なく,栄養学的研究報告はさらに見い出すことは難かしい。風媒花粉の成分をみると,花の種類により差がみられるが炭水化物13〜36%,繊維5%,蛋白質6〜29%,脂肪1〜4%であり,ビタミンB群も多く含み必須アミノ酸もすべて含んでいることから,ほとんどすべての栄養成分を豊富に含んでいることがわかる。また,花粉は2層の膜,クチクラ性の花粉外膜とセルロース性の内膜で包まれている。このことから,花粉をヒトが摂取した場合その栄養成分がすべて生体に吸収されるかどうか,その含有する繊維質は生体にどのような影響を与えるのかたいへん興味がもたれた。そこで幼ラットにミツバチ花粉を投与し成長におよぼす影響を検討したので報告する。
著者
ラッセル ジョン・G John G. Russell 千葉県立衛生短期大学:ハーバード大学文化人類学 Chiba College of Health Science
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 = Bulletin of Chiba College of Health Science (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.97-107, 1989

This paper examines the representation of Blacks in contemporary Japanese literature and the mass media. It argues that many stereotypes Japanese hold concerning Blacks are in part the product of an uncritical acceptance of Western representations of Blacks and in part a result of power relations which have influenced the type of images of Blacks Japan receives from the West, particularly the United States, and which serve to perpetuate racial stereotyping.