著者
広瀬 義朗
出版者
千葉商科大学
雑誌
CUC view & vision (ISSN:13420542)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.42-47, 2014-09
著者
穐山 守夫
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大論叢 (ISSN:03854558)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.185-250, 2010-03
著者
田中 香澄
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.51-68, 2005-03-31

ドイツの詩人リルケの50年余の生涯のなかで彼の優れた詩の世界の解明にあたって,当時の多くの優れた精神の持ち主たちとの彼独特の心豊かな出会いと西の世界の各地の特色ある自然や町々との出会いの数々が絶えず重要な核心を形成し,その詩的精神の展開を極めて多彩なものにしていることを抜きにしては何事も語れない。その中でもフランスの彫刻家ロダンとの出会いと豊かな心の交流はリルケの"事物詩"という概念を理解するためには避けて通れないものである。この研究はリルケの「ロダン論」の一端に触れながら,今後のリルケ研究の第一段階としてまとめたものである。最終的にはリルケの最高にして最後の作品「ドゥイノの悲歌」の豊かな解明へ向けて,各局面におけるリルケと人々や町々との出会いを克明に追いながらリルケの詩の本質の今後の研究を推し進めてゆきたい。
著者
LEE Chonhee
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.109-128, 2013-09
著者
譲原 晶子 奥 香織
出版者
千葉商科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

平成28年度からの課題を引き続ぎ、以下に示すような次のステップの準備をすることができた。① 18世紀におけるオペラ・コミックと劇的バレエの関連について分析する。初期のバレエ・ダクシオンには、人気のオペラ・コミックをもとにつくられたものが多いが、オペラ・コミックをバレエ化することのバレエ側のメリットとして、これまで、「音楽の言語的機能」という点が指摘されてきた。これに対して本研究では、両ジャンルが「劇構成」において共有している点を明らかにすることで、両者の関連について考察する。② オペラ・コミックはその成立過程からみてもパントマイムを重要な要素としてきたが、オペラ・コミックの台本作家のなかには、台本にト書きを書き、劇作家は台詞を書くのみならず自ら演出を行なうべきである、と考える者が現れるようになった。本研究は、オペラ・コミックのこうした動向を、ディドロの「演劇タブロー」の理論との関連から考察する。これによって、この時代に「演出」を見据えた劇作法が確立していく様相を理論と実践の両面から把握し、そのバレエへの影響を明らかにすることを目指す。③ バレエの主要概念のひとつ「アラベスク」が絵画(装飾)藝術の概念でもあることに注目することで、18世紀フランスにおける絵画と舞踊の関連性について考察する。バレエの「アラベスク」が現代のようにポーズの概念となったのは19世紀になってからであるが、舞踊藝術は、舞台美術家ベランの活動やボーシャン=フイエの舞踊記譜法を通して、17世紀より「アラベスク画/グロテスク画」の影響を受けてきたと考えられる。18世紀において舞踊の「アラベスク」の捉えられ方、またその変遷を探究することにより、この時代の絵画と舞踊の関係について新たな視点を導入する。
著者
穐山 守夫
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大論叢 (ISSN:03854558)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.135-150, 2013-03
著者
仲間 妙子
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大論叢 (ISSN:03854558)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.177-221, 2005-03-31

2004年12月15日,政府中央防災会議は首都直下地震が発生した場合の被害想定を公表した。一番切迫しているとされる東京湾北部地震(M7.3)では,東京都東部から千葉県北西部にかけて震度6強の激震に襲われ,建物被害が85万棟,死者は1万1000人に達し,負傷者は20万人,生き埋めなどで自力脱出できない人は4万4000人,帰宅困難者は日中で650万人が見込まれるとした。切迫地震に対する早急なる対策の重要性が提示されたと言える。本研究の目的は,これら緊急性を鑑みたうえで,直下型地震などの大規模災害時における民間組織の応急体制の質と量を検証し,大規模災害時の被害抑止,特に,人的被害の震害連鎖を遮断するルートと要因を分析することにある。具体的な研究方法は,阪神・淡路大震災における"生活協同組合コープこうべ"が自治体と締結していた「災害時緊急物資協定」に注目し,都市部が被災地となった緊急時の応急生活物資供給の支援と初動救援体制の役割と効果を検証する。この結果から,大規模災害時の被害抑止となるべき応急対応のあり方と,災害に強い社会作りへのシステムを政策提案する。
著者
譲原 晶子
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大論叢 (ISSN:03854558)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.215-224, 2013-09
著者
鈴木 孝男
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.259-278, 2014-09
著者
穐山 守夫
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大論叢 (ISSN:03854558)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.1-29, 2007-06

まず,英米と日本における新自由主義政策の展開の中に日本の新自由主義的労働政策を位置づけ,その大まかな展開を概観する。次にその政策の理論的基優等を述べ,その意義と問題点を検討する。第三にこれを踏まえて,雇用の流動化政策・賃金・労働時間の弾力化政策・女性の保護法制の規制緩和・外国人労働者の受け人れの規制緩和の意義と問題点を吟味した。結びとして,新自由主義的労働政策の必要性を認めつつ,労働者の自己決定権や勤労権保護の観点から,新自由主義的労働政策の行き過ぎを抑制する必要性を指摘した。
著者
若林 明彦
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.155-170, 2003-12-31

本稿は現代の正義概念の規範的モデルであるところのアリストテレスの正義原理(「等しきものは等しく扱うべし」)に遡り,それが現代では「経済のグローバル化」に伴いますます形式主義化し矛盾を生んでいるとし(例えば,特許権重視の経済システムが社会的弱者が必要不可欠の財やサービスを入手できなくするという人権無視),それを批判的に検討することによって,現代における真の正義原理の捉え方を提起するものである。その批判は福音書の「ぶどう園の労働者の譬え」の中で,愛という正義原理と対置される形ですでに示されていた。神学研究者はこれを神的愛として捉えるが,それはむしろ基本的人権への配慮として解釈すべきである。実は,アリストテレスも形式主義的正義原理の暴走を抑制するためにエピエイケイアというもう一つの正義原理を提起していた。現代社会に求められる正義の原理は,社会的強者だけにしか通用しない「等しさ」に拘泥する形式主義的正義原理ではなく,社会的弱者をも包括した真の意味で万人が「等しさ」を享受できる原理でなければならない。
著者
浅井 茂紀
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.83-99, 2005-12

この論説は,目次,I序論,II本論,第1節孔子の学,第2節孔子の道,第3節孔子の徳,第4節孔子の善,第5節孔子の天,III結論,から成立している論文(注付)である。孔子の学,道,徳,善や天とは何かを問題にしてみた。それらの根拠として,儒学における『論語』や『孟子』,『荀子』などの出典を提示して,各々の内容を分析や総合し問題にしてみた。また,中国古代,周の春秋時代,孔子は,仁,義,礼,知,信や愛はもとより,なぜそれら学,道,徳や善,さらに,天などの倫理(Ethics),道徳哲学(moral philosophy)を主張したのかを問題にし,吟味してみたのである。つまり,孔子の倫理哲学は,人間としての基本的な理念(Idee)ではなかろうか,ということをロゴス(logos)的に体系付けて,その意義と価値を多少なりとも考察した論説である。