著者
栗原 嘉一郎 冨江 伸治 植松 貞夫 土肥 博至 若林 時郎 高橋 義英
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
研究報告集. 計画系
巻号頁・発行日
vol.47, pp.429-432, 1976-07-05

筑波研究学園都市の主要構成機関の1つである筑波大学は、昭和49年度第1期生を受け入れ、昭和50年度1・2年生計1,930名の学生が教育を受けている。これら学生は、学園都市内の主要な人口集団を形成するものである。以下、都市及び大学創成期における「学生の生活と意識」に関する調査報告である。
著者
五島 利兵衛
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
研究報告集. 計画系
巻号頁・発行日
no.56, pp.229-232, 1985-07-10

ロマネスク建築の特徴は1.正方形ベイ・システム、2.支柱の強弱システム、3.四周アーチ又は横断アーチ・システムにある。正方形システムは平面・立面両方に適用できるので正方形空間システムと言いかえることができる。その基礎単位が立方体の正方形空間である。また、身廊と側廊では辺長で2:1の関係であるが、これは、空間単位の大きさが異なると考えればよい。支柱のシステムは、正方形空間の縦の稜線のシステムに還元でき、その強弱システムは、単位空間の大小の違いからくる稜線の組み合わせシステムと考えられる。四周アーチは正方形空間の上面四稜線がアーチ化されたものと考えられる。横断アーチは、そのうち2つのみがアーチ化されたと考えられる。かくして、ロマネスク建築の架橋法は、究極的に正方形空間システムによる構成に還元して考えることができる。本稿は正方形空間システムの原理を考察することによってロマネスク架構法の多様性-空間構成やヴォールト形態、及びアーチ・支柱システム(側廊上階の対横圧支持機能を含む)の多様性を統一的に把握し、根源的架構法-アーチ・ヴォールトの分蓋問題(次稿)への基礎的作業を行なう。