著者
小池 百合子 安藤 忠雄 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.801, pp.84-89, 2005-07-25

京都議定書で義務付けられた温室効果ガスの排出削減対策を引っ張る小池氏。安藤氏の問いかけに答え、いま話題のクールビズ(環境省が提唱する「夏のビジネス用軽装」の愛称)に込めた思いから話は始まる。安藤氏は、CO〓や産業廃棄物の排出によって環境に大きな負荷を与えている建築界で、建築に携わる人々が取り組むべき課題を指摘。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.790, pp.10-15, 2005-02-21

長さ約70mの細長い石畳の路地に面して、所狭しと飲食店が軒を連ねる。2度にわたる火災を乗り越えて大阪・ミナミの法善寺横丁にようやく昔ながらのにぎわいが戻ってきた。2004年3月にすべての店舗で営業を再開してから1年近くがたつ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.953, pp.68-73, 2011-06-10

縦と横の両方の揺れから建物を守る「3次元免震」を、世界で初めて実用化した。2011年3月4日の完成から1週間後に東日本大震災が発生。世界初の装置は機能したのか。 これまでの免震装置は水平方向の揺れをかわすためのものだった。建物を倒す「地震力」とは、横揺れだからだ。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.858, pp.24-28, 2007-09-24

小田急線を生田駅で降りて、タクシーに乗る。住宅地を抜けて、小高い丘を上った先にその建物はあった。連続するアーチの一部をガラスのカーテンウオールで覆った異形のファサード。山田守の設計で1957年に完成した長沢浄水場だ。この建物は神奈川県川崎市にあるが、東京都水道局の施設である。 建物は改修を終えたばかり。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.821, pp.96-99, 2006-04-24

日本を西から東へとたどってきた建築巡礼の旅だが、今回は緊急企画として東京・八王子の大学セミナー・ハウスへと向かった。新しい研修棟の建設に伴って、宿泊用のユニット・ハウスが解体されると聞いたからである。「ワァオ!」。本館の前でタクシーを降りると、思わず口から感嘆の言葉が漏れる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1055, pp.72-75, 2015-09-10

親から譲り受けた家を建て替えた2世帯住宅は、東西に構造壁を配し、南北どちらにも開放できるようにした。部分的な賃貸も含め、子どもの代まで使い続けられるよう可変性を確保した。 埼玉県蓮田市の住宅を建て替える際、建て主が意識したのは住みやすさと、…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.683, pp.72-75, 2001-01-01

オフィス中央を貫く"メーンストリート"。本物の緑で人々を迎える"セントラルパーク"。バーやバスケットコートもある。訪れただれもが,この場所を「街」と呼ぶことに抵抗はないだろう。 TBWA・シャイアット・デイは,アップル・コンピュータの「Think Different」プロモーションなどの斬新なアイデアで知られる米国の有力な広告代理店の一つ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1094, pp.6-9, 2017-04-27

豊洲新市場移転をめぐる一連の問題に新たな選択肢が提示された。総事業費734億円で築地市場を改修。完成までは7年を見込み、その間も市場機能を維持する。突然の改修案に市場関係者の意見は割れている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.696, pp.92-96, 2001-07-09

ホテルチェーンに買収された後,団体客も受け入れ,大衆路線で黒字転換を達成した。 「結局,堀さんという人が採算を度外視してメチャクチャな建物をつくったのが原因でしょう。まったくけしからん話だ」。倒産後に会員有志が組織した「川久の会員権を守る会」会長の真野清以志氏はこう話す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.745, pp.69-75, 2003-05-26

1998年に日本建築学会賞を受賞した「マルチメディア工房」は、築7年目とは思えない老朽ぶりで、訪れた建築関係者を驚かせている。調べてみると、漏水とメンテナンスのしにくさに苦労している実態が分かった。 特徴は、学会賞審査員に高く評価されたプランにある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.656, pp.104-107, 1999-12-27

