出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.736, pp.18-21, 2003-01-20

さに「ビルの谷間」という表現があてはまるY邸は,築40年の木造住宅。数年前,南側に5階建てのビルが建って以降ほとんど日が差さず,朝から照明をつける生活だったという。建築主のYさんは,生まれ育ったわが家で一人住まいをするため,あえて改修を選んだ。 旧宅は家族4人で暮らしていたため個室が多く,しかも浴室などは後からつくったので,使い勝手の面でも不自由があった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.879, pp.14-25, 2008-07-28

東京都の西部、奥多摩地域の玄関口に位置する福生市は、面積の約3分の1を在日米軍横田基地が占める基地の街だ。 1963年に竣工した旧庁舎の老朽化に伴い、同市では議会や市民を交えて、新庁舎の建設を検討してきた。プロポーザルにより設計者として選ばれたのは山本理顕設計工場。旧庁舎と同じ敷地での設計という与条件に対して、工期をずらした2棟のタワーの建設を提案した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1039, pp.70-73, 2015-01-10

注目のエリア❻横浜五輪に照準を合わせた開発の波が横浜市にも広がってきた。特定都市再生緊急整備地域などの規制緩和を背景に、横浜駅周辺と臨海地域で再開発が進行中だ。カジノ誘致がささやかれる山下ふ頭の再開発も動き出す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1087, pp.44-47, 2017-01-12

5カ年で改修を進める計画では、塗装や仕上げ材、防水処理の更新、各種設備の点検・整備を中心に、実施項目や実施スケジュールを明示。さらに、実施項目ごとの概算工事費も算出した。既に施工中の項目は、市が自ら設計している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1052, pp.34-37, 2015-07-25

豊田スタジアムは01年に故黒川紀章氏の設計で完成した。鳥瞰すると固定屋根の上端にある2本のキールアーチを足場に、蛇腹状の開閉屋根が閉じる構造だと分かる。しかし、このキールアーチの形状がくせものだった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.802, pp.20-25, 2005-08-08

京都市郊外の閑静な住宅地に、アパートらしくないアパートが建った。敷地は100坪余りで全4戸の間取りはすべて異なり、それぞれが微妙に絡み合いつつ距離感を保っている。左ページの写真のように、各住戸の玄関まわりからして一戸一戸の表情が違う。この建物を企画、施工したのは地元の野口建設。発注者の若林正博氏が有効な土地活用を相談したことから事業は始まった。
著者
武藤 聖一
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.923, pp.38-45, 2010-04-12

超高層の未来形か、ガウディの再来か─。2002年に行われた設計コンペ時から注目を集めていた伊東豊雄氏の設計によるツインタワーが、スペイン・バルセロナに完成した。フォトジャーナリストの武藤聖一氏が、写真と文章でリポートする。併せて、都市機能の再編が進むバルセロナの動向や、話題の建築をまとめた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.679, pp.70-75, 2000-11-13

「この場所に,若い人がこんなに集まるなんてなぁ」。9月1日にオープンした商業施設Hoop(フープ)を歩きながら,竹中工務店大阪本店設計部の古川博司副部長は笑顔が絶えない。狙いが的中,はやっているからだ。 初めは頭を抱えた。大阪の天王寺あべのといえば一大繁華街ではあるものの,肝心の敷地はその外れ。近鉄南大阪線のターミナル,あべの橋駅の南口にあった。
著者
中崎 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.849, pp.76-81, 2007-05-28

熊本空港に近い丘陵地に建つ新本社である。熊本市内の旧本社が手狭になったため、今年1月に移転した。 1997年から再春館製薬所の施設をプロデュースしてきた北山創造研究所(東京都港区)が総合プロデュースを担当した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.768, pp.54-57, 2004-04-19

「バリアフリー用の手すりで、これ以上、子どもを死なせないためにバリアフリー手すりの安全性について早急な検討を要望します」。 現在、4歳の子どもを育てる神奈川県在住の主婦、齋藤珠見さん(43)は、自らのホームページでこう呼びかけ続けている。
著者
藤森 照信 宮永 博行
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.694, pp.42-45, 2001-06-11

