著者
山元 里美
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.249-261, 2016-03

The article examines the political and social conditions as well as the historical background of how German carp were anthropomorphized as German immigrants in the United States. In doing so, it first reviews the literatures of critical media studies and propaganda studies. Second, it traces the historical evolution of German carp dispute between the 1880s and 1910s, and it points out that the fish once considered as valuable were devalued by the early 1910s. Third, it shows how German-Americans and German permanent residents were treated in the United States during World War One. Fourth, it analyzes newspaper coverage of War on German Carp, and it argues the media representations of German carp were used to justify the U.S. war entry.
著者
近藤 昌和 友永 進 高橋 幸則
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.67-73, 2002-02
著者
近藤 昌和 友永 進 高橋 幸則
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.67-73, 2002-02
著者
青木 邦匡 楫取 和明
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.253-256, 2011-03

本小論の目的は、生態系を構成するパーツの関係を明示する生態系モデリングの方法ではなく、一般の非線形な関係が支配していると思われる現象に汎用的に用いられるサポートベクトルマシン(SVM)というモデリング手法を海況データとノリ生産の関係に適用してみることである。
著者
近藤 昌和 安本 信哉 秋吉 佑樹 高橋 幸則
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.87-101,

Morphological and cytochemical characteristics of neutrophil in Carangid fishes, jackmackerel(Trachurus japonicus), greater amberjack(Seriola dumerili)and yellowtail amberjack(S. lalandi), were examined by light microscopy. Three types of granules, eosinophilic granule(αG), chromophobic granule(βG)and basophilic granule(γG)were observed in the neutrophils of these fish species. Multiple Romanowsky-type stain valuation revealed that αGs of these fish species were stained eosinophilic with May-Gr?nwald(MG), but not with Giemsa. Eosinophilic stain of the αG was disappeared by Giemsa after MG. The βGs were unstained by Romanowsky-type stain and peroxidase-positive. The γG of greater amberjack and yellowtail amberjack were stained light blue with Giemsa, but unstained with MG. On the other hand, the γGs of jack-mackerel were stained not only with Giemsa, but also with MG.
著者
土井 啓行 本間 義治 園山 貴之 石橋 敏章 宮澤 正之 米山 洋一 酒井 治己
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.87-89, 2014-03

日本沿岸には,フグ目ハリセンボン科は4属7種が生息するとされている。そのうち,メイタイシガキフグ属Cyclichthysは,棘長が眼径より短いこと,棘は不動で棘の断面は三角形から扁平状であること,尾柄部に棘がないこと,尾鰭軟条数が通常9本であること,及び各鰭に斑紋がないことなどで他属と区別されるが,日本沿岸からは世界全3種のうちメイタイシガキフグC. orbiculalis(Bloch)およびイガグリフグC. spilostylus(Leis and Randall)の2種が記録されている。これら2種は,前種が頭部に3根の棘を持つのに対し後種の頭部棘は4根であること,前種では体部背面と側面に黒斑が散在することに対し後種では腹面の棘の根元に瞳孔大の黒点があることで識別される。両種ともおもにインド・西部太平洋の熱帯・温帯の珊瑚礁や岩礁域に生息し,幼魚期には外洋で生活する。なお,最近地中海からも記録されているが,紅海からスエズ運河を通じての侵入者と見なされている。日本での採集例は少なく,メイタイシガキフグが佐渡島並びに伊豆半島以南,イガグリフグが富山湾並びに高知県以南より数例報告されていたのみであった。このたび,そのうちの1種イガグリフグ2個体が新潟県佐渡島地先で採捕され,下関市立しものせき水族館において飼育する機会を得た。これは日本沿岸からの稀な採捕例でもあり,しかも本種の北限記録と考えられるので報告する。
著者
植田 貴宏 西田 哲也 大原 順一 田中 辰彦 浦 啓助 浦田 和也 池上 康之
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.75-83, 2014-03

