著者
坂本 亘 関嶋 政和
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.625-626, 2017-03-16

タンパク質の構造についてより深く理解するために、複合現実(Mixed Reality)、特にMicrosoftのHololensを用いたタンパク質の分子構造描画システムを開発した。遠隔会議等で用いられることも想定し、複数台のHololensの通信機能も実装した。また、通信機能でタンパク質の角度や大きさを複数台で共有、操作することで、複数人でのタンパク質についての議論がしやすくなった。
著者
土本 大貴 青山 幹雄
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.155-156, 2017-03-16

Dockerのコンテナ型仮想化ではホストOSを経由してコンテナにアクセスするため,コンテナが増えると管理の複雑さが増大する.これに対処するため,コンテナ管理ツールとしてKubernetesが提案されている.しかし,Kubernetesでコンテナ配置を定義するためには,そのモデルを理解する必要がある. 本稿では,Chefを応用し,Kubernetesの設定ファイル作成を効率化する方法を提案する.ChefとKubernetesの管理モデルを対応づけで,Chefで作成した設定ファイルをKubernetesで利用可能にする. 提案方法を元に作成した構成ファイルをKubernetesに適用し,その有効性を確認する.
著者
中野 由章 中山 泰一
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.441-442, 2017-03-16

高等学校で新教科「情報」が2003年度から必履修となり,その教員養成が現職教員を対象として2000年度から3ヵ年に亘って行なわれた。また,大学の情報科教員養成課程も数多く設置された。しかしながら,情報科が新設されて十数年が経過したにも関わらず,情報科の教員採用は極めて限定された都府県市でしか行なわれていない。また,採用試験の受験条件に,他教科には見られない「複数免許保有」を付しているものが多い。それゆえ,教育現場では情報科教員が不足し,非常勤講師の需要が極めて大きい。そればかりか,免許外教科担任や臨時免許状交付などの非常手段に頼らざるを得ないという状況にある。筆者らは全国の都道府県と政令指定都市の教育委員会に情報公開請求を行ない,その実態を明らかにしたのでそれを報告し,その危機的現状の改善を訴える。
著者
米本 拓馬 西尾 航 鈴木 秀和 松本 幸正
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.407-408, 2017-03-16

スマートフォンの普及に伴い,バスの利便性を向上させるために様々なバスナビゲーションアプリが作成されているなかでスマートフォンのGPS機能やバスロケーションシステムが提供するバスの運行情報を利用することで,個々のユーザの歩行速度やバスの遅延を考慮したリアルタイムナビゲーションシステムが提案されてきた.しかし,各地方自治体が提供しているデータ形式が統一されていないため,適宜アプリケーションを設計する必要がある.また,従来のシステムはバスに特化しているため,他の公共交通機関との乗換えには対応していないといった課題がある.そこで本研究ではGoogleが提供する公共交通データの世界標準フォーマットであるGTFS(General Transit Feed Specifi-cation)を用いることで,複数のバス事業者に対応可能なバス停ナビゲーションシステムについて提案する.
著者
藤村 春花 岩野 公司
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.75-76, 2017-03-16

本研究では,日本語楽曲の旋律と歌詞のアクセントの対応関係を自動的に分析するシステムを提案する.そのためには,歌詞中の各モーラが,どの音符に割り当てられているかを対応付ける必要がある.そこで,各モーラや区切り文字がどのように音符や休符と対応するかを確率的なスコアとして表現したDPマッチングによる自動対応付け手法を提案する.20パート分の楽曲に対して対応付けを行ったところ,正解率は約90%となった.この手法で求めた「モーラー旋律」の対応を,OJADの韻律予測で付与した「モーラーアクセント」の対応と比較し,「旋律ーアクセント」を対応付けしたところ,誤推定による数%の精度劣化はみられるが,良好な性能が得られることがわかった.
著者
田中 大貴 伊藤 克亘
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.121-122, 2017-03-16

