著者
柴田 実 川治 正則 藤村 成夫 中村 裕史
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北海道支部研究報告集
巻号頁・発行日
no.49, pp.123-126, 1978-03

有珠山は、1977年8月6日未明から、火山性地震を頻発し始め、翌7日、9時12分頃大噴火を起し、その後も数回の爆発を繰り返し、火山弾、火山れき、火山灰等の噴出物は、約2億立方米といわれ、地殻変動、地震動などで建物にも被害を与えた。当研究所では、噴火後直ちに、建物の被害調査と噴出物の建築材料への利用について調査を実施し、地殻変動による建物被害については調査を続行中である。本稿では、北海道大学理学部勝井義雄教授らの論文、その他資料から有珠山噴火の概要について述べることとする。