雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.70-70, 2015-01-15
著者
佐古和恵 福島俊一
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.43-52, 2015-01-15

プライバシーフレンドリーなシステムをどう規定するかは,国や社会の在り方に深く関わるものである.これを巡る環境・動向として,企業や消費者の意識,日・米・欧の違い等に目を向けつつ,プライバシーフレンドリーなシステム・社会の実現に向けた課題や提言にも話が及んだ.

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雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.53-53, 2015-01-15
著者
久木元伸如 中田聡史
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.249-256, 2014-07-15

海況予測システムは自然法則に従ったコンピュータシミュレーションによって海水温や流速を予測し,漁業者に携帯電話やPCを通じて配信するものである.この海況予測システムを漁業者に利用してもらい,安全かつ効率的な操業に役立ててもらう試みがなされてきている.しかし,これまでシステムの有用性について十分な評価がされていないので,漁業者にとって必要な情報は何か,改善点は何かなどについて検討する必要がある.本研究では評価グリッド法を活用して,漁業者がどのような目的で海況予測システムを利用し,漁場探索を行うためにどのような情報に注目しているか調査した.結果として漁業者は安全かつ効率的に操業を行うために海況予測システムを利用し,予測水温の水平勾配や鉛直流速差といった定量的な物理量に注目していることが分かった.
著者
飯田一朗 武理一郎 森田俊彦 富田達夫
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.284-290, 2014-10-15

モバイルサービスの急速な普及により,いつでもどこでもインターネットサービスが利用できる環境が整いつつある.今後は,これに加えて人が活動するあらゆる状況において,人起点,場所起点にさまざまなサービスが連携する世界に発展するものと考えられる.本論文では,このような人が活動する現場で手軽にかつ安全に各種のサービスが実行できる動的デスクトップ技術とこれをもとにしたモバイルサービス基盤のプロト開発と実証実験により得られたプラクティスについて報告する.場所に応じて必要なアプリケーションのみをプッシュ型で提供する本技術を利用することで,状況に応じたサービスを安全に実行することが可能になり,従来ICT化があまり進んでいなかった顧客との接点や作業現場等のフロント領域の業務ソリューションの拡大に寄与するものと期待される.
著者
金子克之
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.261-264, 2014-10-15

商品開発プロセスにおいては,具体的な商品仕様(スペック=要件)に展開される前段階に,どのような商品を作りたいか,何を顧客に伝えたいか,というコンセプトがある.マネジメント,デザイナ,商品企画,エンジニア,営業,マーケティングなど,各部署の未整理で漠然とした「要求」を商品に展開していくプロセスでは,コンセプトに基づく,商品に対する明確なイメージが共有される必要がある.ソニーが全社をあげて開発したXperia Z1 で,デザイン性とカメラ機能を際立たせるというステークホルダ要求に対して,商品化し,マーケティングコミュニケーションを構築したプロセスについて記述する.
著者
花宜典 小作祐史
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.319-324, 2014-10-15

東京海上日動あんしん生命(株)(以下,あんしん生命)では,代理店向けにタブレット端末による保険申込システムを開発した.本システム開発では,高い使用性の実現とサービスの早期提供を目指しアジャイル開発を採用した.エンタープライズシステムのアジャイル開発を実践し,特に「計画の策定と見直し」,「効率化の徹底と継続」,そして「適用目的の明確化」の3点が非常に重要な要素であると考えた.本論文では,アジャイル開発を実践したプロジェクトでの具体的なプラクティスを紹介するとともに,エンタープライズシステムのアジャイル開発における,上記3点の重要性を説明する.
著者
横塚裕志
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.311-311, 2014-10-15

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雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.309-310, 2014-10-15
著者
丸山不二夫 浦本直彦
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.300-308, 2014-10-15

本インタビューでは,モバイル時代のサービスについて,モバイルサービスの現在の位置づけとそこから生まれてきたプラクティス,今後の方向性や日本企業や開発者の進む道についてさまざまな角度から議論した.
著者
丸木勝也 曽根田裕郁 日原圭祐 陣之内宏基 江角直起
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.265-270, 2014-10-15

ユーザがAndroid スマートフォン(以降,スマートフォン)を購入するときに重視する項目として,電池持ちが挙げられる.筆者らは電池持ちを長くするために,低電力で表示可能なIGZO 液晶を搭載したスマートフォンを開発した.また,スマートフォン購入後も電池持ちが長いことをユーザに実感してもらうため,アプリケーションの動作を調査し,消費電流の改善を行った.アプリケーションのどのような動作が端末全体の電池持ちに大きく影響するのかを述べる.
著者
高島玲 青木未来
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.312-318, 2014-10-15

国内の決済市場では電子マネーなどクレジットカード以外の決済手段が多様化している.これまで長きにわたり国内のクレジットカード会社の基幹システムの開発・保守・運用を手がけてきたTIS が,数年前より事業展開している国際ブランドデビット・プリペイド(DebitCube+/PrepaidCube+)のサービスを通じて,国内外における決済市場を活性化し,新たな国内産業基盤としての展開を目指している.この事業のポテンシャルや金融業界向けの基幹システムをサービス型で展開する上での課題に対するアプローチや工夫点を述べてみたい.
著者
阿部圭一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:18845541)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.70-79, 2014-01-15

