出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.653, pp.48-51, 1999-11-15

建設投資を削減する民間企業が多いなかで,ここ数年,比較的堅調な発注傾向にあるのが,教育,医療,社会福祉施設の分野。いずれも公益法人のため,民間企業以上に,建築の発注には透明性や公平性を求めている。ただ,一部の教育法人を除くと,発注が続かず,ノウハウを蓄積できない悩みがある。
著者
村島 正彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.839, pp.88-93, 2007-01-08

間口3.8mの短冊状の敷地で、しかも軟弱地盤。都市部にはよくある敷地だが、こうした条件下でも意匠性をおろそかにしたくないというのが設計者の本音だろう。連載第3回は、鉄筋コンクリート(RC)造と木造の混構造を採用した住宅を取り上げる。RCで強度を確保しつつ、木造を組み合わせて建物荷重を小さくし、構造の合理的解決を図った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.812, pp.14-17, 2005-12-26

構造設計者が置かれている立場はどれほど厳しいのか、建築界は法令を犯しかねないほどのプレッシャーを受けているのか──。本誌では、その実態を探るため、読者などを対象に緊急アンケート調査を実施した。結果は、今回のような事件が続きかねない状況が垣間見えるものとなった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.692, pp.5-7, 2001-05-14

築系技術従業員数が100人以上の大事務所では,半年間で一人当たり736万円を受注—。本誌が全国の主要な設計事務所を対象に,昨年10月から今年3月までの建築設計・監理業務の受注実績を尋ねたところ,このような結果が出た。同様に,50人以上100人未満の中事務所では616万円,50人未満の小事務所では572万円だった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.698, pp.76-78, 2001-08-06

大阪教育大学付属池田小学校の児童殺傷事件と同じように,学校内で発生した殺人事件だった。2年前に起こった。 1999年12月21日(火曜日)午後2時ごろ,京都市伏見区にある市立A小学校の北門から侵入したと思われる男性が,運動場のジャングルジムで遊んでいた小学2年生の男子児童に刃物で切りつけた。首を切られた児童は,近くの病院に救急車で運ばれたが,出血多量で死亡した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.671, pp.88-94, 2000-07-24

s前号では,実績主義の壁に阻まれ,中小事務所が実質的に選定の土俵に上れない公募型プロポーザルの状況を紹介した。sそうしたなかで,中小,特にアトリエ事務所が頼みとするのが,一部の自治体が採用している設計候補者選定委員会やコミッショナーの推薦による特命随意契約だ。sこうした選定方式は1990年前後に各地に広まった。
著者
加藤 光男
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.845, pp.10-17, 2007-03-26

いわき平競輪場の全面的な建て替え工事がひと段落し、2006年10月に開業した。地上の駐車場を覆う形で、バンクと呼ぶ自転車の競争路を配置。バンクの内側にも観戦スペースや広場を設けた。こうしたスペースは、競馬場などでは例はあるが、競輪場では全国初の試みだ。
著者
三宅 常之
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.937, pp.63-70, 2010-10-25

学校が、図書館や図書室の役割を変え始めている。管理者よりも、学生や児童という就学者目線で、施設の設計や運用を考えるようになったためだ。就学者のニーズは時代とともに変わるため、今後も新たな機能を持つ図書館や図書室が登場しそうだ。(三宅常之) 「役立っている」98.5%、「満足している」約9割。
著者
田原 賢
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.752, pp.48-51, 2003-09-01

合板張り耐力壁の施工は簡単そうだが注意しなければならない。例えば、くぎ打ちだ。くぎ打ち機を使っていると、くぎが合板内に深くめり込んでしまうことがある。そうなったとき、耐力壁はどの程度、性能が低下するのか。めり込んだくぎの影響の度合いを、実験結果とあわせて田原氏に解説してもらった。
著者
小林 克弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.642, pp.116-121, 1999-06-14
被引用文献数
1

「2週間に一度のペースで公団と一緒に技術面などの詰めを行っている。ここまで公団が本気になってくれるとは,正直なところ,考えてもみなかった」と小林氏は言う。 二直角等辺五角形の戸建て住宅ブロックは,早ければ再来年春,東京・多摩ニュータウンの一角に姿を現す。発端は,住宅・都市整備公団多摩ニュータウン事業本部が昨秋仕掛けたコンセプトコンペだった……。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.898, pp.88-91, 2009-04-27

建築巡礼ポストモダン編は、今回から「隆盛期」に入る。ポストモダン建築が、多様な花を開かせた1980年代の建築群を採り上げていく。幕開けを飾るのは、この時期の記念碑的傑作、つくばセンタービルである。 東京・秋葉原からつくばエキスプレスの快速に乗って45分。2005年にこの新路線が開通して、つくばはずいぶんと便利になった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.963, pp.66-69, 2011-11-10

出雲大社の本殿は現在、遷宮の真っ最中。拝殿だった建物にご神体が移されて仮の本殿となり、本来の本殿には全体を覆う素屋根が架けられて、その外観は見ることができない。許可を得て、改修工事中の本殿を見せてもらうことになった。通常であれば、遠目に眺めることしかできない本殿を、すぐそばから見られるのだ。取材が遷宮の時期に当たったのは、かえって幸運だったかもしれない。
著者
奥山 恵美子 真部 保良
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.952, pp.40-42, 2011-05-25

市職員として、1978年の地震から復興する都市と共に歩んできた。たたき上げの首長だ。東日本大震災で得た教訓は、壊れないだけでなく使い続けられる建物や街の大切さだと、生活者目線で指摘する。(聞き手は本誌編集長、真部保良)─仙台市内の建築被害をどう受け止めていますか。過去の大地震を教訓に実施してきた防災対策は、効果がありましたか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.907, pp.68-70, 2009-08-24

築80年を迎えるころになって息を吹き返した近代建築が、兵庫県芦屋市の市街地にある。2005年に、貸し切りタイプの婚礼式場として開業した「芦屋モノリス」だ。結婚式がないときには、誰でも利用できるカフェやレストランとして営業している。 もともとは旧逓信省の通信施設として1929年(昭和4年)に建てられた。
著者
瀬川 滋
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.905, pp.78-80, 2009-07-27

福岡市の住宅街の一角に、つる性の植物で覆われた2階建ての建物がある。建物は30〜40年前に建てられたファスナー工場。最近10年間ほど使われていなかったこの工場を、セレクトショップ「minorityrev(マイノリティレッブ)」のオーナーが2007年に借り受け、ブティックへと転用する計画が持ち上がった。 設計を手掛けたケース・リアルの二俣公一氏は振り返る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.905, pp.40-43, 2009-07-27

建築家・芦原義信の代表作の一つ、武蔵野美術大学4号館が、耐震改修を経て45年ぶりに本来の姿へとよみがえった。 1階はピロティ。2階には9600mmグリッド角の中にアトリエとテラスを配置した。この独創的なデザインを維持するために、設計者が選択したのは、地中梁の増設という解だった。