著者
佐野 由佳
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.927, pp.84-87, 2010-06-14

宮崎浩氏率いるプランツアソシエイツの設計で2009年春、東京・九段南に完成した「インド大使館・インド文化センター」(本誌2009年8月10日号)。左ページのスケッチは、その窓まわりの納まりを宮崎氏が描いたものだ。 もともと改修を前提にしたコンペで当選した。しかし設計が始まってみると、躯体の多くが改修に耐えないことが判明。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.855, pp.59-61, 2007-08-27

勢いの止まる気配が全く見えない超高層マンションの建設。果たしてこのままでよいのか、問題点はないのか。これらの点について都市政策の研究者、建物の維持修繕の技術者、医学者、行政職員、超高層マンション住人に尋ねてみた。
著者
細谷 陽二郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.897, pp.98-100, 2009-04-13

日本で唯一、ル・コルビュジエが設計した建物である国立西洋美術館本館。これが東京初の世界遺産になるかもしれない。フランス政府が中心となり、世界6カ国22の建物などを一括で「ル・コルビュジエの建築と都市計画」として世界遺産に登録しようとしているからだ。 世界遺産の登録を受けるには、地元の理解も重要だという。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.711, pp.8-13, 2002-02-04

つの間にかスクリーンが上がったり下がったりしている。開き方が変わるのが面白くて,ついつい見てしまう」。向かいのビルで働く女性はこんな感想をもらす。 広島市中区の国道沿いに建つ新川電機中国支社は,ガラス張りのビルの日射を,外付けスクリーンで制御しようと試みたオフィスビルだ。スクリーンは電動式で,オフィスで働く社員がスイッチを押して一枚一枚動かす。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.971, pp.82-85, 2012-03-10

建築家の菊竹清訓氏が昨年末に亡くなった。実は「建築巡礼」の二人(磯達雄と宮沢洋)は、本編の取材の傍らで"菊竹建築巡礼"をひそかに進めていた。その一つ、「黒石ほるぷ子ども館」を、追悼の意を込めてリポートする。 突然の訃報を聞いて、自分の中の大きな何かが失われたような感じを覚えた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.739, pp.14-18, 2003-03-03

材会社が多く,木の街と呼ばれる東京・新木場にある木材商社の本社ビルである。店舗かと見間違える人もいるという,一見オフィスらしくない建物だ。 前面はガラスで,そこに木のパネルをランダムに配している。この板は同社の取引先から提供されたものだ。建物の中に入ると,この木材のすぐ裏にあたる部分は会議室と接客スペースになっている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.735, pp.56-59, 2003-01-06

住宅雑誌で最近,最も目にすることが多い名前は「池田昌弘」ではないだろうか。上写真の中央の人物が池田氏だ。一見するとインテリアデザイナーのような雰囲気だが,職業は構造設計者。だが,氏の仕事の進め方を知ると,そう呼ぶのには少し違和感を覚える。 同氏をよく知る建築設計者たちが語る"池田昌弘像"は,こんな感じだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.953, pp.60-63, 2011-06-10

国立代々木競技場の第一体育館と第二体育館で、3月31日に大屋根の塗装工事が完了した。1964年の竣工後、初となる全面塗り替えだ。既存の塗装の剥離作業を効率化するために、高圧洗浄方式を用いた。 故・丹下健三氏が設計した国立代々木競技場を特徴付ける、ダイナミックな吊り屋根構造─。最近では、4.5mm厚の鉄板に塗装を施した大屋根の老朽化が深刻な課題となっている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.767, pp.8-13, 2004-04-05

64年度の日本建築学会賞作品賞を受賞したのは「東海道新幹線旅客駅(旧日本国有鉄道設計グループ)」だった。一連の駅で取り入れた標準設計の手法が評価された。 それから40年。今年3月13日に開業した九州新幹線の5つの駅は、同じ新幹線駅でも様変わりをしている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.729, pp.24-27, 2002-10-14

ンガ色のブロックと細い鉄骨で支えらた白い木の箱。合体ロボットのような不思議なバランスを見せる住宅が,閑静な住宅街に建つ。 「賃貸としても利用できる二世帯住宅」というのが建て主からの注文。「間口が狭いため,二つの世帯を階層で分けた」と設計者の太田浩史氏は語る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.825, pp.44-46, 2006-06-26

