出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.97, pp.51-53, 2005-11-10

熱がある、頭が痛い、生理痛がある、歯が痛い——など様々な痛みや炎症に用いられる解熱鎮痛剤。季節変動があまりなく、年間を通じて一定の需要がある商品カテゴリーだ。常備薬とはいえ頓服で用いられるので、市場規模はそれほど大きくないが、メーカーや小売りが販売に力を入れなくても安定した売り上げが見込める。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.123, pp.27-35, 2008-01-10

博多恒夫、55歳男性。内科診療所を受診して、近くの薬局を訪れた新患。最近、OTCの頭痛薬の服用頻度が増えてきたのを心配して受診した。薬歴簿作成のためのアンケートには、他科受診の欄に「以前、頭痛で別の診療所を受診し、ロキソニン(一般名:ロキソプロフェンナトリウム)が処方された」との記載があり、併用薬の欄には「バファリンなど」とあった。
著者
多田 正大
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.107, pp.PE9-12, 2006-09-10

■過敏性腸症候群は、ストレスや生活上の不摂生などを引き金に発症する「文明病」である■特徴的な症状は「腹痛を伴う便通異常」であり、便通異常は便秘型、下痢型、混合型に分類される■背景には心身症的な因子があることが多く、治療には薬物療法に加え生活指導が必要である 文明の進歩とともにわれわれの生活も便利になったが、その半面、社会構造も複雑になってきている。こ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.91, pp.51-53, 2005-05-10

鎮咳・去痰剤(のど飴、トローチ類を含む)の売り上げは近年減少してきている。かぜ薬市場が現状維持ないし微増なのに対して、鎮咳・去痰剤市場が縮小傾向にあるのは、2003年8月のフェニルプロパノールアミン(PPA)に関する厚生労働省通知が大きく影響していると考えられる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.105, pp.14-17, 2006-07-10

H2受容体拮抗剤、中枢性筋弛緩剤、マクロライド系薬、抗てんかん剤……。本誌が医師に行った調査でわかった適応外処方の頻度が高い薬剤だ。これら代表例を把握しておけば、適応外処方に素早く気付いて適切な指導が行える。 梅雨入り間近の6月某日夕刻、閉店間際の田辺薬局鶴見末吉店(横浜市鶴見区)に、一人の中年男性が処方せんを片手に駆け込んできた。
著者
泉澤 恵
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.110, pp.59-64, 2006-12-10

OTCの催眠鎮静剤は、ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れ、緊張感やイライラが高まったり、寝付きが悪くなるなどの精神神経症状を改善することを目的とした製品である。抗ヒスタミン剤(塩酸ジフェンヒドラミン)、サンソウニン(酸棗仁)など依存性がなく催眠・鎮静作用を有する成分を主とする製剤と、カノコソウ、ホップなどマイルドな鎮静・精神安定作用を有する生薬成分を…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.131, pp.36-40, 2008-09-10

「いいですか。国家試験に出てくる有機化学の問題は、例年、14問から15問です。全240問中、これだけなんです。それに、有機には得点しやすい"おいしい"問題が必ず出ます。国試の合格ラインは156点前後ですから、有機の問題のうち、半分を正解することを目標にしてください」──。 7月中旬の土曜日。
著者
泉澤 恵
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.100, pp.51-56, 2006-02-10

昨年12月、厚生科学審議会の医薬品販売制度改正検討部会(以下、制度改正部会)はOTC薬のリスクを3段階に分類し、リスクの程度に応じた販売方法や新しい販売資格の創設を盛り込んだ報告書をまとめた。厚生労働省はこれを受け、薬事法改正案を今期通常国会に提出する方針である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.202, pp.29-31, 2014-08

特に、医師や看護師が常駐していない高齢者施設では、薬剤管理や服薬補助に問題を抱えていることが少なくなく、それらのトラブルを防ぐ上で、薬剤師が関わる意義は大きい。今回の調査でも、経皮吸収型製剤の重複投与や、食前服用の薬を食後に服用させるとい…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.99, pp.31-34, 2006-01-10

神奈川県相模原市にある、かもめ薬局北里健康館は、関東や近畿地方を中心に19店舗を展開するトライアドジャパンが2000年3月に開設した薬局。精神神経疾患治療センターを併設する北里大学東病院の門前に位置し、精神科疾患患者の来局が多い。1日に応需する約250枚の処方せんのうち、精神科関連のものが3〜4割を占める。
著者
早川 達 A E
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.178, pp.PE17-24, 2012-08

