著者
岡 拓司 西村 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.313, pp.32-35, 2002-10-11

「そんなことをすれば苦情がどんどん寄せられて大変なことになる。やめた方がいい」。同業他社や役所に反対されながらも「本当の顧客は住民」と考え,工事のたびに住民にアンケート調査を実施。苦情や要求を募って対処している。ねらいは,「苦情を増やして評判の悪い会社を排除すること」。利益にはまだ結び付かないが,得られた信用がなによりの財産。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.397, pp.64-65, 2006-04-14

2005年に相次いだ鉄道事故や航空機の整備不良などを受けて,建設産業でも安全に関する意識が改めて高まっている。本誌では今号から隔号で,建設産業で働く人の安全や労働環境をテーマにした連載を再開する。今号ではまず,2006年3月に発表された速報値を基に,2005年に発生した労働災害の傾向について見ていこう。
著者
野中 賢 岡 泰子 渋谷 和久
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.364, pp.34-42, 2004-11-26

10月23日に発生した新潟県中越地震。本誌は地震発生直後に現地に入り,前号で被害の第一報をお伝えした。その後,立ち入り規制が解けていない山古志村に,専門家による調査団に同行して乗り込んだ。今号では山古志村を中心に,斜面崩壊の状況やメカニズム,緊急対策工事の概要を再び現地からリポートする。斜面崩壊は多くの人的被害ももたらした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.611, pp.12-13, 2015-03-09

「世界初」と鳴り物入りで計画された浮上式防波堤が、建設中止に追い込まれた。障壁となったのがコストだ。南海トラフ巨大地震の被害想定見直しで、外力が大幅に増加。被災時に可動式の構造を確実に機能させるために、事業費が当初の3倍以上に膨張した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.354, pp.86-90, 2004-06-25

「水の量が,いつもこのくらいあったらいいのに」。平谷川に架かる歩道橋で話を聞いた複数の住民がそう口にした。取材日は,時折激しく雨が降った影響で,平谷川には豊富な水が勢いよく流れていた。以前に3度,快晴の日に訪ねたときは、これほどの水量はなかった。住民が言うように,普段の平谷川は,川底をなでる程度の少ない水がゆっくりと流れている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.477, 2009-08-14

8月18日に公示、30日に投開票となる衆院選に向け、主要な政党のマニフェスト(政権公約)が7月31日までに出そろった。公共事業や建設業に関連する政策について、現政権の自由民主党と次期政権を狙う民主党の違いは何か。課題ごとにその内容を点検する。 まず公共事業について、自民党は「地域生活に不可欠な道路は費用便益比(B/C)にとらわれずに積極的に整備を進める」と明記。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.505, pp.60-61, 2010-10-08

全国でフランチャイズチェーン(FC)展開する「しゃぶしゃぶ温野菜」。富山県黒部市のリレーションズは、同FCの北陸甲信越地区でエリア本部を運営する。不況で外食機会が減った2009年度は売上高と利益が減ったものの、ここ数年は順調に黒字が続いている。 リレーションズの親会社は、建設会社の大高建設だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.363, pp.28-29, 2004-11-12

国土交通省道路局は2004年10月4日から8日まで,東京都小平市の国土交通大学校で道路行政マネジメントの研修を実施した。実践を重視した同研修には,各地方整備局の課長補佐や実際に事業を担う各事務所の課長など,計34人が参加した。 同省道路局では2003年度から,他の公共事業に先駆けて成果主義を柱とする道路行政マネジメントを導入し始めた。
著者
吉田 光市 畠中 克弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.446, pp.38-40, 2008-04-25

よしだ・こういち●1958年生まれ。82年に東京大学経済学部を卒業し、建設省(現・国土交通省)に入る。人事課長補佐、建設業課入札制度企画指導室長、広報課報道企画官、日本道路公団・本州四国連絡橋公団監理室長などを経て、2005年8月から現職──本誌1月11日号の特集の取材に対し、吉田さんは「建設投資は底を打ち、今後は横ばいで推移する」との見方を示していました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.356, pp.99-101, 2004-07-23

建設会社に勤めるA君は,図のような水路を施工した。施工区間は300m。水路には最大で毎秒4m3の水が流れる。現場で鉄筋と型枠を組んだ後,設計基準強度が21N/mm2のコンクリートを水路の下流側から順に打設した。ところが,完成から数年後,現場を訪れたA君は水路を見てがく然とした。一体,何が起こっていたのだろうか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.541, pp.38-39, 2012-04-09

