出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.555, 2012-11-12

公正取引委員会は10月17日、国土交通省四国地方整備局が高知県内で発注した土木工事を巡り、出先機関の幹部職員が入札関連情報を建設会社側に漏らすなど談合に関与していたとして、同省に対して官製談合防止法に基づく改善措置を求めた。 併せて、国交省への同法適用が2007年の水門設備工事と09年の公用車運転管理業務に次いで3回目となることから、省全体として効果的な改善措置を…
著者
鈴木 満
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.292, pp.88-91, 2001-11-23

前回の刑事告発の話に引き続いて,独占禁止法違反に問われた場合のペナルティーの話題を取り上げる。今回は「課徴金」について。課徴金制度は入札談合を防ぐ切り札として1977年に導入されたが,制度を導入した当時の思惑通りには,いまのところ機能していないのが現状だ。鈴木教授は,談合情報を提供した者に対して課徴金を免除する制度を作れば,摘発件数の増加につながると訴える。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.410, pp.30-35, 2006-10-27

福岡県と大分県を結ぶ有明海沿岸道路の一部,福岡県内の区間で,プレキャスト製のアーチカルバートを七つ連結して高架橋とする工事が中盤に差しかかっている。7連のアーチカルバートを使う構造は日本初。当初に計画していた中空床版橋に比べて工費を33%削減した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.247, pp.56-57, 2000-01-14

建設省が示した2000年度のリサイクル率の目標へ向けて,建設業界に残された時間はあまりない。リサイクル率が順調に伸びているものと,停滞しているものとの差が顕著だ。なかでも汚泥と発生土が悩みの種。その打開策は——。各地の実例から代表的な答えを探っていこう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.598, pp.42-43, 2014-08-25

自社の製品をインフラの老朽化市場の最前線で活用するために、施工部隊を用意するという戦略にかじを切るケースも目立ち始めてきた。黄色いケースに赤い蓋の「木工用ボンド」。誰もが知るロングセラー商品を開発したコニシは、2014年3月期の決算短信で、接着剤などを製造するボンド事業の次の柱として、「土木」を真っ先に掲げた。…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.645, 2016-08-08

大林組はコンセック(広島市)と共同で、鉄筋コンクリート構造物を前面から直接、切断するワイヤソー装置「ディープノンループカッター」を開発した(写真1)。一般的な押し切りタイプのワイヤソーと比べて、切断時間を30%短縮できる。 従来のワイヤソー工…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.388, pp.66-69, 2005-11-25

都市部に構造物を造る場合,既設の建物や道路などの建築限界を考慮する必要が生じる。東京・秋葉原駅前に建設した歩道橋もその一例だ。歩道橋は道路をまたいでビルの2階部分に接続する。道路の建築限界をクリアするために,桁高を低くする必要があった。そこで,土木ではほとんど採用実績がない圧縮強度120N/mm2という超高強度のコンクリートを使った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.308, pp.46-47, 2002-07-26

コンサルティングなどサービスを提供する見返りに対価を得るフィービジネス。資格があればフィービジネスで稼ぐことも夢ではない。下村猛夫さん(38歳)は,フジ測量設計(本社,大津市)のオーナー社長として17人の従業員を率いる傍ら,ISOの主任審査員としても活躍している。下村さんが審査するのはISO9000シリーズ(以下,ISO9000s)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.650, pp.60-61, 2016-10-24

2010年4月にJR東海に入社。13年7月から東海道新幹線の大規模改修を担当し、2年目に入ると主に名古屋地区の鋼橋の工事を担った。その一つである岐阜羽島─米原間の「水門川橋りょう」(岐阜県大垣市)は橋長約176mで、木曽川水系の水門川に架かる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.395, pp.32-36, 2006-03-10

「公務員の給与は民間企業の社員に比べて高い」——。こうした批判は根強い。統計データを並べて指摘する人もいれば,普段接する公務員の仕事ぶりや報道される公務員の不祥事などをみて主観的に批判する人もいる。建設産業に従事する官民双方の給与や労働環境などの実態をまずは調べてみた。
著者
小原 隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.314, pp.54-55, 2002-10-25

