出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.240, pp.78-80, 1999-09-24

日ごろから避難の判断基準を設けておくことが重要だ。行政の情報と各自の決断力が被害に直接,影響する。 6月29日の豪雨による土砂災害で,広島県内では24人の犠牲者を出した。広島市安佐北区では土砂崩れで家が押しつぶされ,一度に4人が死亡した。事故現場付近は,花崗岩が風化してできたまさ土と呼ばれる土壌で構成されている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.374, 2005-04-22

ベトナムの南北を縦断する国道1号の最難所ハイバン峠に2005年5月,全長6.3kmの東南アジアで最長の道路トンネルが開通する。ハザマJVがトンネルの北工区を施工。同国初の本格的な道路トンネルとあって,同JVには技術移転プログラムの実施が求められた。 このハイバントンネルは2000年10月,日本の円借款で工事が始まった。総事業費は200億円に上る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.580, pp.44-45, 2013-11-25

地元の区が肝煎りで計画中のプロジェクトも多い。羽田空港とのアクセスでは、大田区が長年の"悲願"とする新空港線「蒲蒲線」。京浜急行の空港線と、JRを挟んで西に伸びる東急電鉄の路線とを結ぶ延長約3.1kmの新線構想だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.547, pp.20-21, 2012-07-09

国土交通省と復興庁は、自治体が発注する東日本大震災の復興事業でCM(コンストラクション・マネジメント)方式を使った設計・施工一括発注方式を導入する。自治体の技術者不足を補い、復興まちづくり事業の進捗を早めるのが狙いだ。 羽田雄一郎国交相と平野達男復興相が6月15日の閣議後の会見でそれぞれ発表した。7月中に宮城県の東松島市と女川町でモデル事業を始める予定だ。
著者
中村 秀樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.556, 2012-11-26

コストダウンの要請、慢性的な人手不足、厳しさ増す近隣対応など、工事現場の担当者に求められる負荷は増える一方だ。「ヒト・モノ・カネ」それぞれに限られた条件のなかで可能性を最大限に引き出して、効率良く回転する現場にすることが、どんな工事でもますます欠かせなくなってきた。効率化のためにまず重要なのは、隠れた問題点の解消だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.385, pp.72-73, 2005-10-14

兵庫県は2005年度から,芝生で緑化した駐車場の普及を促進する「グラスパーキング推進事業」を開始した。同事業は,都市部のヒートアイランド対策の一環。県営団地や公園といった公共施設での採用だけではなく,民間での普及促進も視野に入れている点で,全国でも珍しい取り組みだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.242, pp.20-21, 1999-10-22

国や自治体行政の問題点を追及する第6回全国市民オンブズマン神奈川大会が,8月1日までの2日間,開催された。分科会の報告では,入札・契約制度の改革や不経済な公共下水道の見直しなどが指摘された。 かながわ市民オンブズマン(代表幹事:大川隆司弁護士)は,都道府県,政令市のほとんどが予定価格の事後公表を開始したことで,談合の有無を見分けられるようになったと分析。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.245, pp.90-91, 1999-12-10

小学校へ通学する途中の歩道が,工事の資機材などでふさがれていたため,向かい側の歩道へ渡ろうとした小学1年生の児童が自動車にはねられる——。1994年4月19日午前7時50分,福岡県中間市の県道でこのような事故が起きた。被害者の児童は脳挫傷を負い,いわゆる植物状態になってしまった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.384, 2005-09-23

職員に対する外部からの働きかけを記録して公表することで,県政の透明性を高める。こうしたねらいで高知県は2003年9月,「職務に関する働きかけについての取り扱い要領」を導入した。 同県では2001年5月,県下の協業組合への不正融資をめぐり,当時の副知事を含む県の幹部らが逮捕される事件が発生。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.384, pp.44-45, 2005-09-23

政治家による口利きの記録を公開する一方で,公共事業の優先順位を客観的な点数で評価する仕組みも併用。政治家による公共事業への不当な介入を防ぐ——。 これは,佐賀市が2002年から始めた取り組みだ。市は同年2月,議員や首長などから市の職員が働きかけや問い合わせを受けた際に,その内容を記録して市長にまで報告する内規を設けた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.384, 2005-09-23

