著者
馬淵 精一郎
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
関西造船協会会誌 (ISSN:24331058)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.7-9, 1949-12-25 (Released:2018-03-01)

本船は戰時中(昭和19年12月)播磨造船所に於て建造された改A型戰時標準貨物船で終戰三日前石川縣七尾港にて觸雷沈没したものである。一時は救助不可能と見られたが昭和24年7月岡田サルベーヂにより非常な苦心の結果船体を中央より切斷し2分して引揚げるのに成功、遙々舞鶴迄日本海の荒波を乗り切つて前部船体、後部船体別々に曳航され7月29日無事に當所の三號船渠に入渠現在船体結合工事を施行中である。尚本船の主要々目は次の通りである。
著者
田口 賢士 西村 ミチコ
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
らん:纜 (ISSN:09160981)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.34-40, 2001
参考文献数
10

生命と幸福に対してかくも必要な窒素が, すべての火薬に対してもまた不可欠の要素であるということは, 自然のパラドックスである.19世紀の後半においては世界各国の政府は, 恐らく肥料の喪失ということを考えたのではなく, むしろ戦争に不可欠な原料の喪失ということを懸念していたであろう.・・結局は原子爆弾が, 戦略物資としての窒素の立場を本質的に変更することとなろう.