- 著者
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山本 玲子
- 出版者
- 京都教育大学
- 雑誌
- 教育実践研究紀要 (ISSN:13464604)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, pp.81-89, 2006-03-31
現在,小学校への英語教育の導入に関しては全国で賛否両論あり,またそのあり方も議論の途上である。京都教育大学附属京都小学校では,全学年において,週1回の担任とALTによる英語授業を実施している。また附属京都中学校と小中一貫教育をすすめる中で小5・小6・中1を中等部と位置づけ,小・中の教諭が連携してカリキュラムの開発・充実に当たっている。今年度より,中学の英語科教員が小5・小6の英語を担当するにあたり,小1から英語に接してきた子どもたちの内面を分析するとともに,学習初期の生徒が第二言語を習得する過程に照らし合わせ,特に子どもの心理面・モチベーションに焦点を当てて考察した。また,公立小・中学校でも徐々に実施されつつある中学校教員が小学校へ出向する形の小中連携についても,附属のケーススタディを基に考察を試みた。