出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.342, pp.82-86, 2003-12-26

車いすを押してスロープを上がり切った介護の女性は,息をはずませ,ほおに赤みがさしていた。「こう配がきつくはないですか」と聞くと,「いえ,このくらいは全く問題ないですよ。スロープがなかったら堤防には上がれないから助かります」と言い残して,広い荒川の河原を望む堤防の道を行った。 東京都北区の荒川沿いに,「岩淵みんなの散歩みち」が整備されて5年半になる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.455, pp.42-47, 2008-09-12

「土木に対する世間のイメージが悪すぎて、就職先として選択肢に入ってこない。特に、当社のような地方の小さな会社など、志望する人間は皆無だ」。ある建設コンサルタント会社の担当者はぼやく。 厳しい競争のなかを生き残っていくには、優秀な人材を確保し、育成していくことが不可欠だ。
著者
大村 拓也
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.663, pp.84-87, 2017-05-08

❶北八朔発進たて坑の周辺は田畑が広がる。地上に泥水処理プラントを設けるスペースが確保できたことから、泥水式シールド工法を採用した。たて坑は2棟並ぶ防音ハウスの奥にあり、シールド機は写真右奥の丘陵地帯に向けて掘り進む❷東名高速道路と接続する横…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.553, pp.18-23, 2012-10-08

数分おきに電車が通過するJR総武線の高架橋に、東京外かく環状道路のトンネルをくぐらせる工事だ。高架橋の杭を撤去しなければ、トンネルを造れない。電車の運行を止めずに、高架橋を受け替えて既設の杭や柱を撤去し、地下に函体を新設する難工事に挑んでいる。 施工者は、鉄建・オリエンタル白石JV。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.280, pp.92-96, 2001-05-25

秋田県横手市に隣接する静かな山村,山内さんない村に大型トラックの古タイヤを利用した桧沢ひざわ砂防ダムが昨年末に完成した。村内を走る国道から見通しの利く場所にある。遠目から眺めると意外なほど周辺の自然環境となじんでいる。近寄って古タイヤの壁を見上げてみても威圧感はない。 古タイヤは,産業廃棄物として処理するのが一般的だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.327, pp.30-35, 2015-11-09

同社内で海外環境業務WGのリーダーを務める松井哲夫主査は、「頑張り屋で何にでも興味を持ち、粘り強く取り組む。手を抜かない仕事ぶりはメンバーの手本になっている」と、浅井氏を認める。 海外での業務ではJVを組むので、他社と接する機会が多い。
著者
西口純代
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.558, pp.52-53, 2012-12-24
被引用文献数
1

新たな使い道を模索しているのは「陸の道」だけではない。「水の道」もその一つ。墨田区などは東京スカイツリーの建設を機に観光舟運の実験を始めた。普段から河川や船着き場を利用してもらえば、非常時の物資輸送なども円滑に行える。 「さあ、『逆さツリー』の撮影スポットですよ」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.650, pp.26-27, 2016-10-24

国土交通省中部地方整備局が発注した津市の橋梁工事の入札を巡り、予定価格などの入札情報を漏らした見返りに飲食接待を受けたとして、愛知県警は9月30日、加重収賄と官製談合防止法違反などの疑いで、三重河川国道事務所の工務第2課長(46歳)を逮捕した。併…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.700, pp.58-59, 2018-11-26

橋やトンネルと異なり、直接見ることが難しい地下管路は点検が手薄になりがちだ。地上からの目視点検にとどまり、トラブルが起きてから異常に気付くことが多い。今年4月に神奈川県伊勢原市で起こった下水道管の破断による線路陥没事故も、維持管理が後手に…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.702, pp.24-25, 2018-12-24

2025年の国際博覧会(万博)開催が決まった大阪で、会場の夢洲(ゆめしま)(此花区)へのアクセスを確保するため、休止していた大阪メトロ(旧市営地下鉄)中央線の延伸計画が動き始めた。大阪市は11月30日に議会に提出した補正予算案で、調査費用として1億360…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.548, pp.58-63, 2012-07-23