あいまいな日本語表現について,できるだけ網羅的な考察を行うことが本論文の目的である.会議録,連絡メモ,事務的なメール,仕様書,マニュアル,レポート,論文,その他の「情報伝達型」の文章・文書において,あいまいな日本語表現はできるかぎり避けるべきである.筆者はこれらに共通する情報伝達型の日本語文章作成の指導を長年行ってきた.その結果の一部として,本論文では,日本語においてどのようなあいまい表現がよくあるかを類型化し,具体例と改善例を示す.
著者
田中修
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.148-152, 2014-04-15

クオリカ(株)では,グローバル展開を通じて変革を進める中堅・中小製造業を支援すべく,クラウドサービス型で利用可能な生産管理システム「AToMsQube」を2011年4月より提供してきた.グローバル化を背景に年々厳しさを増す日本の製造業においては,生産管理業務を中心に基幹業務システムでのクラウド活用に注目が高まっている.本稿では日本の製造業を取り巻く環境も振り返りながら,AToMsQubeによるシステム化のメリットを事例も交え紹介する.なおAToMsQubeは一般社団法人情報サービス産業協会の「JISA Awards Winner 2013」,特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウド コンソーシアムの「ASP・SaaS・クラウドアワード2013 基幹業務系グランプリ」を受賞している.
著者
上田晴康 榎田勉 立岩恭也
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.120-129, 2014-04-15

基幹バッチをHadoop上で実行することで高速処理をしたいという要望が多くなっている.基幹バッチに関しては,既存のCOBOLアプリケーションとデータ資産が大量にあるため,これらを修正・変換することなく利用できることが重要である.しかし,複数入力ファイルを用いる突合せを伴うアプリケーションはHadoopでの実行が困難なため,新規開発が必要になる事が多い.これを解決するためHadoopマルチプレクサ技術を開発した.また,HadoopからCOBOL特有のデータフォーマットを扱うためのCOBOLデータ対応技術も開発した.この技術を業務へ実適用して,アプリケーションの修正なく,並列実行することによる高速化の効果があることを示した.
著者
中臺一博 奥乃博
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.133-140, 2011-04-15

ロボット聴覚用のオープンソースソフトウェアとして研究開発を行っているHARK (HRI-JP Audition for Robots with Kyoto Univ.) の展開について説明する.HARK は複数のマイクロフォン(マイクロフォンアレイ)からの入力をもとに,音源定位,音源分離,さらに分離音声の認識までをサポートするソフトウェアであり,GUIプログラミング環境上で様々なモジュールを配置・接続することにより,形状やマイクロフォンレイアウトが異なるロボットに対応させたり,用途に合わせたロボット聴覚システムを構築したりすることができる.本稿では,HARK の設計指針を解説し,HARKを用いて構築したシステムの応用例,HARKの展開も併せて報告する.
著者
大渕徹之 岡村和男 木村真人 多々美滋
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.246-253, 2012-10-15
被引用文献数
1

旅行・観光で役立つ機器として既存のナビゲーション機器をベースに,「旅」を主目的としたナビゲーション機器の企画・開発を行った.商品を企画・開発する過程で旅行や観光でのユーザの行動の分析を行い,情報端末としてどのような機能があれば旅や観光をより便利で楽しくできるかを議論し,試行錯誤を通じて商品として具体化していった.発売後には旅行・観光での利用促進を目的に観光旅行者のモニター使用や地域振興イベントでツールとして活用する取組みを行った.これらの事例が情報機器の観光事業への応用に活用されることを期待する.
著者
吉野太郎 fuga
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.177-183, 2012-07-15
被引用文献数
4

2011年3月11日に発生した東日本大震災直後から,オープンソースソフトウェア(OSS)の災害時救援情報共有システムSahana(サハナ)の運用に向けた活動が行われた.その結果,Sahanaは一定の期間,岩手県陸前高田市において救援物資の配送マネジメントに利用され,山形県庁において避難者管理に向けて導入された.しかし,その道筋は平坦だったわけではない.本稿では,その分析と評価を行い,災害時におけるNPOとOSSのあり方について考察する.
著者
川合史朗
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.80-87, 2011-04-15

小規模で開発リソースも少ないオープンソースプロジェクトにとって,日本国外への展開は「もっとユーザや開発リソースが増えてから」という,将来のステップのように感じられるかもしれない.しかし,ニッチなターゲットを相手とするソフトウェアならば,対象を国内に限ってしまうことはただでさえ少ないユーザをさらに限定することになる.むしろ最初から国際的に展開しておいた方がプロジェクトの持続に必要なユーザを集めやすい.本稿ではオープンソースのScheme処理系Gaucheの10年間にわたる開発経験から,少ないリソースで国内外にユーザを得る,維持可能な戦略について論じる.