「死のエレベーターというイメージを与えたのは申し訳ない」。6月12日、東京・赤坂の東京全日空ホテルで記者会見に臨んだシンドラーマネジメントのエレベーター・エスカレーター事業最高責任者であるローランド・W・ヘス氏は、東京都港区で発生したエレベーター死亡事故について、こう謝罪した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.645, pp.32-37, 1999-07-26

伝統建築では自重による軒の変形は付き物。奈良・薬師寺で建設中の大講堂も例外ではない。薬師寺でこれまで腕を振るってきたあの故西岡常一棟梁は経験的な「勘」で築後の変形を予測し,あらかじめ軒の反りを多めにとっていた。だが,今となっては棟梁の勘に頼ることはできない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.772, pp.20-24, 2004-06-14

奈川県藤沢市に建つ2階建ての住宅は、金物に頼らず仕口や継ぎ手を駆使した木組みの家だ。室内の柱や梁はすべてスギの表しで、天井も仕上げ材で隠れることなくスギで組まれた架構が見える。「木組みの家ができたことがうれしくて、初めのころはつい梁に登ったりしていた。友人が訪ねてくると『金物を使っていないんだよ』と自慢したくなる」と建て主の馬嶋夫妻は話す。
著者
大家 健史
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.821, pp.巻末2-7, 2006-04-24

「最近の建築系の学生は現実的で、冷めている」─そんな声をよく耳にする。確かにそういう学生もいるかもしれない。しかし、大学の垣根を越えて面白い活動をしている学生はたくさんいる。彼らは、「最近の学生は…」としたり顔で言う"大人"たちよりも、むしろ真剣に社会と向き合おうとしているように見える。
著者
三澤 康彦 三澤 文子
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.976, pp.70-72, 2012-05-25

適材適所に木を使えるようになるためには、木の部位や樹種を知っているだけでは十分ではない。乾燥のプロセスやそれに要する労力を理解しておくことが欠かせないと、三澤康彦・三澤文子夫妻は言う。─前回まで、木についてお話しいただきましたが、そろそろ架構の話を……。康彦(以下Y) いえ、まだ重要なことが残っていますよ(笑)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.748, pp.16-21, 2003-07-07

工半年前の昨年9月に中里村と東隣の万場町の町村合併が決まり、計画していた「中里村新庁舎」はいらなくなった。白紙に戻った建物の使い道は、その後に再検討され、合併で誕生した神流かんな町の合同庁舎に転用された。神流町支所のほか、健康増進管理センターや図書コーナーが入る複合施設だ。
著者
内田 祥哉 森田 司郎 矢野 克巳
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.652, pp.60-63, 1999-11-01

ある現場で,工事主任さんから「こんなコンクリートを使っていたら建物が将来どうなるのか,心配で寝られない」という話を聞かされたことがあります。人手不足に加えて生コンなどの品不足も深刻で,やっと現場に生コンが入ったと思ったらシャブシャブ。これじゃ困ると断ろうにも工期が延びるから断れない。結局それを使うことになるが,できたものを見ると自信を持てない。
著者
萩原 剛
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.710, pp.110-113, 2002-01-21

「初めて超高層ビルの設計を手掛ける際,外装デザインをどうすべきか迷っていた」。竹中工務店設計部の萩原剛氏はこう話す。モジュールを統一してデザインすれば,大面積の「繰り返し」デザインの外装が出来上がる。印象が薄れはしないか……。萩原氏がデザインのヒントにしたのは,2人の巨匠のマリオンだった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.649, pp.176-179, 1999-09-20

長野県・軽井沢の別荘地の一角に,鬱蒼うっそうと繁る木立に隠れるようにして建つ,ガラスの温室のような建物。屋外と屋内の境界を感じさせない開放的なプランは,夏の数週間を過ごすためだけの,いかにも優雅な別荘として建てられたように見える。 だが実際には,この住宅は初めから日常の住まいとして設計されたものだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.950, pp.18-21, 2011-04-25

東日本大震災の復旧・復興に向け、阪神・淡路大震災の経験は参考にできる。建築行政で課題となった建築確認と検査。当時は存在しなかった指定確認検査機関を主軸とした対策を早急に整え、円滑に処理したい。 「昼間は建築確認の申請者への対応で手いっぱい。一人ひとりの相談に時間を要するので、執務室内まで長蛇の列ができた。満員電車で仕事をしているようだった」。