このように,日本近海においてもOTECの設置に有望な海域は存在するが,特に沖ノ鳥島は日本の排他的経済水域内で唯一熱帯に区分され,日本近海におけるOTECシステム設置可能な候補地の中で最も適した地域の一つと考えられる。しかし,実際に沖ノ鳥島近海におけるOTECを用いて海洋エネルギーの利用と水産資源の開発を行う場合,まずOTEC設置のための設計資料としての海洋物理データ(水温,塩分,溶存酸素等)が必要であり,OTECの副次的な多目的利用として水産資源開発を行う場合には,海域における栄養塩類の鉛直分布等の把握が必要となってくる。しかし,沖ノ鳥島における気象,海象調査や表層の海洋物理データについては,他研究機関により継続的に行われているが,その周辺海域における各層における海洋物理データ,栄養塩類についての海洋調査は,ほとんど行われていない。本報は,2006年1月に水産大学校練習船耕洋丸を用いて沖ノ鳥島海域での海洋調査を行い,OTEC設置のための設計資料と水産資源開発に必要な各調査点における各層海洋物理データ及び栄養塩等の調査結果について報告する。
著者
今井 千文 野中 和賀樹
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.219-231, 2015-03

トラフグ属魚類Takifuguはフグ科Tetraodontidaeに属し,アジア太平洋の温熱帯海域に広く分布し,日本近海には約20種が知られている。内臓や皮膚にフグ毒テトロドトキシンを含有するが,筋肉は無毒または弱毒で食用種も多く,トラフグをはじめ,水産重要種が多く含まれる。一方で,商業価値の高いトラフグは強い漁獲にさらされ,資源量は激減していて,資源管理が急務である。資源管理の実施に際しての資源情報として成長モデルは重要である。本研究では,野外調査により得られたクサフグの耳石を計測することにより耳石の成長速度が一定であることを示し,耳石測定により年齢推定が可能であることを示した。耳石日周輪間隔を測定して,耳石成長速度の安定性を検証した。
著者
今井 千文 道根 淳 村山 達朗
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.91-97, 2014-03

キダイは北海道南部以南の日本周辺海域、東シナ海、黄海および南シナ海の水深100~200mの砂泥底域に生息し、全長35㎝程度まで成長するタイ科魚類である。産卵期は春~初夏と秋の年2回あり、春初夏発生群と秋発生群の2群が認められる。また、雌性先熟の性転換が起こり、性比は年齢とともに低下する。山口県下関漁港と島根県浜田漁港に在籍する2隻曳沖合底曳網漁船(以下では「日本海西部沖合底曳網」と略称する)が漁獲対象とする魚類資源の中で、漁獲量は最大級であり、最重要資源の1つである。キダイ日本海、東シナ海系群の資源動向については福若、依田が公表している。しかし、東シナ海のキダイ資源は中国および韓国漁船も利用しており、我が国の漁獲量資料だけでは全容を知るには不十分である。本研究では日本海西部沖合底曳網の水揚げ総計より得た年齢別漁獲尾数資料を山口、島根両県の小型底曳網第1種漁業による漁獲量で引き延ばしてコホート解析法により資源量計算を実施した。得られた年齢別資源尾数資料から再生産関係を解析し、加入量変動とその要因として重要な環境因子である水温との関係について考察する。
著者
近藤 昌和 高橋 幸則
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.283-297, 2009-03

魚類は、両生類、爬虫類、哺乳類などと同列の一つの動物群であると考えられてきた。しかし、単系統群ごとに分類群を認識する分岐分類学では、魚類だけからなる分類群を認めず、脊椎動物のうち両性類から始まる四肢動物を除いた残りのグループ、すなわち側系統群であるとされる。したがって、魚類とは分類群ではなく、鰭を有し、鰓呼吸をする魚形の脊椎動物の総称ということになる。現在、魚類は無顎上綱(メクラウナギ綱、頭甲綱)と顎口上綱に大別され、顎口上綱には、軟骨魚綱(全頭亜綱、板鰓亜綱)、肉鰭綱(シーラカンス亜綱、肺魚亜綱)および条鰭綱(腕鰭亜綱、軟質亜綱、新鰭亜綱)が含まれる。また、四肢動物は、肉鰭綱の四肢動物亜綱に分類される。著者らは真骨魚類(条鰭綱新鰭亜綱ハレコストム区真骨亜区)について、好中球内顆粒の種類数の違いから、少なくとも以下の3群に大別されることを明らかにした。本研究では、真骨魚類における各種好中球顆粒の起源を明らかにするために、ポリプテルス目に属するポリプテルス エンドリケリーについて、好中球のRomanowsky型染色性を調べるとともに、細胞化学的特微を明らかにし、これまでに報告した各種真骨魚類と比較した。
著者
近藤 昌和 安本 信哉 秋吉 佑樹 高橋 幸則
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.87-101, 2013-02