敷地57.45〜60.71m2/延べ97.16〜100.64m2/3戸/5300〜6500万円(最低売却価格) 「di Corte(ディ・コルテ)」とは,「中庭のような」を意味するイタリア語。スタジオ80在籍中にアルド・ロッシとの共同作業を担当していた設計者の横堀健一氏(横堀建築設計事務所主宰)は「ベネチアの都心部には,通風や採光を確保するために中庭(コルテ)を設け,高密度でありながらも空間の…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1062, pp.6-13, 2015-12-25

3月の免震偽装問題、7月の新国立競技場の計画見直し、10月の杭偽装問題─。社会の信頼を揺るがす問題が立て続けに発生した1年だった。空き家急増や訪日外国人急増など新たな社会課題への対応も迫られるなか、建築界は社会との関わり方が改めて問われている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.830, pp.16-23, 2006-09-11

渓流沿いの散策路を、浴衣姿の温泉客が下駄の音を鳴らしながら歩いている。山形・銀山温泉は、古い木造の旅館が建ち並ぶ、情緒のある小さな温泉街だ。旅館藤屋はそのほぼ中央に位置する。 大正時代に建った木造3階建ての老舗の旅館を再生。7月にリニューアルオープンした。改装でなければ既存の木造を生かすことができない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.686, pp.100-103, 2001-02-19

昨年9月,小学校低学年の女の子がジェットバスで入浴中に死亡するという事故が,2件立て続けに起きた。湯の吸い込み口に髪の毛が絡まっておぼれたのではないかとみられている。メーカー28社は共同で,改良した吸水口カバーへの無料交換を進めているが,それだけで万全とは言えない。使用者に注意を呼びかけて事故の再発防止に取り組む必要がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.696, pp.16-21, 2001-07-09

やプレキャスト板のルーバー,格子……。半透明建築をテーマに,これらの素材を多用している隈研吾氏が,今回選んだのは穴あきレンガである。海/フィルターは,同氏にとっては3度目に手がけた飲食店。山口県小野田市の南部,焼野海岸沿いに,この4月オープンしたスペイン料理レストランだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.718, pp.18-22, 2002-05-13

阪方面に向かう東海道新幹線に乗車すると,岐阜羽島駅を通過した直後,右の車窓に巨大な"船体"が姿を現す。長さ315m,高さ37mの壁全面が,太陽電池パネルで埋め尽くされている。三洋電機が"太陽の箱舟"をテーマに岐阜事業所内に建設した「SOLAR ARK」だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.746, pp.106-109, 2003-06-09

5月のある土曜の夜、何気なくFMラジオを聴いていると、DJのジョン・カビラ氏が屋上緑化について語り始めた。番組は、近年の再開発や大型マンションで屋上緑化を施した建物が多いことを紹介し、「屋上緑化のすそ野が身近な所まで広がってきた」と結んだ。若者向けのラジオ番組でこうした特集が組まれること自体、「屋上緑化のすそ野の広がり」を感じさせる出来事だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.960, pp.40-47, 2011-09-25

欧州自動車大手、独ダイムラーの日本法人であるメルセデス・ベンツ日本が、初の直営店舗を開業した。カフェとレストランを重視し、映像と光を効果的に使う同施設を拠点に、次世代の顧客との接点を強める。 東京ミッドタウン(六本木)前の交差点角地に現れた、黒いフレームから色が漏れ出す建物。店内には、食事・仕事・買い物と異なる目的で集まる人と、車が見え隠れする。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1042, pp.36-39, 2015-02-25

東京国際空港(羽田空港)も国際線旅客ターミナルにひと工夫を施した。屋内に木造橋を建設したのだ。欄干に触れるとひやりと冷たいヒノキの感触が伝わってくる。旅客は触覚ではるか江戸の昔を体験するだろう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1053, pp.66-75, 2015-08-10

長崎市の「軍艦島(ぐんかんじま)」(正式名:端島(はしま))が脚光を浴びている。「明治日本の産業革命遺産」として、世界文化遺産に登録されることが7月に決定。約100年にわたって、風雨にさらされながら解体されずに残った鉄筋コンクリート造の建造物群…