福岡県椎田(しいだ)町は2003年4月,市民団体の政治倫理・九州ネットワークから100点満点の"お墨付き"を得た政治倫理条例を施行した。同条例には公共事業にかかわる政治家の汚職を防ぐための規定を設けている。 満点を獲得した同町の条例で,公共事業に関係する主な規定は次の二つだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.630, 2015-12-28

境古河IC—坂東IC間の箇所では、敷き網で盛り土を補強していたが、計画高8.04mのうち5.4mまで盛り土した段階で、想定していた42cmよりも11.4cm上回る沈下が発生した。 この箇所では、緩速盛り土工法で施工することにした。1日に盛り土する厚さを5cmに制限し、徐々に…
著者
富田 興司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.321, pp.70-71, 2003-02-14

大学院で応用化学を修了した後,医薬品メーカーなどからの委託を受けて研究開発する会社に入社した前田照信さん(52歳)。「この会社では社員が自分で顧客を見つけてきて研究を重ねて成果を上げ,それに見合った報酬を得るという独立採算制を採用していた。つまり,個人事業主の集合体のような会社だった」と振り返る。
著者
富田 興司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.320, pp.68-69, 2003-01-24

2002年8月,JR常磐線佐貫駅にほど近い一画で,一つの会社が産声を上げた。社名は「シビルケミカルエンジニアリング」。コンクリートの防食に加え,汚染された土壌の浄化など環境修復に関する研究開発,調査,分析,設計,コンサルティング,材料の製造販売を手がける会社だ。 社長の前田照信さん(52歳)は,21年間勤めたハザマを退社して新会社を設立した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.478, pp.30-33, 2009-08-28

シールド工事が原因で国道の路面が陥没した。掘進時に管理値を超える排泥量を計測したが、過去の経験などから問題ないと判断して、工事を続行。排泥量より多めの裏込め材を注入することで対処していた。再発防止のため、発注者と施工者は、排泥量が管理値を超えた場合の初動措置や対応の基準をより明確にして、現場で迅速に行動できるフロー図を作成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.531, pp.62-64, 2011-11-14

このまま過剰供給構造を続けていては、地元の建設会社が共倒れする。こんな危機感から、行政側から供給を「制限」する動きも出てきた。建設会社の格付けと発注標準の見直しだ。 国や自治体などの発注機関は、経営事項審査の評点や受注実績などをもとに、建設会社をA等級やB等級などと格付けしている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.396, pp.40-43, 2006-03-24

2005年5月,福岡県久留米市で架け替え中の「大橋」で,架設していたコンクリート桁が崩落する事故が発生した。2径間連続のPC(プレストレスト・コンクリート)中空床版橋のうち,左岸側の床版が中央からV字形に折れた。コンクリート打設などの作業中だった作業員10人が約6.4m落下し,軽傷を負った。 旧大橋は,筑後川の支川である巨瀬川こせがわに架かっていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.324, pp.14-15, 2003-03-28

土木学会のアルカリ骨材反応対策小委員会(委員長:宮川豊章京都大学大学院教授)は8月18日,アルカリ骨材反応が原因で鉄筋が破断した構造物の安全性について中間報告をまとめた。土木学会誌の2003年9月号で発表する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.214, pp.85-95, 1998-08-28

「土木の仕事とは……」という問いに,ある技術者は「なかなか思い通りに進まない仕事だ」と答えた。自然相手の仕事なので予想外の危機に遭遇することも少なくない。住民の苦情が工事を中断させることもある。そんなとき求められるのが咄嗟とっさの判断だ。ときには工事の行方を大きく左右する。現場で起こり得る問題を想定し,ベテラン技術者や識者に判断を求めた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.270, pp.58-61, 2000-12-22

全国の建設事故の死亡者数は,97年は848人,98年は725人と2年連続で過去最少を更新した。しかし,99年には794人と増加に転じた。 2000年は,10月7日時点の速報値で比較すると,99年の同時期を20人下回っており,再び減少する気配を見せている。とはいえ,翌年4月に発表される確定値は速報値より増えるのが一般的なので,予断を許さない状況だ。