7月9日に長野県の牛伏川本流水路が国の重要文化財に指定された。富山県の白岩堰堤砂防施設に続き、砂防施設の重文としては2例目だ。防災施設そのものが文化財に指定される例は世界的にも珍しく、災害が多発する日本の風土が生み出した「防災遺産」と言える。ただし、重文に指定された範囲は、広域的な防災システムの一部にすぎない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.693, pp.54-55, 2018-08-13

豪雨が過ぎ去り、避難勧告などが解除された後に時間差で被害をもたらすケースもある。広島県府中町を流れる榎川では、満水に近かった水位が下がり、住民が普段の生活を取り戻そうとした矢先に突如、晴天にもかかわらず氾濫した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.593, pp.20-21, 2014-06-09

スマホ普及するも仕事への活用は進まず、本誌読者調査 ほかスマホ普及するも仕事への活用は進まず、本誌読者調査 スマートフォン(スマホ)を利用している土木関係者は以前より大きく増えたものの、仕事に活用している人の割合は依然として半数に満たないこ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.366, pp.62-64, 2004-12-24

住宅の裏手の斜面で工事中,地山が崩れて作業員が死傷した。2週間以内に降った数回の大雨が一因。1カ月前に隣接工区で類似の崩落が起きており,警察は発注側の設計担当者と施工者を書類送検。だが,地検は2004年10月までに不起訴とすることを決めた。 神奈川県横須賀市内の国道16号に面する住宅の裏手にある斜面で,急傾斜地崩壊対策工事を行っていた。元請け会社は市内の山崎組。
著者
中野目 純一
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.337, pp.82-83, 2003-10-10

「あのときの失敗はいまでも鮮明に覚えている」。こう語る藤原務さん(34歳)が心の痛手として残るようなミスを犯したのは,2000年の春のことだった。 藤原さんは当時,大手建設コンサルタントのエイトコンサルタント(本社,岡山市)に勤務。同社の岡山支社(現在は本社に統合)の技術3部に所属し,下水道の管きょや下水処理場の設計に携わっていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.300, pp.70-75, 2002-03-22

「この現場では,自分として新たな課題に取り組んでいる」。ハザマの石川文和さん(55歳)は,こう語る。石川さんは,ハザマ・飛島建設・日本国土開発・戸田建設JVの一員として,群馬県上野村の上野ダムの現場を管理している。同ダムは,東京電力が建設する神流かんな川発電所の下部ダムに当たる。上部ダムは長野県南相木村にあり,653mの落差を利用して最大出力270万kWを発電する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.691, pp.22-23, 2018-07-09

農林水産省東北農政局の発注工事を巡る不正疑惑で、公正取引委員会は談合の認定を断念。入札情報を不正に入手したフジタにだけ排除措置命令を出した。一方、農水省は秘密情報を漏洩するなど不正に関与した職員を懲戒免職にするとともに、フジタを1カ月の…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.705, pp.62-65, 2019-02-11

発注の不手際や設計ミス、現場の事故など様々なトラブルの深層に迫る連載「追跡!事故・トラブル」を今号から始める。初回は、和歌山県の職員が工事の完成を偽装して懲戒免職になり、虚偽有印公文書作成などの疑いで逮捕、起訴された事件だ。
著者
国土交通省常陸工事事務所
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.288, pp.55-57, 2001-09-28

「渋滞緩和対策について,あなたの意見をお聞かせ下さい」──。国土交通省常陸工事事務所は今年6月,こんなチラシを水戸市の市役所や公民館で配布した。水戸市内の双葉台団地入口交差点の渋滞を緩和するための改良工事に当たり,利用者や住民の意見を募るのが目的だ。 交差点の改良といっても,立体交差化やバイパスといった大規模な事業ではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.698, pp.22-23, 2018-10-22

東証1部に上場していた勝村建設をはじめ、複数の建設会社を吸収・合併しながら、急激に業容を拡大してきたエム・テック(東京都中央区、登記上はさいたま市)が、10月1日に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約253億円(写真1、2)。 会社の設立は1988年…