須藤さんが所属する環境事業部門は,会社が倒産する6カ月前からプロポーザルに取り組んでいた。このプロポーザルは,新潟県が処理場を提供し,民間企業と共同で下水汚泥の減量化を研究するというもの。倒産した当時,佐藤工業はプロポーザルの最終選考に残っており,あとはヒアリングを受けるだけとなっていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.600, 2014-09-22

三重県発注工事の施工ミスで6カ月間の指名停止になった地元建設会社が8月28日、「担当者個人のミスで、組織的な隠蔽はない」などとして、県に指名停止の取り消しを求める異例の申し入れをした。 施工ミスがあったのは、村田組(三重県尾鷲市)が2012年度に約7…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.290, pp.82-83, 2001-10-26

昨年10月,長野県四賀村を通る国道143号に完成した的場橋の橋桁は,最初からこの橋のために製作したものではない。他の現場で使う予定だった橋桁を転用したものだ。 橋桁は,もともと長野県安曇村中ノ湯の安房トンネルに取り付ける道路で使用するはずだった。ところが,95年2月,同トンネル取り付け道路の建設現場で作業員4人が死亡する水蒸気爆発事故が起きた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.275, pp.66-71, 2001-03-09

2000年9月,鳥取県が発注した橋台設置工事で,施工者の測量ミスから橋台の高さが設計より高くなっていることが判明した。工事を監督した出先事務所の複数の職員は,その事実を上司に報告せず,こっそりと施工者に修繕させようとした。それが明るみになり,職員らは処分を受けた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.364, pp.12-13, 2004-11-26

行政主導の地域づくりから発想を転換し,住民が自ら事業を計画して工事も実行する——。広島県沼隈(ぬまくま)町は,「地域づくり推進事業」として住民主体の地域整備を進めている。 町内の48地区がそれぞれ話し合って事業計画を作成し,町に要望。町長の承認とモデル地域の指定を受けて事業を進める。行政は補助金のほか材料の現物支給などで支援する。
著者
猪瀬 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.463, pp.48-49, 2009-01-09

2005年に道路公団が民営化した。大まかに言えば2兆円規模の公共事業にメスを入れた。株式会社にすることで、予算の世界から決算の世界に変わり、年度末の予算消化などの無駄がなくなった。今度は国道で、これも直轄部分は事業費で2兆円の規模だ。民営化できないのだから、自治体へ移管して無駄遣いをなくすしかない。──無駄遣いがなくなる根拠は。
著者
岸 清 西村 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.307, pp.30-33, 2002-07-12

5月31日,第90代土木学会会長に就任して打ち出したのが,「公共事業に対する不信感の払しょく」。特にマスコミの報道によって誤ったイメージが先行しているとし,「批判するのならもっと冷静に建設的な視点で」と訴える。東京電力で原子力発電所の建設に長年携わってきた経験も踏まえ,広報がいかに重要かを強調。一般社会に向けた「土木の広報」を,学会活動の主要な柱として挙げる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.331, pp.82-86, 2003-07-11

京阪本線の寝屋川市駅は,大阪市の中心部の淀屋橋駅から急行電車で17分の位置にある。2001年,軌道の高架化で駅舎が新しくなったことを契機に,寝屋川市は市街地の活性化や市民の憩いの場をつくることを目的に駅前広場の整備を計画した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.648, pp.22-23, 2016-09-26

高齢者施設「楽ん楽ん」で9人が死亡した人的被害は重く受け止める必要がある。避難準備情報への対応、避難勧告・指示の発令に関する課題はあるものの、施設を襲った濁流の外力自体が非常に大きかった可能性がある。 町を西から東に流れる小本川は、施設の…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.310, pp.14-15, 2002-08-23

5月17日,東京都八王子市など4市の住民17人が損害賠償を求めて,談合に参加していた大手建設会社26社を東京地方裁判所に提訴した。請求額は総額21億7000万円。 26社は(財)新都市建設公社が発注する下水道工事で談合していたとして2001年12月,公正取引委員会から課徴金納付命令を受けた。26社は,談合の事実を否定して審判で係争中だ。