北海道薬科大学薬物治療学分野教授。POS(Problem Oriented System)に基づく薬歴管理の第一人者。著書に『POS薬歴がすぐ書ける「薬歴スキルアップ」虎の巻』基本疾患篇、慢性疾患篇、専門疾患篇など。 今回は、薬局セントラルファーマシー長嶺に来局した72 歳女性、鈴木ヨシ子さん(仮名)の薬歴をオーディットしました。
著者
伊藤 勝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.212, pp.PE7-9, 2015-06

伊藤 勝彦(ジェネティックラボ、薬学博士)1986年東京薬科大学卒業。東京理科大学大学院修了後、吉富製薬(現田辺三菱製薬)入社。化合物の合成担当者として創薬研究に関わる。
著者
伊藤 勝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.206, pp.PE21-23, 2014-12

伊藤 勝彦(ジェネティックラボ、薬学博士)1986年東京薬科大学を卒業、東京理科大学大学院修了後、吉富製薬(現田辺三菱製薬)入社。化合物の合成担当者として創薬研究に関わる。その後、ベンチャーキャピタルなどを経て、現在、病理診断のジェネティックラ…
著者
江本 哲朗
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.153, pp.28-33, 2010-07

薬事法改正で導入された新たな資格「登録販売者」。OTC薬の大部分を販売でき、薬剤師より安い給与で雇える。第1類医薬品を取り扱わない店舗には、薬剤師の居場所がなくなるのでは……。 医薬品販売の新たな専門資格が登場─。新・薬事法の全面施行を受け、新聞やテレビなどで「登録販売者」が一気に脚光を浴びた。
著者
井手口 直子 新井 葉月
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.148, pp.PE5-8, 2010-02

今回の漫画の最後の部分に、違和感を感じる人もいるかもしれません。新人薬剤師の星空かおりは、患者に差額の説明をした上で、後発医薬品への変更を行いました。しかし、患者は「半額になるんじゃないの?」とクレームを付けたのです。 このクレームは、患者の勘違いや思い込みに基づくもの。そんなクレームに対しても、薬剤師は謝罪しなければならないのでしょうか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.133, pp.37-40, 2008-11

10月15日、医薬品卸業界第4位の東邦薬品は、医薬品の開発支援などを営む富士バイオメディックスから、薬局子会社の富士ファミリーファーマシーを買収した。富士バイオは、14日に民事再生を申し立てて事実上倒産したため、医療機関や患者への影響を避けるべく、事業の継続を最優先して東邦薬品への売却に踏み切ったという。
著者
秋山 美紀 田島 健
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.172, pp.28-30, 2012-02

日本版PHR(personal health record)を目指す政府の「どこでもMY病院」構想で、具現化の旗頭に選ばれた「電子版お薬手帳」。薬局関係者から大きな期待を集めている。昨年夏まで、政府IT戦略本部の「医療情報化に関するタスクフォース」のメンバーとして、本構想の策定にも携わった慶應義塾大学の秋山氏に、電子版お薬手帳の将来像を聞いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.96, pp.23-26, 2005-10-10

取材で訪れた都内のある薬局。1階に投薬カウンターと待合が、2階に調剤室が置かれている。調剤室前の廊下を通りかかると、壁には折り畳みいすとおぼしきものが三つ付いていた。 スタッフに尋ねると、「調剤室は患者から見えるようにしておく必要があるんですよ」と、苦笑いしつつ教えてくれた。もちろん、わざわざ2階に上がってきて調剤の様子をのぞく患者がいるはずもない。
著者
井手口 直子 笹生 絹代
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.119, pp.PE5-7, 2007-09-10

薬はちゃんと飲んでいるし、食事に気を付けて運動もしているのに薬が増えた。今日採血して、先生が薬を一つ増やすと言った。痛くも痒くもないんだけど、先生が処方したんだから飲むことにする。これまで冷や汗や震えなど低血糖の症状は出たことがない。Oグリミクロン40mg1T朝食後追加。検査値不明。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.129, pp.39-42, 2008-07-10

「これは死へのパスポートなんですね……」。東京の下町の面影を色濃く残す地域にある台場薬局(東京都品川区)で管理薬剤師を務める杉田八重子氏は、この4月、ある患者が真新しい保険証を見ながら、そうつぶやくのを聞いた。 この言葉の元になったのは、今年4月に始まった後期高齢者医療制度。