魚類の好中球顆粒の種類は,多様であることが報告されている。著者らは前報において,ブリSeriola quinqueradiataの好中球の形態学的および細胞化学的特徴を調べ,ブリの好中球には好酸性(好エオシン性)顆粒(α顆粒),難染性顆粒(β顆粒)および好塩基性顆粒(γ顆粒)の3種類の顆粒が存在することを明らかにした。また,ブリのα顆粒は酸性条件下のMay-Grünwald(MG)染色によって橙色を呈するが,Giemsa染色では染まらず,MG-Giemsa(MGG)染色では染色性が低下すること,β顆粒にはアルカリ性フォスファターゼ(AlP)とペルオキシダーゼ(PO)が,γ顆粒にはα-ナフチルアセテートエステラーゼ(α-NAE)が検出されることを報告した。本研究では,魚類における好中球顆粒の多様性を明らかにするために,ブリと同様にアジ科に属し,水産増養殖対象となっているマアジTrachurus japonicus,カンパチS.dumeriliおよびヒラマサS.lalandiの好中球の形態学的および細胞化学的特性を明らかにし,これまでに報告した各種魚類と比較した。
著者
浜野 龍夫 柳井 芳水 山名 裕介
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.143-163, 2009-02

瀬戸内海西部の干潟に2006年5月27日に、逆さ竹林礁を設置し、その生物増殖効果を実証するために実験を行った。2006年8月、9月、11月、2007年1月、4月、5月の大潮時に竹林礁に来遊する生物のモニタリングを水中ケーブルカメラを用いて行った。その結果、魚類19科22種、頭足類2科2種、合計5,640個体が確認され、竹枝に付着する生物、表在する生物、竹枝の間に浮遊する生物、を頻繁に摂餌する様子が見られた。また、2006年5月から2007年4月まで、大潮満潮時に潜水調査を行い、魚類23科26種、貝類2科2種、甲殻類2科2種、頭足類3科4種、合計3,731個体が確認された。2006年6月にはカミナリイカの卵が竹枝下部に産み付けられていた。この干潟には、2006年までマナマコは全く確認されなかった。2007年3月からマナマコが見られ始め、5月には457個体(95%区間推定1,763〜2,560個体)のマナマコ(平均標準体長は青型59.3mm、黒型57.5mm)が分布していた。以上のことから、この礁は生物の増殖に効果があると判断した。
著者
近藤 昌和 林 裕之 高橋 幸則
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.163-171, 2011-02

本研究では、 魚類における好中球顆粒の多様性を明らかにするために、 ボラ目ボラ科に属するボラ(ボラ属)の好中球の形態学的特徴を明らかにし、 これまでに報告した各種魚類と比較した。また、 MRSVを好中球以外の白血球にも適用し、 それらの形態学的特徴について明らかにしたのでここに報告する。
著者
今井 千文 酒井 治己 新井 崇臣
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.137-141, 2008-12

新潟、山形および秋田県の日本海流入河川にのみ生息するコイ科の希少種ウケクチウグイについて、隆海回遊の有無を確認する目的で、最上川下流域で採集された若齢魚を含む10個体および上流域産の産卵個体群6個体の耳石(礫石)のSr:Ca比を解析、比較した。全16個体のSr:Ca比は耳石核から縁辺まで低い値で安定していて、降海回遊の兆候は認められなかった。ウケクチウグイの保全策は、本種が降海しないことを前提に策定するべきである。
著者
青木 邦匡 楫取 和明
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.253-256, 2011-03

本小論の目的は、生態系を構成するパーツの関係を明示する生態系モデリングの方法ではなく、一般の非線形な関係が支配していると思われる現象に汎用的に用いられるサポートベクトルマシン(SVM)というモデリング手法を海況データとノリ生産の関係に適用してみることである。
著者
村瀬 昇
出版者
水産大学校
雑誌
水産大学校研究報告 (ISSN:03709361)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.131-212, 2001-03
被引用文献数
9

