著者
岡 隆史
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.802-805, 2006-10-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
29
被引用文献数
1

天然由来の優れた保湿剤であるヒアルロン酸ナトリウム(HA)に新規機能性を賦与することを目的として,種々のHA誘導体を合成し有用性の評価を試みた.その結果,HAの水酸基にアセチル基を導入したスーパーヒアルロン酸(S-HA)が,優れた角質柔軟効果を有する保湿剤であることを見いだした.本稿では,両親媒性高分子保湿剤S-HAについて紹介する.
著者
鈴木 啓三 谷口 吉弘
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.431-434,444, 1974-06-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
21

常圧下では,タンパク分解酵素はタンパク質を分解させる方向に作用する.もし分解反応が可逆的であり,体積の増加をもたらす過程であるならば,圧力をかければタンパク合成側に反応は逆行するはずである.二十年前,ソビエトの科学者は数千気圧の圧力によりタンパク質の再合成が実現したと報告し,フランスの科学者は不可能であったと反論した.その後は誰もとりあげていない. 10,000m の深海に生きる生物群は, 1000 気圧の水圧のもとで高分子合成を営んでいる.そこには,細胞レベルと酵素レベルの両面から明らかにされなければならない多くの未知の世界がある.生体高分子の生合成に対する圧力の影響は最近盛んに研究されているが,まだ酵素レベルでの仕事はない.酵素反応に対する圧力効果の速度論的研究も,今後の課題である.

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著者
清水 武夫
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.29, no.8, pp.615, 1980-08-01 (Released:2011-09-21)
著者
田中 文彦
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.76-80, 2008-02-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
24

高分子の統計力学研究に現れた三つの数学的手法にスポットライトを当て,高分子と数学との相互交流の発展史をたどリ将来を展望する。まずループのエントロピーとアッペル関数の特異点との関係,次にゴム弾性理論で構築された不規則系理論(レプリ力理論)とそのスピングラスへの適用,最後にカスケード確率過程とゲル化反応理論を取り上げる。
著者
藤田 博
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.24, no.7, pp.441-445, 1975-07-01 (Released:2011-09-21)
著者
深田 栄一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.16, no.9, pp.795-800, 1967-08-20 (Released:2011-09-21)
参考文献数
28
被引用文献数
1
著者
吉村 徹三
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.604-607, 1990-08-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
15
著者
和田 八三久
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.352-357, 1972-07-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
13
被引用文献数
1

包装に使われているポリエチレンのフィルムをひっぱると, その方向によってはプスッと切れてしまうが,うまい方向の場合,ずるずると何倍にも伸びる。このときフィルムは一部分は伸び,他はほとんど伸びず,その境はかなりはっきりしている。そして,伸ばすとともにこの境が移動していく。これはなぜだろうか。高分子の構造をもとにして考えてみよう。
著者
斎藤 安彦 中島 実
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.129-131, 2005-03-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
6
被引用文献数
2 2

持続的な発展が可能な循環型社会の形成を目指して,使用済みペットボトルやポリエステル製品からポリエステル以外の他素材,添加剤および加工剤などを効率的・経済的に分離除去して,高純度ポリエステル原料であるテレフタル酸ジメチルおよびエチレングリコールを回収し,さらにはテレフタル酸ジメチルをテレフタル酸に変換しポリエステル原料とする技術を開発・工業化した。本技術は循環型社会の構築推進と環境負荷低減に大きく寄与する独創的な技術であり,限られた資源を将来に残す手段として広く社会に波及することを願望する。
著者
向山 鋭次 武山 高之
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.14-20, 1968

最近,ナイロンタイヤコードのフラットスポット性の改良が問題になっている。まず,フラットスポットの発生機構,フラットスポット現象の実験室的モデル化について概説し,つづいて,フラットスポットに影響する要因たとえばタイヤ温度,荷重およびタイヤコード水分率などについて述べる。<br>次に,各種タイヤコードのフラットスポット性の比較およびガラス転位点との関係について述べる。<br>最後にナイロンタイヤコードのフラットスポット性改良の方法として1)橋かけ結合の導入,2)芳香族ナイロンのブレンド,3)ポリエステルとのブレンド,および4)merged fiberについて概説する。
著者
祖父江 寛
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.465-467, 1963
被引用文献数
1
著者
山本 隆一 本田 圭介
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.68-71, 1997-02
参考文献数
67

重縮合の分野において,遷移金属錯体を用いる高分子合成の研究は,一つの時代を切り開きつつある.特に,ニッケルやパラジウム錯体を用いた重縮合では,モノマー合成の自由度の高さを活かし,機能性材料を目指した研究が活発に行われている.本総説では,最近の研究成果について,新規合成法だけではなく,その応用面についても紹介する.
著者
宮沢 辰雄
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.22, no.7, pp.362-365, 1973

今から数十年前に,ミクロの原子構造が研究されていたとき,マクロの太陽系の運動よりのアナロジーが役にたったという,今日,生物についてミクロの分子レベルで研究しようとするとき,マクロの生物のふるまいよりのアナロジーが,いろいろのヒントを示しているようである。酵素分子は餌にぱくつくミクロの金魚であるというお話を,酵素化学の先生に教わったのは,だいぶ前のことである。その後,酵素タンパク質の構造解析が行なわれて,酵素分子が基質分子をくわえることが明らかになった,ヘモグロビン分子も,酸素分子を取り込むときにかなり変形し,ミクロの肺のようにふるまうという。ミクロの生きもののような機能タンパク質分子,それらがポリエチレンなどの合成高分子ときわだって違ってふるまうのは,どこかで構造がかなり異なるためであろうか。
著者
渡辺 徳二
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.26-30, 1975-01-01 (Released:2011-09-21)
被引用文献数
1
著者
中村 晃 安田 源
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.28, no.11, pp.795-798, 1979-11-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1
著者
岡村 清人
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.464-467, 1988-06-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1