夜間の工事現場を照らす移動式投光機の製造で、国内トップのシェアを誇るのが東京都稲城市のライトボーイだ。路面標示工事の会社として1978年に設立したが、今では「ライトボーイシリーズ」と名付けた投光機の部門が全社売上高15億円の8割を占めるまでに成長した。 同社が投光機事業に乗り出したのは、創業から7年たった85年のことだ。
著者
日経コンストラクション
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.350, pp.36-39, 2004-04-23
被引用文献数
1

「ダイオキシンをはじめとする汚染物質が処分場から染み出してこないものかと長年の間,不安を感じながら生活してきた。その処分場がいまではソフトボール場に生まれ変わり,休日になると毎週,少年たちが汗を流している」と,神奈川県愛川町三増区の高木雅夫区長はうれしそうに話す。 高木区長が「生まれ変わった」と語るのは,愛川町が管理する志田残灰処分地のこと。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.550, pp.32-33, 2012-08-27

インフラの大量更新時代が目前に迫る。なかでも橋に関しては、比較的早い段階から、将来の更新や維持管理に多額の費用がかかることが指摘されてきた。 30ページのとおり、昨年末時点で全国の自治体が管理する橋の4割近くが補修を待っている状態だ。さらに、建設後50年以上が経過した橋の数が、20年後には半数を超える(上図を参照)。
著者
ぴろり、
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.438, pp.88-89, 2007-12-28

岐阜県に,徳山ダムという日本一のダムと,徳之山八徳橋という世界一の橋があると聞いた。何の日本一と世界一なのか。徳山ダムでは見学会が定期的に開催されているそうだ。12月最初の週末,岐阜を目指した。 東京駅から新幹線で名古屋駅まで行き,ローカル線に乗り換えて岐阜駅まで約2時間半。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.338, pp.63-66, 2003-10-24

今年3月に完成した「床鍋倉川トンネル」の側壁に,横方向に大きなひび割れが走った。ひび割れからは大量の水が噴き出ていた。5月中旬の大雨の後,点検のために現地を訪れた発注者である高知県の職員が見つけた。地下水圧を下げるために水抜き孔を開けたところ,本来30あるはずの二次覆工コンクリートの厚さが10ほどしかなかった。ほかの個所も,随所に厚さ不足が見つかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.612, 2015-03-23

今年4月に入庁する土木職員を予定どおり確保できず、年が明けてからも追加で募集を掛ける自治体が相次いでいる。民間企業やほかの自治体との人材の取り合いは激しく、なかには定期採用試験の受験者さえゼロだった自治体もある。 受験者がいなかったのは北…
著者
大石 憲寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.617, pp.40-42, 2015-06-08

第29回│リスク管理問題の現場鉄道の連続立体交差化と複々線化に伴うシールドトンネル工事。到達時の坑口防護壁には何重もの止水対策を打った。周囲からは「過剰では」との声も挙がったが、これだけは絶対に譲らなかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.492, 2010-03-26

南米チリ中部沿岸の地震による津波で避難指示・勧告が出た対象地域の住民のうち、実際に避難所などで市町村が確認した人数の割合が3.8%にとどまっていることが、総務省消防庁の調べで分かった。 消防庁によれば、市町村長が避難勧告・指示を出した対象は約67万世帯で約169万人。そのうち指定避難所などで確認できた人数は約6万3000人だった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.326, pp.32-33, 2003-04-25

長大橋やシールドトンネルの技術に代表される日本の土木技術は世界一——。こう考える土木技術者は珍しくない。 確かに吊り橋として世界最長の中央支間長をもつ明石海峡大橋や,斜張橋として世界最長の中央支間長をもつ多々羅大橋の記録は,いまのところ破られていない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.399, pp.10-11, 2006-05-12

高知県香美市から同県香南市までをつなぐ「塩の道」と呼ぶ道路の再整備が進んでいる。地域の歴史遺産である塩の道を観光資源として活用し,地域を活性化しようと,地域住民たちの努力が続いている。 塩の道は,高知県の沿岸地域で作る塩を山間地域に運ぶために,明治時代の中ごろまで使っていた。近年は雑木や倒木などで通れなくなっていた。