著者
笠原 博幸
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.477-482, 2017-06-20 (Released:2018-06-20)
参考文献数
22

オーキシンは植物の形態形成や環境応答を制御する非常に重要な植物ホルモンである.近年,代表的なオーキシンであるインドール-3-酢酸の主要な生合成経路がシロイヌナズナにおいて解明され,さらに蘚苔類を含む広範な陸上植物にもこの経路が保存されていることが明らかになった.これまでオーキシンは茎頂周辺の若い組織で作られて葉や根に移動すると考えられてきたが,実際には葉や根などのさまざまな器官・組織でも合成されていることがわかってきた.本稿では,オーキシンの濃度調節機構に関する最近の研究動向について解説する.

4 0 0 0 OA 醗酵一宇会

著者
石崎 文彬
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.503-505, 2010-07-01 (Released:2011-09-07)
参考文献数
1
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.733-738, 2004-11-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
3 1

4 0 0 0 OA 中篇

出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.475-481, 2001-07-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1 1

4 0 0 0 OA 中篇

出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.538-541, 2001-08-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1 1

4 0 0 0 OA 生物コーナー

出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.267-269, 1992-04-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1
著者
古井 博康 稲熊 隆博 石黒 幸雄 木曽 真
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.777-782, 1997-08-01 (Released:2009-02-18)
参考文献数
16
被引用文献数
1 4

1.トマチンの簡易的定量方法の確立を目的として,吸光度を用いた測定方法を検討した.他に報告のある測定方法(HPLC法, GC法,バイオアッセイ法)による値を指標に,試料の調製法を検討した結果,あらゆるステージでのトマチン含量測定が可能になり,吸光度法の有効性が確認できた. 2.新しい吸光度法を用いて,栽培種トマト中のトマチン含量を調査した結果,果実では,緑熟期で16.5mg/100gFW,催色期で4.4mg/100gFW,完熟期で0.3mg/100gFWと,登熟過程において急激に減少することが確認された.また,果実(完熟期)においても,果肉部に比べ,表面の皮部や種子の周りのゼリー部にトマチンが多く分布する傾向が認められた. 3.トマト植物全体におけるトマチンの分布状態を調査したところ,果実,茎,根の器官に比べ,花や葉の器官に多く含まれることが確認された. 4.品種間におけるトマチン量の差について調査した結果,栽培種に比べ,病気に対する抵抗性の強い野生種であるL. pimpinellifolium, L. peruvianum, L. hirsutumのほうが,トマチン含量が多いことが認められた. 5.トマチンの分布状態が植物全体では一定でなく,器官,ステージ,品種の差によって含量に差が現われることから,トマチンがトマトの生態防御機構に関係を有していることが考えられた.本研究を行なうにあたり,終始ご指導,ご鞭撻を賜りました,東京大学名誉教授中村道徳先生,お茶の水女子大学名誉教授福場博保先生に深く感謝致します.