現在, 電子オルガン譜が少ない事から, 演奏者は好きな曲を弾いて練習できず, 練習意欲が損なわれてしまっている. 本論文では, 電子オルガン演奏者の練習意欲向上のために総譜から電子オルガン譜へ自動編曲するシステムの提案を行う. 音楽はメロディ・ハーモニー・ベースラインなどから構成されている. そこで, これらの要素を総譜から探すために, 旋律のクラスタリングを行う. 分類に考慮する特徴として, 発音時刻・発音持続パターン・音高の動き・和声を元にする. 分類されたグループから楽曲のイメージを保つのに重要なメロディ・ハーモニー・ベースラインを選択し, 三段組の楽譜を作成する. 最後に, 電子オルガンで演奏できる範囲に修正を行う. 評価は視聴評価と楽譜を用いた客観評価を行う.
著者
佐藤 航太 伊藤 克亘
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.109-110, 2017-03-16

本研究では,楽譜上のフィルインが難しくアレンジがうまくできない初心者の演奏支援のために楽譜に記載されたフィルインを変換する手法を提案する.フィルインはフレーズの繋ぎなどに挿入され,他パートへ合図を出すなどの役割を持っている.従来研究においてドラムパターンの置換は聴取者の好みに合わせて行われていたが,本研究では演奏者の視点に立った変換を行った. GTTMの理論を参考にドラムのフィルインにおいて拍節構造を表す構造木を作成した.この構造木は相対的な重要度に応じて階層構造が構築されており、これを基にフィルインの簡易化を行った.小規模な被験者グループでの評価実験により,システムを用いて行った変換の有効性を示せた.
著者
伊藤 智義 杉江 崇繁 赤松 孝則 木村 祐哉 川口 梨紗花 角江 崇 下馬場 朋禄
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.1-2, 2017-03-16

3次元情報を記録再生できるホログラフィは次世代映像システムを創出する可能性を持っている。しかし、計算コストが膨大なため、実用化のめどは立っていない。本研究室ではハードウェアによる高速化を進めている。8番目の試作となるHORN-8システムの研究プロジェクトでは、ザイリンクス社製Virtex-5を8個搭載した大規模FPGAボードを独自に開発した。使用したFPGAは旧式になりつつあるものの市販品にはない回路規模のボードとなっている。HORN-8ボード単体でPCの100倍、10枚並列化して1000倍程度の高速化が達成できる見込みになってきており、報告を行う。
著者
岡田 周平 森 滋男 後藤 厚宏
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.607-608, 2017-03-16

近年,インターネットバンキングにおいて不正送金の脅威が顕在化している.不正送金対策全体の強化を図るには,各ステークホルダがどのような対策をすることで,どの不正送金を狙う攻撃を,いずれの段階で防御できるのかを明らかにする攻撃の分析が必須である.不正送金対策ではステークホルダが多岐に亘るが、従来の攻撃の分析では個々の対策を対策主体に紐付ける分析ができていない.そこで,本稿では,不正送金を狙う攻撃に対する個々の対策の効果と限界を明確にする分析フレームワークとして,「金融サイバーキルチェーン」を提案する.また,ケーススタディを実施し,提案手法が不正送金事例に適用可能であることを検証する.
著者
諏訪部 功吉 田中 英彦
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.535-536, 2017-03-16

多くのスマートフォンにはGPSセンサーや加速度センサー、温度センサー等の各種センサーが搭載されている。またこれらのセンサーを活用するアプリケーションも日々増えており、これらのアプリケーションは所有者の様々な情報を適宜取得して活用している。スマートフォンを持っている人が増えたことで、様々な場面でモバイル・フォレンジックを行う機会も増えているものの、パソコンやサーバに対するフォレンジックとモバイル・フォレンジックとは大きく異なる。本研究では、 スマートフォンにインストールされたアプリケーションが記録したデータに着目して行うモバイル・フォレンジックの手法を提案する。
著者
吉館 要 深山 覚 後藤 真孝
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.103-104, 2017-03-16

既存楽曲の再生に合わせた鍵盤楽器の即興演奏が楽しめるシステムを提案する。即興演奏をする上で必要な専門知識や技能をシステムが補完し、そのような知識や技能を持たない演奏者にかかる負担を軽減することで実現する。従来、自由な即興演奏や楽譜に忠実な演奏の支援をする研究があった。しかし既存楽曲に適切に協和する即興演奏を支援する方法が議論できていなかった。本研究では、既存楽曲中の和音・調と即興演奏の協和度を推定し考慮しながら、その楽曲に重ねて演奏可能な音を演奏者にフィードバックし、さらには自動で演奏を修正する機能によって、演奏者にかかる負担を軽減する。システムを実装し、演奏者が既存楽曲の再生に合わせた即興演奏を楽しめることを確認した。