建築家としては7作目の「熊本県立農業大学校学生寮」が,2001年の日本建築学会作品賞に選出された。第1作の「神長官守矢史料館」以来,一貫しているのは,素人の感性と現場の感覚を大事にする姿勢だ。「現場で予想外の事態になっても,自然に受け入れる」のが"フジモリ流"。本誌連載が今回で終わる最新作,伊豆大島の「ツバキ城」では,素人施工と建物緑化の限界に挑んだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.819, pp.84-87, 2006-03-27

築20年のオフィスビルが、全60戸の高級賃貸マンションに生まれ変わった。居住エリアとしてのイメージが薄い立地だが、地域を特定した市場調査で入居者像を絞り込み、新築マンションにはなかなかできない付加価値をいくつも盛り込んだ。一抹の不安を抱えた事業化だったが、いざふたを開けてみると、高額でも付加価値の高い住戸から入居者が決まった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.963, pp.52-59, 2011-11-10

公共建築物木材利用促進法が2010年に施行したことで、大型の「木造ビル」を実現する技術は注目の的だ。そんな中、躯体に木材をふんだんに用いた4階建てオフィスビルの建設が、着々と進んでいる。 木造住宅を供給するポラスグループでプレカット事業を手掛けるポラテックが、埼玉県越谷市に本社ビルを建設中だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1104, pp.74-77, 2017-09-28

高知市の繁華街に、45分準耐火木造3階建てのテナントビル「ST柳町I」が完成した。延べ面積は約240m2。1階に飲食店、2〜3階に事務所が入る。高知県で不動産事業を展開するエスティハウスが建設した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1021, pp.34-37, 2014-04-10

Part.2国土交通省が定めた「耐震天井」を採用することで、安全は保証されるのか。体育館の安全性向上を目指し、防災科学技術研究所が実施した2度にわたる実大振動実験は、まさにその効果と課題を浮き彫りにした。 「ほぼ想定通りの壊れ方。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.987, pp.60-66, 2012-11-10

東京の都心部では再開発に伴う大型オフィスビルの竣工が相次いでいる。9月に開業した「新宿イーストサイドスクエア」もその1つ。1フロア1800坪という都心最大級のフロアサイズと、個性的な外観が特徴だ。 都営地下鉄・大江戸線と東京メトロ・副都心線が乗り入れる東新宿駅。地上に上がると巨大なビルが現れる。上下左右に傾けたガラスの壁と、ブロックを積んだような白い壁。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1018, pp.36-41, 2014-02-25

複数の企業や個人が集まって働く「シェアオフィス」がデザイン事務所などの間でブームとなったのは2011年末ごろ。流行の火付け役とも言えるのが、「co-ba(コーバ)shibuya」を11年12月に開設したツクルバ(東京都渋谷区)だった。 ツクルバは社名の通り、「場を…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.945, pp.60-64, 2011-02-10

駅前再開発ビルでにぎわう東京・立川。その一方、旧来の商店街は客足もまばらだ。地元出身の30代による地域FMの企画が商店街を動かし、今年1月には空き店舗を改修したシェアオフィスが開業した。 毎週金曜日の夜、立川駅南口から直結するビルの一角にできる人だかり。コミュニティーラジオ放送局「FMたちかわ」の公開生放送を聞きに来る人々だ。目当ての番組は「東京ウェッサイ」。
著者
三上 美絵
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.790, pp.86-89, 2005-02-21

社内各部署の管理職ら12人と久米設計からなる「新しいワークスタイル研究会」のプレゼンテーションを聞いて、文化シヤッター新社屋建設タスクフォースのトップである役員はこう言った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1098, pp.40-47, 2017-06-22

プロジェクトのきっかけは、16年夏に東京・青海で開かれた展覧会「HOUSE(ハウス)VISION(ビジョン)2」だ。ディレクターを務めたデザイナーの原研哉氏が、Airbnbと長谷川豪建築設計事務所を引き合わせ、吉野杉の家の企画がスタートした〔写真2〕。 同事務所の長…