褐藻綱ホンダワラ科に属するノコギリモクSargassum macrocarpumは多年生の大型海藻で、付着器、茎、主技、気胞、生殖器床など高度に分化した体制をとる。本種は気胞により海中で直立し、沿岸域ではガラモ場と呼ばれる濃密な群落を形成し、漁業生産を支えるとともに、沿岸域の主要な一次生産者として重要な役割を果たしている。本研究ではノコギリモクの生物学的特性を生産生態学の見地から解明することを目的として行なった。山口県深川湾の水深8mの本種群落を対象に、群落の構造と機能の面に着目し、次の項目について調査研究を実施した。1)群落内での個体識別、刈り取り、室内培養、培養藻体の群落ヘの移植による、生殖細胞である幼胚から大型藻体に至るまでの生育段階ごとの生長過程や成熟の把握、2)現存量、個体密度、生産構造、年齢構造、分散構造の季節的および経年的な解析、および群落更新の解明、3)幼体の光合成測定からの日補償光強度の推定と生育場所での実測による生育限界光強度の解析、4)現存量法による群落の生産力の実測と群落光合成理論に基づく生産力モデルの作成。 ノコギリモクの幼胚は成熟盛期の6月に雌の生殖器床上で認められた。幼胚が着床し、4~6ヶ月後の10~12月に葉長2~5mmで肉眼視できる発芽体に生長した。その後の幼体の生長は非常に遅く、約1年経過しても全長10cm以下のままであることを培養と群落内の観察から明らかにした。その後、幼体は水温低下期に伸長し始め、1年半後の12月には全長約15cmの小型藻体へと生長した。約2年後の7月には全長約50cmにまで伸長した藻体で生殖器床の形成が認められた。しかし、大部分の藻体で生殖器床が観察されず、全長約10~26cmの小型藻体のままであった。その後、これらの藻体は主技が著しく伸長した。したがって、生殖器床の形成には、2年以上要することがわかった。また、生殖器床の形成は、付着器に形成される生長輪数が3輪以上の大型藻体で認められた。大型藻体では、前年に伸長し生殖器床を付けた主技が8月までにすべて枯死脱落したが、越年する茎からはすでに新しい主技が萌出していた。これらの主技は秋季から冬季に伸長し、3~6月に生殖器床を形成した。大型藻体の主技の萌出、伸長、成熟、脱落には約1年を要し、大型藻体が群落の維持に大きく関与していることが示された。 年齢形質については、付着器内部の生長輪が年輪であることを確かめ、この年輪と相関関係が高く、群落内で容易に測定できる部位として、茎径が最も有効であることを明らかにした。識別藻体の茎径からの推定年齢と刈り取り藻体の生長輪数は、最大値がともに9齢であったことから、本種の最大寿命は9年以上あると考えられる。また、6年間にわたる群落構造の経年変化の解析により、ノコギリモク群落はギャップ更新し、ギャップ相、建設相、成熟相に分けることができ、その更新周期は4~5年であることを初めて明らかにした。 群落の後継群である幼体の生育限界光強度については、推定された日補償光強度は海面の光強度に対して約1.3%となり、幼体が生育する群落床部での実測値とほぼ一致した。幼体の消長は、大型藻体の密度や主技の季節変化に起因する光環境の変化に強く支配されていると考えられる。 現存量法によるノコギリモク群落の年間純生産量は約1.6kg d.wt.m-2year-1であり、この値は年間の最大現存量の約1.4倍であった。また、1日の純生産量は2~3月にかけて約7g d.wt.m-2day-1で年間の最大値を示し、陸上植物やその他の海藻群落とほぼ同じ水準であった。この高い生産量は、ノコギリモクが沿岸域の主要な一次生産者であることを量的に証明している。 ノコギリモク群落の生産力モデルは、上部および下部の葉の光合成-光関係、海水および葉群の吸光係数、日射量の日変化をパラメーターとして作成することができた。このモデルから推定した日純生産量と現存量法による実測値とはほぼ一致し、本モデルの有効性が確かめられた。また、海水の吸光係数の値が高い、すなわち汚濁などが進んだ海域ほど、浅所よりも深所に成立する群落において純生産量が急速に低下することが示唆された。 本研究の結果から、ノコギリモク群落は多年生としての生長様式を反映させて構成され、ギャップ更新と高い生産力により長年にわたり安定して維持されていることが明らかになった。また、本研究の方法とその成果は、水産あるいは環境保全などの分野、特に藻場造成において基礎的知見をもたらすとともに、陸上植物群落に比べかなり遅れている海藻群落の生産生態学的研究の発展に寄与できると考えられる。