著者
上田 健太郎 広木 正紀 村上 忠幸
出版者
日本理科教育学会
雑誌
日本理科教育学会全国大会要項
巻号頁・発行日
no.57, 2007-08-04

私は、子どものときから「周りの植物が緑色なのはどうしてか」が、気になっていた。後に、「植物の緑は、植物が光合成を行うのに使っている葉緑素の色」ということを学んだ。しかし、私にとってはこの問題が全部解決したわけではなく、次の疑問は、今も続いている。それは「もし、植物の大勢を占める色が、緑色でなかったとしたら、生物の世界はどうなるだろう」ということである。植物の緑は、私たちに、心の落ち着きや癒しを与えてくれている。人間だけでなく、いろいろな動物の生存は、植物に栄養的に依存しているだけでなく、植物の緑色にも少なからず影響を受けているのではないだろうか?このような関心から、「生物の世界に及ぼす色環境の影響」に着目して研究に取り組むことにした。