著者
甘利 徳邦 武内 永記
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.64, 2007

「学校法人山野学苑」は平成19年4月9日、「髪・顔・装い・精神美・健康美」の5大原則からなる「美道」の追求する「山野美容専門学校」「山野医療専門学校」の新拠点として、渋谷区代々木に4月9日にグランドオープンした。地上27階地下3階(上層階は一部賃貸集合住宅)の高層建築外観は、打掛の着物を召した女性の立ち姿を表現している。隣接する小田急線南新宿駅からJR・都営大江戸線代々木駅を結ぶ回廊を開放し、地域に密着した景観づくりと、教育機関として優れた最新の設備を導入した施設である。
著者
氏家 弘裕 中村 則雄 佐川 賢
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.82, 2004

はじめに<BR> 文字の視認性や読みやすさは、公共空間における各種サインや家電製品のパネル表示、さらには薬品等の使用説明書など、安全で快適な日常生活を営む上で必要不可欠なものであり、これまでにもさまざまな観点から検討が行われてきた。<BR> しかしながらこれらの検討の多くは、短時間の読みや注視で得られたデータに基づくものであり、例えば長時間わたるコンピューター作業が行われるオフィス環境で、これまでの検討結果を単純に適用するには困難があると思われる。<BR>短時間の読みにおいては、ある程度目立ちによる読みやすさという要素が含まれると思われるが、長時間の読みにおいては、この目立ちの要素が視覚疲労につながり得ると考えられるからである。<BR> 我々のグループはJIS S0032により、日本語文字の視覚表示物に必要な最小サイズを推定する方法を規定したが、長時間の読み作業においては、単に最小の文字サイズだけでなく視覚疲労の観点から読みやすい文字サイズを検討する必要がある。そこで本研究では、長時間の読みにおいて生じる視覚疲労の文字サイズの影響を調べることを目的とする。
著者
向阪 信一 西村 唯史 八瀬 順也 永岡 治 ニ井 清友
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.36, pp.144, 2003

吸汁ヤガの防除のための防蛾灯の配置は、内田らによれば東西南北の鉛直面照度と水平面照度の5方向の平均値で定義される空間照度1lx(光源方向に向けた最大照度では2.5lx)必要である。露地栽培での防蛾灯の配置を決める場合,防蛾灯の設置高さが低いため水平面照度と空間照度(最大照度)との差が大きい。そのため,露地栽培キャベツ圃場で防蛾灯の器具間隔を最大照度によって決め,ヤガの被害軽減効果と最大照度の有効範囲を調べる試験を行った。40W防蛾灯2台を1組とし遮光部のある側を背中合わせにして3組を地面に垂直に設置した。ランプ中心を地上から1.5mとして,26m間隔で設置した。ヤガによる被害の程度は,キャベツの芯を食害するハイマダラノメイガによって発生させられる非結球株数で調査した。最大照度2.5lx(空間照度1.0 lx)以上あれば,非結球株はほぼ0_から_1株以下に抑えられた。ひとつの試験事例ではあるが,露地栽培用防蛾灯の配置設計では,最大照度でその配置を決める方法が有効であることが示唆された。試験は初期照度で行っているため,実際の配置では保守率を考慮し,初期の最大照度が防蛾灯間で少なくとも約4 lx以上得られるように,20m間隔程度で40W防蛾灯2台1組設置することが望ましい。
著者
藤本 亜弓 井上 容子
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.30, 2008

犯罪抑止効果に期待して青色防犯灯が普及しつつあるが、犯罪対策上重要な防犯カメラ画像への影響が懸念される。そこで本研究では、青色光が防犯カメラ画像の見えに与える影響を画像評価実験により検討する。実験では、白光と青光の下で撮影された画像をモニターに表示し、色、文字、人物の分りやすさを青年女子36名の被験者に評価させた。色度測定の結果、白光よりも青光で色度の変化が大きく、このことが色の判別の結果に反映されている。輝度測定の結果、0.3 lx標準感度の条件では青光の方が輝度対比が大きいが、その他の条件では光色による差はなく、文字の判別の結果に反映されている。人物の判別は標準・低照度の条件では青光が、高感度・高照度の条件では白光の方が評価が高い。このように青光で見やすい場合が多いのは、使用したカメラの光感度ピークが暗所視の比視感度曲線に近いものであった事に依存しており、光源の分光分布とカメラの光感度ピークによって結果は異なると考えられる。また、評価結果は再生画像の輝度、色度条件と概ね対応しているため、再生画像の物理量を予測する事ができれば見え方は推定できると考える。
著者
秋月 有紀 岩田 三千子 奥田 紫乃 唐沢 宜典 塚田 敏美 土井 正 松本 泰幸 森下 昌治
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.59, 2008

防災対策推進地域の中でも特に津波被害予測が大きい高知県・徳島県・和歌山県・静岡県の地方自治体を視察し夜間対策の現状を調査した。どの地方自治体も、ソフト・ハードの両方若しくは片方について、災害時の住民避難における夜間対策に独自の工夫を凝らしているが、「法的規制がないため必須の整備項目にならず予算が獲得しにくい」「バッテリー交換など維持管理が難しい」「夜間の避難訓練は災害時の完全に停電した状態を設定しにくく、訓練時の安全確保も困難である」「国道の標識は設置高さ2.5m又は5mであるので避難者を対象とした誘導標識の設置場所になりにくく、管轄が異なるので容易に設置できない」「電柱への誘導標識の取付位置は道交法の関係で路面から2m以上となっており、光量が少ない器具の場合は目立ちにくく効果が期待できない」といった問題点や課題も多く、その結果、夜間対策の実態は自治体により大きく異なっている。住民避難のための夜間対策のモデルケースを委員会としてできるだけ早急に提案する必要があると思われる。
著者
井上 学 野口 公喜 戴 倩穎 下村 義弘 岩永 光一 勝浦 哲夫
出版者
The Illuminating Engineering Institute of Japan
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
pp.113, 2002 (Released:2003-07-17)

前回の実験により, 被験者の主観的選択から求められたオフィス照明の最適な色温度は自然光に近似した変化を示すことが分かった. 今回は, 求められた色温度変動カーブによるアンビエント照明の制御と一般的な5000K一定の照明要件とを比較して心理·生理的影響の違いを評価した. 机上面照度はいずれも900lx一定とした. 実験は, 調色可能な照明器具が天井に埋設された無窓の部屋を使用した. 実験測定時間は07:30∼12:30及び13:30∼17:30の合計9時間とし, 主観評価, 生理データ(脳波, 心拍変動, 血圧等)を測定した. その結果, 自然光の色温度変化に近似した色温度変動照明要件は一般的な5000K一定の照明要件と比較し, 疲労感や眠気, 精神的な緊張の軽減をもたらす効果のあることが示唆された.